マカンGTS海外試乗。ポルシェSUVライン中、最もスポーティな走り
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ポルシェジャパン
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マカンのエンジンは縦置きされるが、アウディ A4のエンジンレイアウトと同様に、デフの配置を工夫してエンジンをできるだけ前側に移動させている。この方法だと前輪位置が前に移動し、オーバーハングを小さくできる。
前後のオーバーハングも短いから仮にオフロードを走っても、かなりの走破性を持っていることも予想できる。実際にオフロードを試したことがあるが、カイエン並のオフロード性能には脱帽だった。
標準的なマカンには2.0L・4気筒ターボの「マカン」、3.0L・V6ターボの「マカン S」、3.6L・V6ターボの「マカン ターボ」と3つのモデルがラインアップされるが、今回試乗した「マカン GTS」のエンジンはマカン Sをベースに開発されている。
マカン GTSの3.0L V6ターボは、ターボのブースト圧を1.2バールまで高め、マカン Sよりも20ps増しとなる最高出力360psと、40Nm増しとなる最大トルク500Nmを発生し、0-100km/h加速は5.2秒、オプションのスポーツクロノパッケージでは5.0秒をマーク。一方、最強モデルのマカン ターボは400ps/550Nmのパワーとトルクを発揮し、0-100km/h加速は4.8秒。ちなみにマカン Sは340ps/460Nmを発揮し、0-100km/h加速は5.4秒となる。
直線だけならマカン ターボのほうが速いかもしれないが、ハンドリング性能に長けたGTSはサーキットでは最速のマカンとなるだろう。速さの秘密は、標準モデルのマカン比で16mm低められた全高や、引き締められたシャシー性能、よりスポーツドライブに適したタイヤの選択などにある。
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