元祖・羊の皮を被った狼「BMW M3」の歴代を3分で解説! 狙い目世代は?
掲載 carview! 文:編集部/写真:BMW AG 59
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唯一無二の高性能スポーツセダン「BMW M3」。その変遷を辿りつつ、いま狙うべきモデルを検証
外観はオーソドックスな3ボックスセダンでありながら、エンジンや足回りはレースカー並みのハイスペック。そんな「羊の皮を被った狼」の代表的モデルの一台が「BMW M3」だ。そこで今回は、初代M3から現行型まで各モデルの特徴を振り返り、いま“買い”のM3はどれか決めていきたい。
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初代E30型M3がデビューしたのは1986年。コンパクトな「3シリーズ」の2ドアクーペおよび後に追加されたカブリオレをベースとしながら、ボンネット、ルーフ、ドア内張り以外は全て専用品に交換されていた。エンジンは、名車「M1」が積んでいた直6 3.5Lから2気筒を落とした直4 2.3Lユニットを搭載。当時としては画期的な195psを叩き出し、サーキットまで自走できるレースマシンという表現がピッタリだった。
注目すべきはDTM(ドイツツーリングカー選手権)における活躍で、ライバルのメルセデス「190E 2.5-16エボリューション」と繰り広げた死闘は、今でも語り草となっている。
1990年から一時的にカタログ落ちしていたM3が、E36型3シリーズに追加されて復活したのは1992年。最初からレースシーンへの投入を念頭に開発された初代とは異なり、2代目モデルM3はあくまでもロードゴーイングカーとして企画され、ルックスも初代に比べジェントルなものとなった。
その分、2代目の価値を高めているのがパワーユニットで、BMW伝統の3リッター直列6気筒エンジン(286ps)をM3として初めて搭載。シルキーシックスと形容される吹け上がりの気持ちよさを存分に楽しめるモデルとなっている。3.2リッターに排気量アップした後期型では最高出力が321psに達し、これは現代のスポーツカーと比べても全く遜色ない水準だ。なお、クーペおよびカブリオレに加え4ドアセダンが設定されたのも、この2代目モデルからとなる。
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2001年に登場した3代目M3の特徴は、再度刺激的なデザインに回帰した内外装。先代の控えめなルックスから一転、エクステリアはパワーバルジをもつアルミ製ボンネットやオーバーフェンダー、4本出しエグゾーストなどでベースとなるE46型3シリーズクーペとは明確に区別されていた。
インテリアもアルカンターラを配した専用スポーツシートなどでスパルタンな雰囲気を演出。パワーユニットは先代と同排気量ながら、343psまで強化された3.2L直列6気筒となる。モデルライフ中盤にはパワーを360psまで高め、軽量化を徹底した「CSL」も販売された。なお、3代目はクーペおよびカブリオレのみで、セダンは設定されていない。
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歴代M3として唯一V8エンジンを搭載する4代目モデルは2007年の登場。再びクーペ、カブリオレ、セダンの構成となり、これまでクーペしか設定されてこなかった日本市場に初めてセダンが導入された。4.0L V8ユニットをフロントに押し込んだことで、最高出力は先代から一気に100psアップの420psまで上昇。ボディサイズも拡大したものの、カーボンファイバー製パーツの採用などにより軽量化が図られ、重量増はわずかにとどまっている。
また、デビューから間もなくダブルクラッチトランスミッションが追加されたことも大きなニュース。これにより、クラッチ操作なしでもシフトショックが極めて少ない電光石火の変速を可能とした。もちろん、AT限定免許でも運転可能だ。
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2013年にデビューした5代目モデルでは、パワーユニットを先代のV8からダウンサイジングした直6ツインターボにエンジンを変更し、グローバルに強まる燃費、排出ガス規制に対応した。排気量は3.0Lに縮小したものの、M3として初めてターボ過給を得たことで最高出力は431psに高まり、トルクも大幅に強化された。
この代から、それまでの基本形であるクーペは「M4」と呼ばれるようになり、M3は同じエンジンを搭載するセダンの呼称となった。日本仕様からMTが消え、7ATのみとなったのも時勢を反映した変化。また、最高出力を450psまで引き上げたハードコア版の「コンペティション」も設定された。
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そして、2020年には現行型の6代目が登場。エクステリアの特徴はバンパー下部まで拡大した超大型のキドニーグリルで、登場直後は賛否両論が巻き起こったものの、今ではBMW高性能モデルのアイコンとしてすっかり受け入れられた感がある。
メカニカルな面ではM3として初めてAWDが設定された。これは、コンペティションモデルで510psまで高まった3.0L 直6ツインターボユニットの出力に対応したもので、スタビリティがこれまでのRWDに比べて飛躍的に向上している。また、初めてステーションワゴンの「ツーリング」がバリエーションに加わったことも6代目の特徴だ。
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以上、駆け足で歴代M3を振り返った。そして、「買い」として推したいのが、4代目モデルのセダン。何といっても、大排気量の自然吸気V8を実用性に富んだ4ドアボディで味わえるのは、このモデルだけの特権なのだ。そして、環境規制が年々強まる中、こんなセダンは二度と現れないから、将来的な値上がりもありうる。
中古車のタマ数はだいぶ少なくなってきているが、探せばまだ見つけられ、走行距離4万キロ台で、400万円程度から狙える。ただし、登場から既に15年超が経過していることに加え、排熱の大きいV8を搭載しているだけに、信頼できるショップでの購入が必須だ。
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<終わり>
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