現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 見覚えはないけど懐かしい…?「三代目カペラ・タクシー」【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第43回

ここから本文です

見覚えはないけど懐かしい…?「三代目カペラ・タクシー」【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第43回

掲載 12
見覚えはないけど懐かしい…?「三代目カペラ・タクシー」【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第43回

クリーンなルックスの無国籍感溢れるTAXI

当連載ではこれまでタクシー仕様車のカタログをいくつかお見せしてきたが、今回は第20回で採り上げた811型系日産ブルーバードに続く小型タクシーのカタログとして、三代目マツダ・カペラ(CB型系)のそれをご紹介しよう。

グーな仲間は乗っている!硬派なSRも登場、充実の兆しを見せる「二代目スプリンター」【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第42回

【画像14枚】マニア必見!カペラ・タクシーの詳細を確認する

マツダ・カペラは、ファミリアとルーチェの間を埋める新規車種として、1970年に登場した。以後七代にわたってラインナップされたのち、その地位はアテンザ、そしてマツダ6へと受け継がれている。初代カペラはマツダ4車種目のロータリー・エンジン搭載車としてデビューした(当初からレシプロ・エンジン搭載車もラインナップされていた)が、1978年に登場した三代目以降は、カペラにロータリーは組み合わされていない。

ところで、ここでCB型系カペラを「三代目」と表現することに違和感を持たれる方も少なくないかもしれない。「これは二代目では?」と。初代カペラは1974年に、排ガス規制への適応のためもあって比較的大きなマイナーチェンジを行っているのだが、マツダではこれをフルチェンジとして考え、以降のモデルを二代目としてカウントしているのである。この世代分類を受け入れると、このCB型は三代目となるわけなので、この記事もそれに従って記述している。

さて、その三代目カペラは1978年10月に発売された。ボディ形式は4ドア・セダンと2ドアということで先代とほぼ同じだが、2ドアはクーペからハードトップへと変化している。そのスタイリングは欧州車感覚のクリーンなもので、フロントノーズの傾斜を強くし、さらにグリルを傾斜させるなどして空力性能を重視しており、Cd値は0.38(ハードトップ)を達成していた。

レイアウトはFR、サスペンションは前ストラット/後ろ5リンク・リジッド。エンジンは先述の通りロータリーはなくレシプロのみで、直列4気筒OHCの1.6Lと1.8Lを搭載。欧州戦略車であったこともあり、その走行性能はなかなかハイレベルにまとめられていたという。1979年3月には2Lモデルを追加、1980年9月にはマイナーチェンジで後期型へ移行。そしてデビューからきっちり4年後の1982年9月、四代目へとフルモデルチェンジを果たしている。

 

後期型タクシー仕様は約6年生産されたロングライフモデル
ここでお見せしているのは、マイナーチェンジでグリルとヘッドライトがツライチになった後期型のタクシー仕様(1.8L=CB2VS型)のカタログである。このカタログは営業車のものとしてはページ数が多く、表紙を含めて全12ページ。サイズは294×249mm(縦×横)。

カペラは1982年のモデルチェンジ以後も、営業用モデルに関してはこの三代目が継続して生産・販売されており(四代目カペラの営業用車はまた別に存在)、その生産は1986年8月まで続いたとのことだが、このカタログにはコード類の記載がなく、発行年月について正確なところはわからない。なお、表紙のメーカーロゴ上のキャッチ「個性あざやかに~」は1984年前半まで使用されていたものとのことだ。

カタログの作りとしては、やはり営業用車らしくビジネスライクなものである。セールスポイントのアピールなどが大きく太く記載されているので、ビジネスライクを通り越して、スーパーマーケットのチラシのような趣さえ感じさせるが、用途を考えればこれで良いのであろう。

最後に筆者自身の印象を述べておくと、当時このカペラ・タクシーを実際に見たという記憶は、残念ながらない。生まれ育った千葉市では小型タクシーの活躍は意外と少なく、また小型タクシー自体、マツダ車の使用は少なかったと思われる。加えて筆者自身の好みから、子供時代はタクシーと言えばセドリック/グロリアにばかり注目していたせいであろう。むしろ当時は、テレビの「土曜ワイド劇場」でカペラやルーチェのタクシーをよく目にした記憶があり(マツダが提供であったためだ)、そういった意味で懐かしい車種なのであった。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

