アクセラが大幅改良。新採用1.5Lディーゼルの走りもチェック
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:菊池 貴之
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外観デザインの変更は最小限だ。パッと見てわかるのは中央のフロントグリルと両脇のヘッドランプをつなぐクロームメッキ部分の形状が変わったのと、アルミホイールの色とカタチが変わった程度。あと何がどう変わったのかはよくわからないが、フロントグリルが「アテンザ」や「CX-5」と同じような雰囲気をもつようになった。
今回のマイナーチェンジの一番のビッグニュースは「G-ベクタリング コントロール(以下GVC)」が盛り込まれたこと。これは、ステアリング操作に応じて、ドライバーのアクセルコントロールとは別に、システムがエンジンのトルクを自動的に加減することによって、四輪(前後輪)への接地荷重を最適化する仕組み。例えば、コーナーでクルマがターンインに差し掛かるとエンジンがトルクを瞬時にわずかに絞って減速Gを高め、前輪に荷重を移してハンドル操作の応答性を高める。定常旋回に移行すると、トルクを復元して車両を安定させる。ターンアウトの段階ではわずかに加速Gを高めてトラクションを確保するといった具合。要するに上手なドライバーがアクセルコントロールによって行っている一連の操作を、システムがその何倍も素早く、正確に行うものだ。
4月にテストコースでGVCを搭載したプロトタイプを試乗し、前後Gと左右Gの変化がマイルドになって、特に後席で身体の揺れが減るなどの効果を体感している。公道では運転席のみの試乗だったのと、元々悪い挙動のクルマではないということもあって、テストコースで感じたほどの明確な差を体感するのは難しかった。ま、おそらくこういうのは長期間乗ることで日々そこはかとなく良さを感じ、次に備わらないクルマに乗った際に不満を覚え、やっぱりマツダがいいなとなる仕掛け。コストアップの要素がないというのが素晴らしい。
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