Fタイプ試乗。強烈なジャガースポーツ新境地
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
フットワークもFタイプのトピックだ。今回はワインディングロードを徹底的に走り込むような試乗はできなかったが、ステアリング操作に対するビビッドな反応はXKシリーズとの違いを明確に物語っている。切れば切っただけ即座にノーズが動き、間髪入れずにリアがグンッと踏ん張る。とはいえ丁寧に観察していくと、初期操舵時の反応は必ずしも唐突ではないことがわかる。それこそ指1本分の操作からジワリと横方向の力が発生し、期待通りではあるが期待以上のピーキーな動きは発生しないのだ。このあたりはXKだけでなくジャガーのサルーンにも共通する「味わい」である。つづら折りでは軽快に、中高速域では狙ったラインを正確に、高速クルージングでは安心に。でも全体的にはスポーツカーらしいビビッドさに溢れている。それがFタイプのフットワークだ。
乗り心地はさすがに引き締まっているが、強靱なボディは強い入力に対してもブルついたりヨレたりせず、常に角の取れた振動感とシャキッとした減衰感を伝えてくる。よりマイルドな乗り味を好むならXKのほうがしっくりくるかもしれないが、ピュアスポーツとして評価すればFタイプの乗り心地には十分に合格点がつく。美しい女性をエスコートしてロングドライブを敢行しても、笑顔が次第になくなるなんて心配は要らない。ただしオープン状態で100km/hクルージングをすれば、車内にはそれなりの風が舞い込む。助手席に大切な人を乗せて高速道路を走るときは、ワンタッチ12秒で開閉するソフトトップを閉めてドライブを楽しみたい。
Eタイプの生産終了からほぼ40年。考えてみると僕は本当のジャガースポーツをリアルタイムでは一度も経験したことがなかった。しかし今回の試乗を通して、ジャガーが考えるスポーツとは何か、またなぜジャガーがこの新しいスポーツカーにFタイプというネーミングを与えてきたかをはっきりと理解できた。そこには、Cタイプ(1948年)、Dタイプ(1954年)、Eタイプ(1961年)という、モータースポーツで数々の伝説を打ち立てた栄えあるジャガースポーツの血脈が色濃く反映されているのである。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
クルマのホイール「アルミ」と「スチール」どっちがいい? 足元を支える“重要パーツ”のメリット・デメリットとは?
カタナを1/6スケールで再現!「KATANA ブロックキット」の予約販売が CAMSHOP.JP でスタート!
アロンソ、ペナルティの一貫性向上に向けFIAと協議「会長は耳を傾けてくれた」新たなドライビングガイドライン策定へ
2024 SUPER GT第2戦 FUJI GT 3HOURS RACE Niterra MOTUL Z 高星 明誠 / 三宅 淳組が2位スタートから逆転勝利!8万人のファンとともに盛り上がる
【ブレイズ】ボード&水上バイクのイベント「中部ボートショー2024 in常滑」に出展
テール周りの印象を変える「LED ライン テールライトシリーズ」がダートフリークから登場!
4人寝られるSUV! 車中泊が大得意なミツビシ アウトランダーPHEVがベースのキャンパー
日産が新型「3列ミニバン」初公開! 全長5m級&大開口スライドドア採用!? 「エヴァリア」とは 欧州で発表
トヨタの2024年3月期決算、営業利益が日本企業初の5兆円超え 今期は成長投資に2兆円
ターメリックイエローのホンダ「CT125・ハンターカブ」が1/12スケールで新登場
[マツダ6後継セダン]だけじゃない!! パクリカーの時代は終わり!! 中国車のクオリティが爆上がりでヤバいゾ日本!!
1,000台限定のスペシャル・エディションも発表! 新型「BMW M4 CS」が登場
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由
【くらべてみた!】人気沸騰中の本格オフローダー「ランクル250」と「ディフェンダー」 どちらがお好み?
【セダン好き集合】北米新型「カムリ」本国価格発表 かっこよすぎ…日本でも売って欲しいぞ!
【実車を見てきた!】アウトドアなクラウン「ランドスケープ」新型展示イベントに登場!
【目からウロコ!】ランクル250が注文できなかった人へ、次の一手は何をするのがベスト?
【日本人は知らない】超高級車に超実用車! 成功が見えてきた新顔「アメリカンEV」の世界を紹介