マセラティGTワンメイクレースの華やかな世界
掲載 更新 carview! 文:桂 伸一/写真:マセラティ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:桂 伸一/写真:マセラティ ジャパン
肝心のレースカーは、マセラティ・グランツーリズモMC。優雅なクーペをベースに必要なモノ以外内装は全て取り去り、代わりに安全装備のロールケージが張り巡らされて衝突、横転などからドライバーを守り、同時にクルマそのものの強度と剛性も高めている。
エンジンは御存じフェラーリ製4.7L V8。自然吸気から460hp/520Nmのパワーとトルクを、トランスアクスル方式でリアに搭載する6速自動クラッチ式のロボタイズドミッションで減速して、リア2輪駆動で伝達する。
もちろん操作はアクセルとブレーキの2ペダルで、ミッションはステアリング裏側の左右のパドルで変速操作。ブレーキにはABSもサーボアシストも付かない。というのはGTマシンに準じる最近の妙なトレンド。ま、この話は後ほど。
ボディは前後に大型スポイラーが装着されて、高速になればなるほど空気の力で路面に押さえ付けるダウンフォースが増加して接地性と安定性を高める。見た目は完璧にGTマシンといえる。タイヤはピレリ製スリックとウエットの場合にレインが予選毎に新品が1セットづつ用意される。
マセラティ・トロフェオMCは、すべて同じチューンを受けたマシンが用意されるワンメイクレースだ。レースはクラス分けがある。ひとつは「TROFEO」で、ユーザーはマシンを使う権利に対価を払う。1台にひとり担当メカニックが付き、要望すれば何でも迅速に作業してくれる。ユーザーはヘルメット、スーツと他レーシングギヤを携えてサーキット入りするだけ。マシンの保管や運搬など手間のかかることは一切マセラティ・トロフェオMC側が行う。
もう一方は「TEAM」と呼ばれ、マシンを自らが購入して、自らのチームでレース活動を行うこちらはチャンピオンを獲りに行く本気モードの方々。ただ、自らでメインテナンスをしても、マシンコンディションはイコールになるように主催者側でチェックを受け、イコールコンディションになるように保つ。では、何故自らのチームで行う必要があるのか? セレブのみなさんは、すでに自らのチームを組織して、他のカテゴリーも経験なさっている。そのひとつにマセラティ・トロフェオも行っている、ということだった。
練習中でも予選後でも、当日トップタイムを出したドライバーの走行データと、自身のデータを照らし合わせてタイム差の要因をレースエンジニアが詳しく解析、違いを正してくれる。ここがいい。大枚を叩いて参加しているセレブに頭が上がらず、意見も言えないのではなく、もっと速く走りたいのなら、貴方のドライビングの違いを正確に教えます。
で、そうしたところに真摯に耳を傾けるからこそ成功者になるのだなあ、と思うのは、その時間が始まると、お腹も空いてきた時間なのに、誰ひとり帰らず、順番を待ち、PCを見つめながら、エンジニアの解析を聞き、質問を投げ掛ける。元々ポテンシャルの高い方は、それで次のセッションから驚くほど速くなる実例を目撃している。
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