三菱の雪上試乗会で手応えを感じた、4輪駆動と電動化の近未来
掲載 更新 carview! 文:金子 浩久/写真:三菱自動車
掲載 更新 carview! 文:金子 浩久/写真:三菱自動車
4輪駆動を最も必要とする車種といえばSUVで、電動化というのはEVやPHEVのことを示している。つまり、三菱自動車は今後、SUVとEVおよびPHEVで勝負していくのである。これでひとつハッキリした。
年末にパジェロの開発が中止されたという記事が経済新聞に掲載され、年始の賀詞交換会で相川社長が記者に囲まれて問い質されることがあった。これについて確かめてみると、パジェロの開発は”中止”ではなくて”休止”とのことだった。「パジェロのようなフレーム付きシャシーを持ったヘビーデューティSUVのマーケットの成長性が、今後、世界中で見込めない。と同時に、CO2規制、燃費規制、歩行者保護規制の規制値が今後どんどん厳しくなっていく。それらの規制は当初は先進国だけだったが、ブラジルやインド、サウジアラビアなどの新興国や途上国などでも歩調を合わせてきているので、状況はさらに厳しくなっている」。
つまり、パジェロを今後も世界中で売り続けていくためにはパワートレインやプラットフォームを全面的に改良したフルモデルチェンジを行わなければならないのだ。それには莫大な投資を必要とする。「その投資をできるようにするためには、力を蓄える必要があります。だから、休止するのです」。
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