ポールスター、ボルボのECUチューンを試す
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦
実際、ベースのS60 T6 R-DESIGNからして、FFベースのAWD車として破格だった。イマドキ6気筒エンジンでV型ではなく、回転の鋭い直列エンジンを作り、オマケにソイツにターボを付けて、横置きフロント配置にしたクルマに仕立てちゃうんだから。
これがノーマル状態で304ps!というハイパワー。しかし、それでもさすがはボルボというべきか、露骨な破綻はなかったし、中でも15%固めたスプリングやモノチューブ式ダンパー、強化アンチロールバーによる専用スポーツサスペンションを持つR-DESIGN仕様は、さらに問題がなかった。
足は確かに硬めで、発進時からそれなりにゴツゴツし、ソリッドなステアリングフィールを提供するが、乗り心地は割と快適でなによりも路面のフィードバックをダイレクトに感じられる。その昔イエローの「850T5-R」やその手のボルボが好きだった人には、おあつらえ向きだったのだ。
しかし、昔のちょっと過激なまでの感触が足りなかったのも事実。そこで登場したのがこの「ポールスター仕様」ってわけ。
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