VWの新型EV「ID.3」の市販モデルに先行試乗。走りや専用設計は〇、内装の質感は△
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 74
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走行フィールは60km/hくらいまでのキビキビした感じを除いて、電気自動車というよりも普通の内燃機関搭載車に近い。例えば「BMW i3」などで経験したワンペダルドライブ、すなわちブレーキぺダルを使わない走り方はID.3では期待できない。回生力が強いBモードでも強い減速は起こらない。
逆に通常のドライビングモードではアクセルペダルを離すと、抵抗なくどこまでも転がって行く感じだ。一方、操縦性は床下に収納されたバッテリーのおかげで低重心となり、ロールの少ない安定したロードホールディングを示す。コーナリングでは一般的な弱アンダーを示すが、リアモーター×リア駆動のおかげでトルクステアから解放されたステアリングフィールがすっきりと路面感覚を伝えてくれる。気になったのは20インチタイヤを装着したテスト車で、ゴツゴツ感とノイズがキャビンに侵入する。
「アウディ e-tron」や「メルセデス・ベンツ EQC」のように、既存のプラットフォームを使った、これまでの電気自動車(BEV)と比べて好ましいのは、広々としたキャビンである。四隅に車輪を配置して床に電池を収納するID.3の専用プラットフォーム=MEBはこの点で理にかなっている。専用プラットフォームをもっているにも関わらず、賢い空間利用を考えていないテスラは、やはりアメリカ的な考え方なのかもしれない。
ID.3の販売はまず、このファーストエディションのデリバリーから始まって、順次一般ユーザーへと広がっていくはずだ。まだアップデートが必要な状態で、設計されたソフトウエアが計画通りにインストールされるのに9月までかかるそうである。すなわちファーストエディションを現時点で購入したオーナーに対しては、OTA(オーバー・ジ・エアー:オンラインのこと)でアップデートが行われる予定である。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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