スバル レイバック 「SUBARU初の都市型SUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西村 直人
西村 直人(著者の記事一覧
交通コメンテーター
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
5
燃費
3
価格
4

SUBARU初の都市型SUV

2023.11.26

年式
2023年11月〜モデル
総評
SUBARUはアウトドアフィールドで圧倒的な強さを誇っている。しかし、日本市場においては都市型SUV人気が根強い。そこで登場したのがレイバックだ。レヴォーグをベースに最低地上高を55mm高めて200mmを確保。一方で全高は1570mmに抑えて都市部での使い勝手を考慮した。全幅は1820mmとレヴォーグよりも25mm広いが、それは樹脂フェンダーの増加分。
満足している点
レヴォーグ同様、扱いやすいボディサイズに、足長サスペンション採用によるおおらかな乗り味を組み合わせた。わずか55mmの最低地上高アップだが、運転席からの視界はSUVそのもの。レガシィ・アウトバックに近い印象だが、それよりもボディサイズが二回りほど小さいので死角が小さく、運転が不慣れなドライバーでもとっつきやすい。
不満な点
都市型SUVを名乗るのであれば全高を20mm落とし、1550mmに収めてほしかった。要因はシャークフィンアンテナだが、これはアイサイトXでのアンテナ受信感度確保のために致し方ない部分。とはいえ、車検証上の数値は重要で、たとえば立体駐車場の場合、わずか20mmのために入庫できず、高額なハイルーフ向けへの入庫を余儀なくされる。
デザイン

4

ベースのレヴォーグから、ややふっくらした印象。グリルや前後のバンパー形状が変更されたこと、前後フェンダーに樹脂製アーチモールが追加されたことによる。新色のアステロイドグレー・パールとの相性が良く、都市型SUVらしい軽快で上質な雰囲気が高まる。全体を通じてラギット感が少なくなった。インテリアでは表皮にアッシュカラーが入り、明るい印象に。
走行性能

4

走行性能の指標に速さを求めると評価は3点。しかし、レイバックが目指したおおらかな走行性能には1.8Lターボ+リニアトロニックCVTの組み合わせはベストに近い。CVTがトルクを上手く引き出しているからだ。よって5%以上の登り坂でも、ドライビングモードの「SIドライブ」を標準のI(インテリジェント)のままで、トルクフルな走りが堪能できる。
乗り心地

5

ベースのレヴォーグともっとも異なる点がこの乗り心地だ。筆者にとって執筆時点、国産車でNo.1の乗り味。大径タイヤにストロークアップさせたサスペンション機構、そして最適化したバンプラバーの減衰特性によって、滑らかな路面はもちろんのこと、大きな凹みの通過も一度で受け止める。フルインナーフレーム構造の高いボディ剛性を活かした乗り味だ。
積載性

5

レヴォーグとここは同一。最低地上高が上がったので、ハンズフリーオープンパワーリヤゲートのありがたみがさらに向上した。腰を屈めなくともスイッチにアクセスしやすくなったからだ。天井までの高さが1105mm確保されるサブトランクも完備する。車両後方からボタン操作で後席(4:2:4分割式)が倒せるあたりもレヴォーグと同様。使い勝手も良好だ。
燃費

3

レギュラーガソリン指定なので幾分助かるものの、WLTC値では13.6km/L。レヴォーグから0.1km/L向上しているものの、市街地走行では10.0km/L台に留まる。SUBARUが実用化しているハイブリッドシステムは発進時のぎくしゃく感が若干残るが、現在開発中とされる1.8Lエンジンにも適合する新しいハイブリッドシステムには期待が持てそうだ。
価格

4

ワンプライス399万3000円。新車の価格帯がどんどん上昇するなか、400万円の大台を切る価格を実現した。先進安全技術群は3眼カメラのアイサイトXだし、走行性能や装備内容からしても十分納得のいく価格だ。販売後の滑り出しは好調とのこと。これまでのSUBARUになかったデザインとともに、手が届く価格帯も評価されているという。
西村 直人
西村 直人
交通コメンテーター
WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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