輸出時に車名を変更したクルマも
クルマの車名というのはさまざまな意味を込められて付けられている。日本語をもとに付けられたものや英語のもの、ラテン語や神話の中のものをベースにした造語まで多岐にわたっているが、中には海外の人が聞くと「???」となってしまう意味を持ち合わせている車名も存在している。そういった車種の多くは日本専売車だったり、輸出時には別名を名乗ったりしているが、今回はそんな海外では言いづらい車名を持ったクルマをご紹介したい。
「ハチマキ・ヨンメリ・水中メガネ」一風変わった愛称で親しまれたクルマ7選
1)トヨタ・セリカXX
1978年にセリカの上級車種として登場したセリカXX。すべて直列6気筒エンジンを搭載し、先行して北米市場で成功を収めていた日産・フェアレディZのポジションにトヨタが送り出したモデルだった。
しかし、この「XX」という部分が、当時のアメリカで映画の成人指定度合いを示す値として使われていたため、輸出仕様は「スープラ」という名前が採用されることとなった。結局3代目となるA70系からは全世界的にスープラという名前に統一されている。
2)マツダ・ラピュタ
よほどのマニアでない限りピンとこないかもしれないマツダ・ラピュタ。じつはスズキ・keiのOEMモデルであり、1999年から2005年まで販売されていたモデルである。
この車名のラピュタは、ガリバー旅行記に登場する空飛ぶ島から付けられているのだが、そもそものラピュタとはスペイン語で売春婦という意味を持っているのだ。そのため、同じ由来を持つ名作「天空の城ラピュタ」もアメリカ圏では「Castle in the Sky」という作品名になっている。
3)スズキ・ハスラー
ワゴンRベースのクロスオーバーSUVとして、新規車種としては初代ワゴンR以来の大ヒット車種となったスズキ・ハスラー。過去にスズキが生産していたバイクのTSシリーズの愛称としても知られている名前だ。
しかし、この名前、アメリカでは1974年に発行された男性誌の名前として知られているほか、詐欺師という意味も持ち合わせているのだ。ポール・ニューマン主演の映画、ハスラーもそもそもは賭けビリヤードを主題にしたものである。
このように日本国内でのみの車名だったり、そもそも国内専売の軽自動車には別の意味を持った名前が付けられたものも存在する。逆にホンダ・フィットのようにフィッタという名前にするつもりが、スウェーデン語で女性器を意味することが判明したため直前で変更されたと噂される車種も存在している。
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