新型アクセラ、ハイブリッドとディーゼルも試乗
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
ご存じ外観は、セクシーかつエッジの利いた新型アクセラセダンそのもの。ちなみに現状ハイブリッドが選べるのはセダンのみ。そして意外と言えば意外だが、外観的にはさほどハイブリッド色を強調してない。特にブルーを使ってないのがマツダ流で、せいぜいリアエンブレムに「HEV」と入っているだけ。
それはインテリアも同じで、基本は新型アクセラそのまま。国産同クラスではトップレベルの質感の高い黒い樹脂に本革巻きの3スポークステアリングが備わり、ところどころにアルミ風ベゼルが組み込まれている。
肝心のハイブリッドっぽさだが、決定的な違いはシフトレバーが通常のクルマと同じフロアセンターに置かれていること。これは扱いがほとんどウインカー程度になったプリウスとの最大の違いで、マツダがハイブリッドを特別扱いしない証拠でもある。
スピードメーター左にパワー配分やバッテリーチャージ状態を示すハイブリッドインジケーターが付くがアピール度は薄い。これがマツダの考えるハイブリッドなのだ。
肝心の走りだが、メカニズムを先に言っちゃうと207Nmのハイブリッドモーターと6.5Ahのハイブリッドバッテリーはまんまプリウス。ギアボックスの遊星歯車も全く同じで、マツダ流の6速ATであるSKYACTIV-DRIVEは使われてない。というかシステム的に使えない。
よって発進加速は意外なほどプリウス的だ。エンジンは2Lの直4ガソリンSKYACTIVをベースとするが、圧縮比を14とさらに高め、アトキンソンサイクルを導入し、よりハイブリッド向けに改善している。
結果、エンジン単体出力はベースの2Lから56ps落ちの99ps、トルクも142Nmとデチューン。で、これは驚く無かれプリウスの1.8Lエンジンと全く同じなのだ。発生回転数に関してまでも。
実はプリウスが1.8L直4でアクセラハイブリッドが2L直4なだけに、よりエンジンの存在が強く出たハイブリッドになるかと思ったら違う。もちろん、微妙なエンジン特性やサウンドはマツダ流だが基本プリウステイスト。つまり、ハイブリッドシステムに合わせたエンジン改変が行われているのだ。というかそうしないと燃費効果が100%出ない模様。
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