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この先4年で15の新モデルが登場! エンジンもちゃんと残るフェラーリの中期計画にワクワクしかない

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この先4年で15の新モデルが登場! エンジンもちゃんと残るフェラーリの中期計画にワクワクしかない

 この記事をまとめると

■フェラーリの中期計画によると2026年までに15の新モデルを発表する予定となっている

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■2022年のプロサングエのデビューに続き、2023年には812の後継モデルを登場させる

■そのほか、イコナシリーズやスペチアーレも15の新モデルに含まれていると思われる

 ニューモデルラッシュが始まりそうなフェラーリ

 フェラーリは、昨2022年6月16日、投資家向けの決算発表会を開催。そのなかで同社CEOのベネデッド・ヴィーニャ氏は、2023年から2026年までの期間に発表するニューモデルの中期計画を明らかにした。

 ちなみにこの時期といえば、フェラーリ初の4ドア4シーターモデル、のちに純血のサラブレッドを意味する「プロサングエ」の名を与えられて登場する、SUVスタイルを持つハイライダーのデビューで世界中のフェラーリスタの話題はもちきりだったが、フェラーリがこのときに発表した中期計画は、それよりもさらに衝撃的な内容だった。なぜなら2023年から2026年までの4年間に、じつに15台ものニューモデルを市場に投入する計画であるというのだから。

 それはセールスのコアとなるシリーズモデルのみならず、さらに高価な限定車。すでにSP1、SP2、SP3が誕生している「イコナ」シリーズなどの特別なモデルも含まれることは間違いのないところだ。多くのプロダクトを少量生産していくことは、自動車の世界に限らずプレミアムブランドにとっては常識ともいえる戦略。

 フェラーリの場合はシリーズモデルそのものがすでにそうであるものの、そのなかでも誰でも買えるものには価値を感じないカスタマーは数多く存在する。その特別なモデルがどのようなデザインであり、どれだけのパフォーマンスやメカニズムを持ち、そしていくらのプライスタグを掲げるのかなど一切気にせずに、フェラーリというブランドに選ばれたことを誇りに要求されたお金を払う。それが彼らのスタイルだ。

 昨年の決算発表会において、ヴィーニャCEOはニューモデルのディテールを明かすことは一切なかったが、将来的なポートフォリオに関しては、大まかな数字を投資家の前で示してくれた。

 2026年にはフェラーリのラインアップの6割がBEVになる

 世界はいま、長年自動車の進化を支えてきた内燃機関(ICE)から電気自動車(EV)の時代へと変革を迎えようとしている。フェラーリにとってもその事情はもちろん変わることはなく、最終的な目標は2030年までにカーボンニュートラルを達成すること。

 BEVはもちろん、あるいはそのプロセスにおけるHVやPHEVなど、今後は電動モデルの開発にさらに注力していかなければならないが、フェラーリは2026年には全生産台数の60%をBEV、もしくはPHEVに、残りの40%をICE車とする計画。さらに2030年にはBEVを40%、PHEVを40%、そしてICE車を20%とする比率を堂々と主張してみせた。

 例の15モデルの中には、これまでのラ フェラーリに至るスペチアーレや、新たなイコナシリーズも当然存在するだろう。とくに前者は、F1マシン直系のエレクトリックシステムを導入した、異次元の速さを持つモデルとなる可能性が高く、そして2025年が発表の予定とされていることから、これがフェラーリ初のBEVとなる可能性の高さも否定できないところだ。

 ちなみにフェラーリのBEV、ならびにPHEVは、マラネロの本社工場で生産される予定。その出力密度や重量などには、他社に対しての大きなアドバンテージがあることは容易に想像できる。

 2023年に発表される、812の後継となるニューモデルにも、もちろん大きな期待が寄せられている。こちらもおそらくはPHEVのシステムが搭載されるものと思われるが、カスタマーはそれにはどのようなリアクションを示すだろうか。

 あるいは現在の296シリーズよりもコンパクトなミッドシップスポーツや4ドアセダン。いろいろと夢は膨らむが、フェラーリがそのようなチョイスをするとは考えにくい。なぜなら、すでに現在フェラーリの年間生産台数は1万台を大きく超え、さらに販売台数の大幅増が期待されるこれらのモデルが追加されれば、プレミアムブランドとしての価値が低下していってしまうからだ。

 かつてフェラーリの会長だったルカ・ディ・モンテゼモーロ氏は、その価値を保つための生産台数は、年間8500台程度だろうとコメントしていたことを思い出す。

 いずれにしても自動車の電動化という大きなムーブメントのなかで、数年後にはフェラーリのモデルラインアップは大きくその陣容やメカニズムを変化させていることは間違いない。我々はいま、とても面白い時代を生きているのだ。

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みんなのコメント

11件
  • プリウスとか言う奴がいるが
    ホントにプリウスとフェラーリが似ているとでも思ってるん?
    ほんの一部が何となく似ていいるだけであんな車とフェラーリを一緒にしないで欲しいね。
  • 価格は高くなってもいいから生産台数は増やさないでほしい。フェラーリだけはそういう存在であってもらいたいと願う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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