現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ・アルファードってどんなクルマ? ヴェルファイアとの違いも解説!

ここから本文です

トヨタ・アルファードってどんなクルマ? ヴェルファイアとの違いも解説!

掲載 19
トヨタ・アルファードってどんなクルマ? ヴェルファイアとの違いも解説!

 この記事をまとめると

■トヨタのミニバン、アルファード

日本では敵なしのトヨタ アルファード! 世界の「オラオラ顔」ライバル車5選

■現行アルファードは2023年に登場した

■現行型の詳細やヴェルファイアとの違いを解説

 アルファードとは?

 ヴェルファイアとともにLLクラスのミニバンにおいて圧倒的な人気を誇るアルファード。国内はもちろん、東南アジアなど一部の国でも認知度と人気が高く、正規販売されていない地域でも高い関税を払って新車や中古車を日本から購入するお金もちが少なくありません。

 そんなアルファードはグランビアなどキャブオーバータイプの大型ミニバンを販売してきたトヨタが2002年に乗用車専用にLLサイズミニバンとして初代を開発したところから歴史がスタートしました。

 初代アルファードはトヨペット店向けのアルファードGとネッツ店(当時はビスタ店)向けアルファードVを用意。それぞれに専用のグリルを装備し差別化していましたが、2008年に2代目へとフルモデルチェンジされた際、ネッツ店向けに姉妹車のヴェルファイアが登場しています。

 アルファードは2015年に3代目へとフルモデルチェンジ。2017年のビッグマイナーチェンジを経たあと、2023年に4代目となる現行モデルが登場しています。

 初代が登場した当時、ハイエースにも豪華な装備や内装を備えた乗用ワゴン仕様が用意されていましたが、アルファードが登場したことで高級ミニバン市場が広がり、いまや国内ではセダンではなく高級車といえばアルファード、と認識されるようになりました。

 現行アルファードの特徴

 乗員満足度がさらに向上したおもてなし空間

 アルファード最大の特徴といえば、何といっても居住性と快適性を備えた室内空間でしょう。

 先代と比較し1~2列目シートの間隔を5mm、2~3列目シート間隔を5mm拡大し。わずかではありますが室内空間を拡大しています。

 現行型は3列シートの7人乗りを設定。上級グレードの「エグゼクティブラウンジ」にはしっかりした肘掛けやリヤマルチオペレーションパネルを備えるなど豪華なエクゼクティブラウンジシート。「Z」には175mmの左右シート間隔を備え、3列目シートにウォークスルーが可能なエグゼクティブパワーシートと2種類の2列目シートが用意されました。

 エクゼクティブラウンジシートは電動で480mm、エグゼクティブパワーシートは最大530mm(手動)といずれもロングスライド機構を備えています。

 ハイブリッドユニットは新開発エンジンを装備

 アルファードに用意されるパワーユニットは、ハイブリッドと2.5リッターガソリンエンジンの2タイプ。

 販売の主流となるハイブリッド車には新開発のA25A-FXS型2.5リッター直4エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドユニット。新開発された2.5リッターエンジンは熱効率を高めたことにより燃費性能を高めているのが特徴です。

 ハイブリッドユニットに装備される駆動用バッテリーは容量が5Ahのニッケル水素バッテリー。モーターは最高出力182馬力でエンジンの出力と合わせると372馬力(4WD仕様はプラス54馬力)を発揮するとともに、WLTCモード燃費は17.5lm/Lを実現しました。

 またガソリン車には北米市場のカムリなどに搭載される2AR-FE型2.5リッター直4エンジン(最高出力182馬力)を搭載。NAながら高トルクを発揮することで、大きく重いボディをスムースに走らせます。

 高級車らしい乗り味を実現したボディ

 フルモデルチェンジされた現行アルファードは先代と比べて、約50%もボディ剛性が高められているのが特徴です。

 剛性を高められたのはボディ構造の改良はもちろん、超ハイテン材使用率を高めたこと、スポット溶接の打点を増やしたことなどによるもの。高級ミニバンにふさわしい乗り心地向上などに貢献しました。

 現行アルファードに装備されるサスペンションはフロントがストラット式、リヤはダブルウイッシュボーン式を採用。

 リヤサスペンションの床下にV字型ブレースバーを装備したことで、ボディ後部のねじれ剛性を高めています。

 ヴェルファイアとの違いを解説!

