ホンダ グレイスハイブリッド 「４年乗ったインプレッション」のユーザーレビュー

４年乗ったインプレッション

2021.4.17

総評

初期型のEX、4WDを選び４年乗ってきました。
デザイン、パワートレインは名前にこめられたコンセプトの通り、申し分ない造りをしています。

総じて、トータルバランスがとてもよい車だと思います。

満足している点

静かな走りと伸びる燃費もさることながら、
周りに同じ車が走っていないレアリティ。
ユーザの時間帯によるのかもしれませんが、朝夕の通勤時間帯よりも昼下がりのあたりが見かける機会が増える気がします。

不満な点

サイドミラー、Aピラーが太くて右左折時の死角がちょうど横断歩道を渡る人を隠してしまうのでしっかり覗き込んで危険回避を心がけましょう。

クラッチギヤの音が気になるようになってきました。
エンジン動力のみで低速走行するような場合、カラカラカラ…とMT車でトルクが足りないギヤでがんばって走っているときのような音がするようになりました。
ただ、カラカラ…と続くのではなくギヤの爪が跳ねるような、カンカランカランカンカン…と断続するときもあってちょっと心配な時もあります。
そのうちその爪がもげてガギンッと噛むんじゃないかという想像が巡ります。
ちなみにディーラーに持って行っても再現しないので様子見の所見で帰ってきます。

デザイン

5

トランクの上面や背面に映る深い夕日の色が好きなのですが、この部分で夕日が見れるのはセダンならではなのかなと。
エクステリアとしては丸くなりすぎていない、ちょうどよい複雑度なデザインの時期に買えてよかったと思います。

別な車にも乗って感じた点として、インテリアの質感が最近の車と比べても全く遜色なく、むしろ同じレベルのものは同じ価格帯では得られないレベルと感じます。
ドア周辺(窓の開閉スイッチ周辺のパネル質感やグリップに施されたファブリック)の質感などは、昨今のハードプラやピアノブラック、本革加飾といった方向性とは違う上品さがあります。

ボディカラーはもっとバリエーションが欲しかったところ。
ヴェゼルにあったシナモンブロンズメタリックとかシャンパンゴールドのような明るい色があってもよかったと思います。

走行性能

4

燃費を意識するかしないかで加速もピンキリです。
とりまわしはさすが５ナンバーサイズといったところで、教習で習った通りのタイミングでハンドリングできます。
いまだに側面を擦ったりはしていないのでサイズ感覚が合っているのだろうという感じです。

乗り心地

5

ドライバーの体をすっぽりホールドしてくれるシートのおかげで運転姿勢が安定する半面、路面の凹凸も通ります。
路面に意識が向く30km/h程度までの話で、速度が上がっていけば気になりません。

後部座席は他のかたのレビューの通り、ゆったりした空間です。
座高によっては深く座ってもたれると天井に髪が届く程度ですが、同乗した家族の感想も好評でした。

積載性

3

後部座席を倒してトランクスルーにできます。
助手席も倒すことでフローリングの板材(1810mm)も積めました。
室内用の物干しざおもいけます。

燃費

4

走らせ方にもよりますが、コツをつかむとストレスなく３～４週間に１回くらいの給油で足りる程度に走れるようになります。
走行用バッテリの容量がもう少し欲しいところです。

価格

4

最近の車種でオプション扱いとなってしまった機能が標準で搭載されていた時期に購入しました。
今となってはとてもコスパの良い車だったと思います。

故障経験

２速にギヤが入らなくなりミッション交換。
直前までの走行でギヤの繋ぎをリトライすることがあったり、表示と実際の接続段がずれているような雰囲気があったりと心配していたところでの発生でした。
DCTがまだブラックボックスだった頃なのでディーラーの整備対応を思い返せば、予防も対応も難しかったのだろうという雰囲気が感じられました。