日産 のみんなの質問

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昔のジャガーはベンツなどと比べて、前や後のエンジンボンネットやトランクがかなり長いのはかなりの特徴だったんでしょうか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

自動車のデザインにはファッション的な要素があり、各時代でトレンドがあります。

そういうトレンドの一つとして、『ロングノーズは高級車の証』とされた時代がありました。これは、長く背が高いボンネットは、それだけ巨大で高性能なエンジンを搭載しているという意味でした。

ジャガーは欧州の自動車メーカーとしては歴史が浅い新参者で、内外装のデザインに伝統的な美意識を巧妙に取り入れた、『歴史がありそうに見える』クラシックなデザイン要素を積極的に展開していました。
その一環が、あのロングノーズです。

一方、ロングデッキ(トランクのフードを船の甲板に見立てて、長いトランクを『ロングデッキ』と言います)は別の意味があって。
元々クルマは、高級車でも大衆車でも、荷台は車外でした。(荷物を車体後部のラックにくくり付けたり屋根に載せていました。)
やがて荷物も貴重品として扱う習慣が始まり、車体の後部に荷室を作りました。
最初は『後部にくくり付けた荷物の様に』後部に縦に深い荷室が作られましたが、この荷室はロングノーズとプロポーションのバランスが取り易いというデザイン上のメリットが注目され、ロングノーズに合わせて荷室が低く長くなって今日の3BOXスタイルが完成しました。
要するに古典的なロングノーズがあったからこそのロングデッキということです。

>かなりの特徴だったんでしょうか?

ロングノーズ/ロングデッキの正統的デザインは、ジャガーの特徴というより、ジャガーによって今日まで続く低くモダンなスタイリングにまとめ上げられた、と言えます。
1960年代を通して、ジャガーはメルセデスやロールスなどは相手にならない、異常に新鮮でカッコよいクルマでした。

さて最後に全くの余談ですが、3つほど。

※荷物を車外にくくり付けていた時代により、『荷物の外側は汚い』という認識が出来上がり、それで荷室を車内と隔絶した3BOXスタイルが高級車の条件となりました。ロールスやキャディラック、メルセデスなどが最高クラスとしてセダン型に固執するのは、その伝統を守っているからです。
荷室と車内が同じ空間のSUVや1BOX型では、どれほど高価でも真の高級車とはなり得ません。

※色々なファッションアイテムがある中で、ルイ・ヴィトンのカバンは高価でプレミアム感が高いですが、ヴィトンの名はクルマと関係しています。
かつて荷物を車外に載せていた時代、ヴィトンのPVC(ビニール)張りの旅行用スーツケースは、雨が浸み込まず清掃もラクで、クルマで欧州の長距離旅行に出かけるヒトにとっての必携アイテムでした。
当然、クルマで欧州の長期旅行に行けるヒトはかなりのおカネ持ちであり、要するにそういうおカネ持ちが愛用する高級品ということです。
あの『革張りに見せかけたビニール張り』は、コストダウンの為ではなかったということです。(PVCが登場した頃、当時の『ありふれた』素材である皮革よりも高価な特殊素材でした。現代で言うところのカーボンやケブラー、ノーメックスなどの超高機能シートみたいなものです。)

※ジャガーのロングノーズコンセプトは、やがて自動車史上最も美しいとされるEタイプを生み出しました。
Eタイプは・・・英国の詩人が『夢よりも美しい』と称し、英国人を絶対に認めないエンツォ・フェラーリは『今までのクルマで最も美しい』とシブシブ認め(そこでピニンファリーナに、『Eタイプみたいなデザインをやれ』と迫った結果が、フェラーリ史上最も美しいとされる250/275GTシリーズです)、また様々な国でEタイプのデザイン理論を取り入れたクルマが生み出されました。(日本でもS30フェアレディZとトヨタ2000GTが、Eタイプのデザイン手法に強く影響されています。)

質問者からのお礼コメント

2023.7.27 08:27

とても、分かり易い解説ありがとうございます。

その他の回答 (2件)

  • エンジンが長かったしね。

  • ジャガーでもEタイプは長いですね・・
    更にフェラーリーの275GTBはもっと長いです。

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