 フロントマスク

 先代デビューまでフロントグリルに大きな差をつけていたアルファードとヴェルファイア。ただ現行モデルは先代とは違い、すぐに両車を判別できるほどの違いはありません。

 先代(MC後)と同じブロック状の造形を採用したのがアルファード。ヘッドライトは薄型異形3眼式を採用し、ヘッドライト下部に配されたターンシグナルは4分割式としました。

 一方、クロームメッキの迫力あるグリルが特徴だったヴェルファイアは、ブロック状グリルではなく横一直線に伸ばされたルーバーが特徴。グレードによりグリルのカラーが異なるのがアルファードとの違いとなります。

 またヴェルファイアのターンシグナルはライン点灯式を採用しているところも、アルファードとは異なるポイントです。

 リヤまわり

 現行アルファードのリヤコンビランプは、フロントグリルの造形をイメージさせるブロック状デザインを採り入れた一体式を採用。先代のデザインを彷彿させますが、先進性を感じるデザインとなりました。

 一方、ヴェルファイアはアルファードとは似ているものの、こちらもフロントグリルのデザインをイメージさせる横一文字となるなど細かい意匠が異なります。リヤコンビランプもブロック状ではなく2分割のオリジナルデザインを採用しました。

 パワーユニット

 アルファード/ヴェルファイアともにハイブリッドとガソリンエンジンをラインアップしています。

 先程お伝えした2.5リッターエンジン+モーターのハイブリッドユニットこそ両車とも共通ですが、ガゾリンエンジンはそれぞれ別物。

 2AR-FE型2.5リッター直4エンジンを搭載するアルファードに対し、ヴェルファイアはT24A-FTS型2.4リッター直4ターボエンジンを搭載。ツインスクロールターボを備えた同エンジンは8速ATと組み合わせ高トルクと燃費性能を両立しています。

 ボディ構造

 姉妹車であるアルファードとヴェルファイアはボディ構造も当然同じ……と思いきや、ヴェルファイアには専用のボディパーツが備わっています。

 その専用ボディパーツとはフロントパフォーマンスブレース。

 フロント・サイドメンバーとラジエターサポートを繋ぐフロントパフォーマンスブレースを設置したことにより、ヴェルファイアのフロントまわりは剛性が高められています。

 ボディカラー&インテリアカラー

 アルファードのボディカラーは新色のプレシャスレオブロンドをはじめ、プラチナホワイトパールマイカ、ブラックと3色を設定。

 一方、ヴェルファイアにはブラックとホワイトの2色のみしか用意されていないのも、アルファードとの違いです。

 また内装色もアルファードがブラック&合成皮革シート、ブラック&プレミアムナッパ本革シート/ニュートラルベージュ&プレミアム本革シートが用意されていることに対し、ヴェルファイアはブラック&プレミアムナッパ本革シートと3セットブラウン&プレミアムナッパ本革シートが選択可能です。

 まとめ

 フルモデルチェンジ後、好調な売れ行きを続ける現行アルファード。同車、最大の特徴である豪華で快適な室内空間は先代モデルからさらに向上しました。

 現状、LLクラスミニバンに対抗できるライバル車がいないこともあり、ラグジュアリーミニバンに必要な資質を備えた現行アルファードはこれからも売れ続けていくことでしょう。