ボルボっていうよりも……なぜかホンダ感漂うハッチバック「ボルボ480」ってナニモノ?
ボルボっていうよりも……なぜかホンダ感漂うハッチバック「ボルボ480」ってナニモノ?
WEB CARTOP
開発責任者(当時)自らが「R35 GT-R」の内幕を語るプレミアム書籍、シリアルナンバー刻印入りでの発売に向けて受注開始!
開発責任者(当時)自らが「R35 GT-R」の内幕を語るプレミアム書籍、シリアルナンバー刻印入りでの発売に向けて受注開始!
LE VOLANT CARSMEET WEB
商用車から登場した名車!! ミニカは三菱のクルマを世に知らしめた名作だった!
商用車から登場した名車!! ミニカは三菱のクルマを世に知らしめた名作だった!
ベストカーWeb
アルトの元祖は商用車?! 軽にインタークーラー付ターボ・チャージャーはイカツイて! 茨の道をパワーで突き抜けた「漢」初代アルトワークス
アルトの元祖は商用車?! 軽にインタークーラー付ターボ・チャージャーはイカツイて! 茨の道をパワーで突き抜けた「漢」初代アルトワークス
ベストカーWeb
1990年代のマニアックなセダン3選
1990年代のマニアックなセダン3選
GQ JAPAN
トヨタはモリゾウ? 日産はGT-R? ホンダは?? スバルは??? 10年前の読者500人が思い描いた国内メーカー8社のイメージ
トヨタはモリゾウ? 日産はGT-R? ホンダは?? スバルは??? 10年前の読者500人が思い描いた国内メーカー8社のイメージ
ベストカーWeb
全長2.3mで2人乗り!? 斬新すぎる「超コンパクトカー」がスゴい! “旧車デザイン”が超カワイイ「マイクロリーノ」とは
全長2.3mで2人乗り!? 斬新すぎる「超コンパクトカー」がスゴい! “旧車デザイン”が超カワイイ「マイクロリーノ」とは
くるまのニュース
みんな大好き初代「W124」から数えて6代目が登場! 大成功したり失敗したりメルセデスEクラスの人生波瀾万丈!!
みんな大好き初代「W124」から数えて6代目が登場! 大成功したり失敗したりメルセデスEクラスの人生波瀾万丈!!
WEB CARTOP
マツダ「和製スーパーカー」実車公開! 「ロータリー・ミッドシップ」降臨に衝撃! 斬新「RX500」幕張に登場で反響集まる
マツダ「和製スーパーカー」実車公開! 「ロータリー・ミッドシップ」降臨に衝撃! 斬新「RX500」幕張に登場で反響集まる
くるまのニュース
VW「ゴルフ」誕生から50周年! 歴代モデルの魅力を「オートモビルカウンシル」に集まった車両で解説します
VW「ゴルフ」誕生から50周年! 歴代モデルの魅力を「オートモビルカウンシル」に集まった車両で解説します
Auto Messe Web
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】やっぱりアメリカ生まれはダメだったか! ホンダMDXはわずか3年で姿を消した3列7人乗りSUV!!!
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】やっぱりアメリカ生まれはダメだったか! ホンダMDXはわずか3年で姿を消した3列7人乗りSUV!!!
ベストカーWeb
昭和30年代のクルマたち、首都高の地下化、バッテリーカーの限界に思うこと……【復刻・徳大寺有恒「俺と疾れ!!」】
昭和30年代のクルマたち、首都高の地下化、バッテリーカーの限界に思うこと……【復刻・徳大寺有恒「俺と疾れ!!」】
ベストカーWeb
丸目4灯がカッコいい! 6速MT×ターボのレトロな“最新”「スポーツハッチ」25年に発売へ 「M55」どんなモデル?
丸目4灯がカッコいい! 6速MT×ターボのレトロな“最新”「スポーツハッチ」25年に発売へ 「M55」どんなモデル?
くるまのニュース
“メルセデス・ベンツの大定番”はどう進化? 新型「Eクラスステーションワゴン」公道での印象は? “人気低迷中のワゴン”でも人気が衰えない秘密とは
“メルセデス・ベンツの大定番”はどう進化? 新型「Eクラスステーションワゴン」公道での印象は? “人気低迷中のワゴン”でも人気が衰えない秘密とは
VAGUE
ランクル、三菱ジープと並ぶ“日本の4WD”の代表選手『サファリ』の原点【懐かしのカーカタログ】
ランクル、三菱ジープと並ぶ“日本の4WD”の代表選手『サファリ』の原点【懐かしのカーカタログ】
レスポンス
ポルシェも恐れたプジョーの存在!! 205GTIの1.6Lエンジンが気持ちいい! ファンの多さに納得のデキ
ポルシェも恐れたプジョーの存在!! 205GTIの1.6Lエンジンが気持ちいい! ファンの多さに納得のデキ
ベストカーWeb
古き良き「日本車」が北米で再評価されるのは、当たり前ですよね? カスタム文化の“最前線”を考える
古き良き「日本車」が北米で再評価されるのは、当たり前ですよね? カスタム文化の“最前線”を考える
Merkmal
「最強ランクル」はどれ? 「プラド」じゃない「250」すごかった!? 300・250・70は何が違う?  トヨタの「生きて帰って来られる」クルマとは
「最強ランクル」はどれ? 「プラド」じゃない「250」すごかった!? 300・250・70は何が違う? トヨタの「生きて帰って来られる」クルマとは
くるまのニュース

みんなのコメント

12件
  • aferVentus
    懐かしい。教習車だった。
  • sug********
    素直に懐かしい。たくさんタクシーで走ってました。見たことないはひどいな!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

161.1207.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

158.0158.0万円

中古車を検索
カペラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

161.1207.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

158.0158.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村