■人生で初めて乗るクルマたち! 4台の特徴とは?
人生で最初に運転するクルマは、ほとんどの場合において自動車教習所の教習車です。近年は輸入車をベースとした教習車を用意していることを特徴とする教習所も増えているものの、主流の教習車は依然として国産車ベースのモデルとなります。
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そこで、今回は国産メーカーの教習車4車種をピックアップして紹介します。
●マツダ「マツダ教習車」
マツダが2019年5月に発売した「マツダ教習車」は、タイで販売されている「マツダ2セダン」をベースにした教習車です。
マツダは従来、アクセラ(現:マツダ3)を架装した教習車を販売してきましたが、新たに日本未導入モデルをベースに製作されることになりました。
パワートレインは1.5リッター直列4気筒直噴ガソリンエンジンに、6速MTと6速ATのいずれかの組み合わせで、駆動方式はFFです。
動き出しから高速走行まで、安定感のある走行性能を実現する「G-ベクタリングコントロール(GVC)」も採用し、意のままの運転をサポートします。
また、運転姿勢については、マツダの「人間中心」の開発思想のもと、正しい姿勢で容易に操作ができるように、自然に足を伸ばしたところに配置したペダルレイアウトを実現。
さらにオルガン式アクセルペダルの採用や、ステアリング上下・前後調整機構の標準装備により、さまざまな体型のドライバーにとって最適な運転姿勢を可能とします。
価格(消費税込、以下同様)は6速MT車が191万700円、6速AT車が197万8900円で、ボディカラーはソウルレッドクリスタルメタリック(5万4000円)をはじめとした有償色も選択可能です。
●トヨタ「トヨタ教習車」
トヨタが2018年5月に発売した「トヨタ教習車」は、「カローラアクシオ」がベースとなっています。
内装面では、細いフロントピラーの形状によりワイドで良好な運転視界を実現しています。
また、位置感覚の目安となるセンターマークをインストルメントパネルの中央に配置するとともに、体格に合わせたドライビングポジションの設定を可能にすることで、正しい運転姿勢での安全教習をアシストします。
搭載されるパワートレインは1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンに、5速MTとCVTの2種類が組み合わされます。駆動方式はFFで、価格は5速MT車が191万700円、CVT車が197万8900円です。
■ホンダやスバルの教習車も存在! どんなモデル?
●ホンダ「グレイス教習車」
ホンダが2015年7月に発売した「グレイス教習車」は、同社の小型セダン「グレイス」をベースとしたモデルです。
グレイスの特徴であるコンパクトな5ナンバーサイズのボディにより、教習生が車両感覚をつかみやすく、運転しやすい取り回しのよさを実現しています。
また教習指導員が教えやすく、疲れにくい教習車を目指し、長時間座っても疲れにくいシートや、扱いやすい「教習指導員用補助ブレーキ&フットレスト」、教習生の誤操作を防ぐ「教習指導員用4席パワーウインドウスイッチ」などを採用しました。
エンジンは力強い走りと環境性能を両立した1.5リッター直噴エンジンを採用。トランスミッションは5速MTとCVTの2種類を採用しています。ちなみに5速MTはグレイスの標準モデルには設定がなく、教習車が唯一の採用例となります。
駆動方式はFFで、価格は5速MTとCVTともに182万3148円です。
●スバル「インプレッサG4教習車」
スバルの小型セダン「インプレッサG4」(マイナーチェンジ前モデル)をベースとした教習車も存在します。このモデルは、スバルの関連企業である桐生工業が架装を施して製造された教習車です。
教習車に仕立てられるにあたり装着される装備は、指導員用補助ブレーキシステム、指導員用アウトサイドミラー、指導員用防眩式インナーミラー、仮免許プレートの4点があるほか、オプションとして指導員用デジタルマルチメーターや指導員用ホーンスイッチなどがありました。
※ ※ ※
運転免許の教習は、多くの人にとって強く印象に残る経験です。クルマ好きな人のなかには、はじめて運転した教習車がどんな種類だったかを覚えている人も存在します。
今回紹介した4台も、これから教習を受ける人にとっての「思い出の1台」になっていくことでしょう。
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みんなのコメント
MTもシフトゲートに節度感があって誤操作しにくく好印象でした。