このフォード・Fシリーズの「4WD+AWD」ってなんですか？ そもそも4WDとAWDって違いあるんですか？

Question

Answer 1

これはややこしいですね。
日本では、4WDとAWDは同じと考えられていますが実は異なるものです。アメリカでは1900年代初頭に"Four Wheel Drive Auto Company"というメーカーがあって、四輪駆動の略称として「4WD」や「FWD」という言葉を避けてきた歴史があります。なので「4×4」(フォーバイフォー）という表現が多いのですね。

■ パートタイム式4WD
4×4は四輪に駆動力が通じる機構を持つ車両ですが、主にオフロード等を走る緊急時のみ四輪駆動に切り替える機構、日本でいうところの「パートタイム式4WD」に使われることが多いです。つまり、ジープやピックアップトラックの四駆機構等に使われている表現ですよね。FORD Fシリーズに使われている「4WD」という表現はこれに近いニュアンスの古典的な四駆機構を意味します。タイトコーナーブレーキング現象などの乗りにくさがるので玄人向けの機構ですが、今でもこのパートタイム式4WDが最も硬派で高性能と思っているお方も多数おられます。

■ フルタイム4WD
一方、「AWD」(All Wheel Drive)という表現は昔からあったのですが、米国でよく使われるようになったのは、「アウディ･クワトロ」が登場した1980年代からです。ご存じアウディによって「フルタイム4WD」は広く普及しましたが、これはオフロードだけでなく、オンロードでも常時4WDで性能を発揮しました。その差異性をパートタイム式4WDと区別するために、「AWD」という表現を好んで使うことが目立つようになりました。なので「AWD」というのは「フルタイム4WD」に近しいイメージを持つ表現なのです。

■ 4WD+AWD
フォードがあえて「4WD+AWD」としているのは、AUTOモードにしておけば、タイトコーナーブレーキング現象が起こらずに、フルタイム4WDと同様に「AWD」として乗ることができるということ。でも、きちんとデフロックして硬派な「4WD」としての機構も備えますよ・・・といういいところ取りをアピールするためなのでしょうね。実際にFシリーズはデフに油圧機構を設けてタイトコーナーブレーキング現象を抑えてフルタイム4WDと同様な乗り方ができるようにしているようです。

■ AWDの現状
日本でも、スバルが自らの四駆機構を「AWD」と表現していますが、それは本式の「フルタイム4WD」だからです。でも、最近ではより簡素な「スタンバイ式4WD」であっても、電子制御を駆使した高度な駆動制御を行う場合には「AWD」という名称をつける傾向にあります。ホンダのヴェゼル等はAWDを語るべきでないと思いますが、マツダ(i-ACTIV AWD)やトヨタ(Dynamic Torque Vectoring AWD)やホンダでもSH-AWD系等は、スタンバイ式4WDの部類ながら、AWDを名乗っても差し支えないと思います。

長くなり失礼いたしました。何がご不明な点ございましたら追加でご質問いただけましたら幸いです。

Answer 2

FORDのHPを見てみました。
ここでいう違いは、4WDは両方の車軸が一緒にロックされるいわゆる普通の4輪駆動のトラックに使われている4駆モードと、乗用車の様にトラクションコントロールによりタイヤを空転させることが出来るAWDの両モードを兼ね備えてる的なクルマであることを意味してるみたいです。

Answer 3

「4WD+AWD」についてはどういう意味で使用しているのかはわかりません。

4WDは4輪駆動車、AWDは全輪駆動車です。(自動車は4輪だけではなく3輪や6輪等もあります)