1代限りで姿を消してしまったセプター
輸出向けトヨタ「カムリ」を日本国内で新規車種として販売したのが「セプター」です。ワゴンのほかに、セダンとクーペが追加され、フルラインアップが完成しました。日本ではワゴンブームだったこともあり、セプター ステーションワゴンはスマッシュヒットを記録。同車の魅力を振り返ります。
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北米では女性の移動の足として人気
1992年8月にステーションワゴンモデルから日本に投入が始まった、トヨタのミディアムサイズモデルであったセプター。ステーションワゴンモデルを皮切りに、同年11月に4ドアセダンを、翌年11月には2ドアクーペを追加し、3つのボディバリエーションを持っていた。
全幅1770mmの3ナンバーボディを持ち、全車前輪駆動レイアウトで搭載されるエンジンはV型6気筒の3Lと、遅れて直列4気筒の2.2Lを設定。トランスミッションは全車4速ATとなっている。
このセプター、じつは北米市場でカムリとして販売されていたモデルであり、日本仕様が5ナンバーサイズを維持していたのに対し、北米仕様は現地の要望を採り入れて3ナンバーサイズのボディと大排気量のエンジンを搭載していた。そのため日本ではカムリとは別車種として販売されていたというわけである。ちなみにワゴンとクーペは北米からの輸入車、セダンのみ国内生産となっていた。
そんなセプターは、まず投入されたステーションワゴンがスバル「レガシィツーリングワゴン」に代表されるワゴンブーム真っ只中だったこともありスマッシュヒットを記録。このワゴンモデルは3Lエンジンを搭載しながらも300万円を切る低価格と、7人乗り(ただし3列目はトランクスペースに後ろ向きに備わる補助席的なもの)という点が人気となっていた(のちに5人乗り仕様も追加)。
しかしセダンモデルはこちらも車格からすれば安価であったものの、大柄なボディに対して簡素な内外装であったことが日本のユーザーにマッチしなかった。
そもそも前述したようにセプターは北米向けのカムリであり、実用的な4ドアセダンという位置づけだったのだが、日本のユーザーにとっては大柄なボディ=上級車というイメージがあったため、そこの価値観の違いが販売に大きく響いたということになるだろう。
そして現地では女性の移動の足として人気が高かったクーペも、日本では高性能でもスペシャリティでもない2ドアクーペという存在自体が理解されずに全くと言っていいほど売れず、セダンやワゴンに先駆けて日本向けの生産を終了。
その後、セダンとワゴンも生産を終了し、1996年12月に登場した「カムリグラシア」が実質的な後継車となり、セプターは1世代で姿を消すこととなった。
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みんなのコメント
リヤシートもクラスとしては短いホイールベースなのに足元広々、当時バス釣りにハマっていて、めちゃくちゃ広い荷室は大活躍でした。
安く買えたのに燃費はリッター5.5km/Lほど
足回りはさすがアメリカ向きでソフト
おおらかな雰囲気はすごく好きでした。