ル・マンが与えたチャンスを活かしてトヨタはタフなマシンを作れ
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫
今回のレースを冷徹に技術的に評価するなら、ポルシェのマシンは頑丈に設計されており、あともう1時間走っても壊れなかっただろう。今年は雨のため、ペースカーの先導でレースが始まったから、マシンのストレスは少なく耐久面では好条件だったのだ。
昨年のル・マンの周回数を見ると、優勝マシン・ポルシェ919ハイブリッドは395ラップも走っている。5位に甘んじたトヨタTS040ハイブリッドも387ラップだった。ところが今年のル・マンは雨の周回が多く、優勝したポルシェ919ハイブリッドでさえ384ラップしたにすぎない。ここから言えるのは、トヨタのマシンが昨年の距離を克服することができなかったということだ。耐久性の問題を抱えていたと言い換えてもいい。
トヨタTS050ハイブリッド・5号車を襲ったトラブルは、ターボとインタークーラーをつなぐ吸気ダクト回りの不具合だったが、修復に手間取って「ファイナルラップは6分以内に走り切る」というルールを守ることができず、リタイア扱いとなってしまった。結果、優勝を目前で逃がしたトヨタの5号車はリタイア、もう一台の6号車が2位に入った。
気持ちとしては「優勝まであと一歩」と讃えたいが、ハードウェアの完成度で見ると、もっと強い頑丈なマシンを設計する必要があるだろう。その意味ではトヨタがさらに強くなる“大きなチャンス”をル・マンの女神が与えてくれたのではないだろうか。勝っていたらそのチャンスを逸してしまったかもしれない。
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