こんな記事も読まれています

スズキの軽自動車の車種一覧! 魅力や特徴、選び方を徹底解説
スズキの軽自動車の車種一覧! 魅力や特徴、選び方を徹底解説
WEB CARTOP
月販わずか130台ってアルヴェルの2%だぞ! このご時世にハイブリッドもなし! それでも日産エルグランドが新型を出さずに売り続けられるワケ
月販わずか130台ってアルヴェルの2%だぞ! このご時世にハイブリッドもなし! それでも日産エルグランドが新型を出さずに売り続けられるワケ
WEB CARTOP
すべてのクルマ好きにオススメしたいど真ん中モデル! MINI ACEMANは名前のとおりに魅力がエース級だった
すべてのクルマ好きにオススメしたいど真ん中モデル! MINI ACEMANは名前のとおりに魅力がエース級だった
WEB CARTOP
50年前の初代から独創性しかない! 三菱「デリカ」を振り返るとやっぱり偉大すぎた!!
50年前の初代から独創性しかない! 三菱「デリカ」を振り返るとやっぱり偉大すぎた!!
WEB CARTOP
いまや日本じゃ全滅……ってか需要あったの!? かつてMTが選択できたミニバン4選
いまや日本じゃ全滅……ってか需要あったの!? かつてMTが選択できたミニバン4選
WEB CARTOP
【試乗】限定100台のレクサスRZが瞬時に売り切れた! 1000万オーバーの「Fスポーツ」がみせた大人の世界
【試乗】限定100台のレクサスRZが瞬時に売り切れた! 1000万オーバーの「Fスポーツ」がみせた大人の世界
WEB CARTOP
アジアを制したレクサスの「高級ミニバン」公道での印象は? 贅沢を極めた新型「LM」は日本の創造力が認められた「価値ある1台」
アジアを制したレクサスの「高級ミニバン」公道での印象は? 贅沢を極めた新型「LM」は日本の創造力が認められた「価値ある1台」
VAGUE
レクサスLBX 詳細データテスト インテリアの質感は高い 意外に硬い乗り心地 モアパワーがほしい
レクサスLBX 詳細データテスト インテリアの質感は高い 意外に硬い乗り心地 モアパワーがほしい
AUTOCAR JAPAN
ヤリスとの違いはそれなりに──新型トヨタ・アクア試乗記
ヤリスとの違いはそれなりに──新型トヨタ・アクア試乗記
GQ JAPAN
[初代RAV4]はまさにトヨタ版ジムニー!! 全長3.7mに[3ドア採用]でマジで最高だった
[初代RAV4]はまさにトヨタ版ジムニー!! 全長3.7mに[3ドア採用]でマジで最高だった
ベストカーWeb
「えっ…!マジ…」 “200万円台”から買える! 「7人乗り」&広さバッチリ! 「コスパ最高」なミニバン3選
「えっ…!マジ…」 “200万円台”から買える! 「7人乗り」&広さバッチリ! 「コスパ最高」なミニバン3選
くるまのニュース
新型を出す意味ないんじゃ!? 超モデル末期でも旧型フリードが驚異的な売り上げを誇るワケ
新型を出す意味ないんじゃ!? 超モデル末期でも旧型フリードが驚異的な売り上げを誇るワケ
WEB CARTOP
コンセプトがおもしろかった1980年代の日本車3選
コンセプトがおもしろかった1980年代の日本車3選
GQ JAPAN
「天才タマゴ」と呼ばれたミニバン! トヨタの初代「エスティマ」とは
「天才タマゴ」と呼ばれたミニバン! トヨタの初代「エスティマ」とは
バイクのニュース
BMW「523i」vs メルセデス・ベンツ「E200」上質感と先進性を追求したドイツの高級セダン対決
BMW「523i」vs メルセデス・ベンツ「E200」上質感と先進性を追求したドイツの高級セダン対決
@DIME
「車中泊しやすい」ミニバン!? 「ノアヴォク」「ステップW」に勝ってる? トヨタ・ホンダより日産が「寝やすい」理由とは
「車中泊しやすい」ミニバン!? 「ノアヴォク」「ステップW」に勝ってる? トヨタ・ホンダより日産が「寝やすい」理由とは
くるまのニュース
ホンダ モンキーZ50J、Z50JZ詳細解説【車載重視から、普通に走れるバイクへ】リヤサスが付いた「50ccモンキーの完成形」
ホンダ モンキーZ50J、Z50JZ詳細解説【車載重視から、普通に走れるバイクへ】リヤサスが付いた「50ccモンキーの完成形」
モーサイ
大人気モデル大集合!『先代→新型乗り替え指南』
大人気モデル大集合!『先代→新型乗り替え指南』
グーネット

みんなのコメント

19件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

24.02199.0万円

中古車を検索
アルファードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

24.02199.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村