売れるクルマが無い… 3月の新車販売状況
掲載 更新 carview!
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今回は3月の日本メーカー製乗用車の国内販売データから、ハッチバック、セダン、ステーションワゴン、ミニバン・1BOX、クロカン・SUV、クーペ・オープン、軽乗用車という7つのボディタイプ別に売れ筋モデルをチェックしていこう(販売台数は日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の発表値をベースに、トヨタ カローラのように同じ車名でもボディタイプが複数あるクルマはメーカー調べのデータで集計)。
日本メーカー製乗用車(軽乗用車、海外生産車、スズキのシボレーブランド含む)全体では34万2234台で、前年同月比61.4%と7カ月連続で前年を下回った。昨年11月を底に、前年同月比の下げ幅は減少傾向にあったが、やはり東日本大震災の影響で38.6%の大幅減となった。ボディタイプごとの合計では、4カ月連続で前年増となっていたクロカン・SUV部門も含め、すべて前年同月比2ケタ減となり、特にセダン部門2万123台/前年同月比38.3%、クーペ・オープン部門1419台/同40.9%、ステーションワゴン部門6534台/同49.8%と、3部門で前年の半分以下になってしまった。
ただクルマ販売が落ち込んだ原因は大震災で消費マインドが冷え込んだだけではない。大震災後、全クルマメーカーの工場が操業停止となり、販売できるクルマが不足してしまったのだ。さらに部品メーカーの工場被災も深刻で、特に電子部品やゴム部品で供給が不安定な状況となった。4月中旬にはクルマメーカーのほぼすべての工場で生産が再開されたが、それでも操業率は50%程度。トヨタもホンダも、フル操業できるようになるには年内いっぱいかかる見通しだ。「売りたくても売るクルマがない」という未曾有の事態だけに、先行き不透明といわざるを得ないだろう。それでは3月の各ボディタイプ別売れ筋ベスト5を紹介していこう。
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