■高級車から軽自動車まで広く採用される「謎の角」!?
クルマの屋根の後方に、「角(つの)」のようなものが装着されている車両を見かけることがあります。
最近では高級車から軽自動車までさまざまなクルマで見かけるようになったこの“謎の角”には、どのような役割があるのでしょうか。
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クルマの屋根の後方についている謎の角は「シャークアンテナ/シャークフィンアンテナ」や「ドルフィンアンテナ」などと呼ばれるもので、AM・FMラジオをはじめとした様々な情報を受信するアンテナです。
国産車では2005年のレクサス「IS」に採用されたのが最初とされており、最近では高級車だけでなくコンパクトカーや軽自動車でもシャークアンテナが採用されることが増えてきています。
かつてはクルマのアンテナといえば、かつては運転席側のAピラー部分に「ロッドアンテナ」と呼ばれる細長い金属製のものが定番でした。
ロッドアンテナは伸縮が可能で、不要な時や車高制限のある駐車場を利用する時などは、縮めてAピラー内に収納し、必要に応じて引き出して使用します。
その構造から、アンテナの感度が高い一方で、長い金属のワイヤーが走行中の風圧や障害物との接触によって曲がってしまうなどのデメリットもありました。
ロッドアンテナに代わって2000年代頃から主流となったのが「コンパクトポールアンテナ」。20~30cmほどの樹脂製のカバーの中に金属製のアンテナがコイル状になっているタイプです。
ロッドアンテナと同様に、運転席側のルーフ前方に設置されているもののほか、リア側のルーフのセンター部分などに設置されているクルマも存在。
ロッドアンテナよりも短いことから、駐車場や洗車機などを利用する際に車高を気にする必要が減ったというメリットがあり、車高が気になる時には前後に倒すことで調整可能です。
さらに、近年主流になりつつあるのが、前出のシャークアンテナやシャークフィンアンテナと呼ばれるアンテナで、形状も従来のような棒状ではなくサメの背びれのような形をしています。
シャークアンテナはクルマに合わせたカラーや形状となっているためデザイン性が高く、ポールアンテナと比べて車高を気にしなくて良くなったという面があります。
スバルによると、シャークアンテナはアンテナによる風切り音がないことや、ロッドアンテナのように外したり畳んだりする必要がないなどのメリットがあることから、採用を増やす傾向にあるといいます。
近年は、ラジオ以外にも、GPSやテレマティクス、コネクティングシステムなど、クルマのシステムの進化によって様々な情報を受信する必要が出てきたことから、クルマのアンテナの持つ役割は従来より複合的です。
シャークアンテナはコンパクトな見た目ではあるものの、複数の通信システムに対応した複雑な仕組みが搭載されています。
※ ※ ※
デザイン性が高くメリットも多いことから、近年ではコンパクトカーや軽自動車でもシャークアンテナを採用するクルマが増えているほか、社外品を利用してカスタムしている人もいるようです。
クルマのアンテナにはラジオ以外にもGPSをはじめとした様々な情報を受信する役割があります。
例えば日産「アリア」のうち、先進運転機能「プロパイロット2.0」搭載モデルでは、ラジオ受信用に加え、プロパイロット2.0で用いるGPS信号の受信用シャークアンテナも装備され、計2つ採用されているなど、アンテナの担う役割は大きくなっているといえます。
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みんなのコメント
決して小さいとは言えないなものをメーカーがわざわざ屋根に取り付けたりするか?とちょっとでも考えれば、「無くても平気?」かどうかくらいはすぐわかることですね。
どういう読者層を想定しているのか、まるで見当がつきません。