スバル レヴォーグ 「日本にジャストサイズのステーションワゴン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西村 直人
西村 直人(著者の記事一覧
交通コメンテーター
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
5
燃費
3
価格
4

日本にジャストサイズのステーションワゴン

2023.11.26

年式
2020年10月〜モデル
総評
SUBARU=ステーションワゴンという図式を印象づけたレガシィ・ステーションワゴン。その後継モデルがレヴォーグだ。新開発の水平対向4気筒1.8Lターボ、改良型2.4LターボにシンメトリカルAWDによる優れた走行性能を加えた。先進安全技術群も「アイサイトX」へと進化させた。2023年10月、一部改良を実施。装備内容を見直した。
満足している点
日本にぴったりのボディサイズ。全長4755×全幅1795×全高1500(mm)なので、立体駐車場やショッピングモールの狭い駐車場でも苦労しない。1.8Lは実用性が高く、反応の良いリニアトロニックCVTと、実用領域で300N・mを発するエンジンの組み合わせで4名乗車+ラゲッジ満載でも大きな不満なし。2.4Lはスポーツモデルで快速だ。
不満な点
唯一にして最大のウィークポイントは燃費数値だ。カタログ値ではWLTC値で13.5km/L(1.8L)、11.0km/L(2.4L)。マイルドハイブリッドシステムなどの電動化機構も持たないから数値を上げるには丁寧な運転操作を行うしかない。一方で燃料代以外のランニングコストは競合他車と同レベル。安定の走行性能を取るか、ガソリン代か。悩ましい。
デザイン

4

完成形に近い。プレスラインが複雑すぎるという意見もあるが、このスリーサイズの中では存在感がひときわ高い。LEDランプを効果的に配しているため夜間のシルエットもきれいだ。インテリアは縦型の液晶パネルを中心に質実剛健に仕上げられた。黒色が強く洒落っ気にかける部分があるものの、装飾に踊らされない運転環境として高く評価できる。
走行性能

4

1.8Lは177PS/300N・m。リニアトロニックCVTを組み合わせる。数値は平凡だがレギュラーガソリンだし、実用域のトルクは厚い。2.4Lは275PS/375N・mと強力。トランスミッションは1.8Lと同じCVTだが、より高トルクに対応するスバルパフォーマンストランスミッションへと進化。スポーツモードでは有段ギヤのDCT並に素早い疑似シフトが可能。
乗り心地

4

スポーツ性能を意識した乗り味だが、しなやかさも持ち合わせている。STI Sport EX以上の上級グレードには電子制御可変ダンパーを装備する。これにソフトウェアアップデートを加えると、ダンパーの減衰特性が大きく変動。より快適に、よりスポーティにという二律背反を達成する。すっきりとした乗り味にはフルインナーフレーム構造が大きく効いている。
積載性

5

絶対的なサイズはボディの寸法によるものの、積載となるとフラットなフロアや、直立したサイドパネルとの両立が不可欠。その意味でレヴォーグのラゲッジルームは使い勝手が良い。全高が1500mmだが、開口部はしっかり大きく、また地面からバンパー上部までの高さも抑えられているので重い荷物も出し入れがしやすい。後席は4:2:4の分割可倒式。
燃費

3

カタログ数値に近い値は丁寧な運転操作を心掛ければ達成できる。特筆すべきは1.8Lの高速巡航燃費だ。100km/h以下に抑えてリーンバーンと呼ばれる希薄燃焼領域をうまく活用すれば17.0km/L程度の数値は得られる。一方で2.4Lはパフォーマンス重視。気持ちよく、景気よくアクセルを開け続けると10km/Lに届かない。
価格

4

1.8Lが363万円〜440万円、2.4Lが502万7000円〜508万2000円。装備内容からすれば1.8Lの適正価格ぶりが伺える。1.8Lのボトムグレードでも最新のSUBARUを味わうには十分な内容だ。3眼となったアイサイト、渋滞時ハンズオフアシストなども含まれる。コロナ禍前より部品確保に努めており、納期は他社より短い。
西村 直人
西村 直人
交通コメンテーター
WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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