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河口まなぶが東京モーターショーで危惧したこと【2015総括&2016展望】

河口まなぶが東京モーターショーで危惧したこと【2015総括&2016展望】

マツダ RX-ヴィジョン(写真:マツダ株式会社)

心に響くメッセージが少なかった東京モーターショー

今年最も気になった事と言えば、第44回東京モーターショーの入場者数だ。前回開催時の約90万人に対して約81万人にとどまった事は、もちろん非常に残念なことではあるが、それ以上にショーの内容が厳しいと思えた事だった。

マツダのRXビジョンの発表で幕を開けた時、プレスの数のあまりの多さに今回のモーターショーは期待できるかも、と一瞬は思ったけれど、その後各メーカーの発表を見ていても、何か強く心に響くようなメッセージは感じられなかった。

もちろん、そうした中にあってこの東京モーターショーを大切に思うメーカーやインポーターがあったことも事実。例えばメルセデス・ベンツは、この東京モーターショーのためにコンセプトカーであるビジョンTokyoを発表したし、ミニもコンバーチブルモデルを発表した。日本の自動車メーカーも東京モーターショーのために様々なコンセプトカーを発表したけれど、お膝元での開催なのだからそれは当たり前であって、もう少しプラスαが欲しかったと思う。

日本で開催されるモーターショーだけに、日本の自動車メーカーが中心になって盛り上げるべきだと思うが、残念ながらショー自体の演出と言う意味ではなかなかに厳しかった。

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