年の瀬に思う、自動車大国としての日本メーカーのあるべき姿
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗
2016年は、日本の自動車産業が約25年間に渡って自信を失ってきた状態から再び立ち上がる、その胎動を感じた年だった。
バブル経済が最高潮を迎えた1989~90年、日本からはスカイラインGT-R、初代セルシオ、ユーノス・ロードスター、初代NSXが生まれた。それらのクルマは世界に大きなインパクトを与え、燃費と信頼性で売ってきた日本車が、ついに名実ともに世界の頂点に立ったことを表現していた。しかしバブル崩壊とともに、日本車は再び元いた世界へと戻っていってしまった。ハイブリッドやクロスオーバーSUVといった日本発のトピックはいくつかあったけれど、全体を俯瞰すれば、ここ20数年間、テクノロジーや商品企画といった分野で自動車界の主導権を握ってきたのは、残念ながらドイツだった。
むろん、この考えには異論もあるだろう。なるほど日本メーカーは円安もあって好調な決算を続けている。日本は依然として世界に冠たる自動車大国である。しかし、日本車のシェアが90%以上を占める日本の自動車シーンを眺めれば、日本メーカーが何をして、何をしてこなかったのかがよくわかる。「安くて燃費がよくて室内が広いのがいいクルマ」という価値観の形成は自動車のコモディティ化を進め、若者のクルマ離れを招いた。楽しいとか気持ちいいとか気分が上がるとかドキドキするとか美しいとか、そういう価値観をどんどん排除していった結果、販売台数ベスト10には「安くて燃費がよくて広いクルマ」がずらりと並び、クラウン以外の日本製ラグジュアリーカーはもはや絶滅寸前だ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
マルティン首位、KTMやアプリリアも上位に。ヤマハのクアルタラロがQ2進出決定/第5戦フランスGP
「最後まで使わなかったわー」……クルマって使わない[スイッチ]多すぎるよね?
アルピーヌ、水素エンジン搭載プロトタイプ『アルペングローHy4』を発表。WECスパでデモ走行実施へ
実は思ったより[軽微]じゃない!! ナメちゃいけない4つの交通違反行為
日本の基幹産業である「自動車」に政府も社会も冷たすぎる【短期集中連載:最終回 クルマ界はどこへ向かうのか】
えー日本橋だけじゃないの! 首都高都心環状線がルートまで変わるなんて知らんかったぞ!
「ひと目惚れ」注意 アルパインスタイル「Cal’s Motor」が横浜・港南台バーズに 5/10~12に展示
眩しすぎだぜどうにかしろ! 夜間の点灯は[ハイビーム]が基本ってマジか! ロービームだと捕まるってほんと?
カリフォルニア「最初の街」かつ「最後の街」のニードルスは、警官のノリの軽さも西海岸スタイルでした【ルート66旅_51】
ポルシェが両クラスで最速。ロッテラー組6号車、初日に続きFP3でもトップタイム/WECスパ
最後尾から大逆転! キャシディが今季2勝目をマーク|フォーミュラE第9戦ベルリンE-Prix
期待どおり!「熟成」ワゴン 新型フォルクスワーゲン・パサートへ試乗 巨大モニターは必要?
どちらがお好み? コンパクトミニバン対決!「新型フリードvsシエンタ」注目ポイントはココだ
オラオラ系エアーに車中泊クロスター。ホンダアクセスの新型フリード用パーツがなかなかイケてる
【えっ、もう受注開始?】新型「フリード」今日から予約可! 6月の発売待ちは悪手。販売店ナマ情報
レクサスLM“3列6人乗り”ついに発売! 4人乗りと何が変わった? 1500万円でライバルは高級SUV
新型「フリード」は2連ラインLEDの未来顔! 「エアー」登場でまさかのステップワゴン方式に
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由