フランスに高級車はない？

Question

「クルマでいこう！」でフランスには高級車はない、と言っていました。まあ、ラグジュアリーな雰囲気を持つブランドは無いかも知れませんが（キャスターもメルセデス、アウディなどを例示していたので）、ブガッティは超高級ブランドでは？と思ってしまいました。
今もフランスで作ってるかどうかは別にして。
どう思いますか？

ちなみにDSオートモビルのDS4の回でした。
DSオートモビルに期待したいという趣旨なのは分かるんですけどね。

Answer 1

かつてはロールス・ロイスやデューセンバーグ、ベントレーやマセラティに匹敵する超高級車・超高性能車メーカーが最も沢山あったのがフランスでしたが（ドライエ、ドラージュ、ヴォワザン、イスパノ・スイザなど。ブガッティもその1社）、第二次大戦後、政府指導で高級車市場が『一瞬で』消滅し、高級車メーカーは対応が間に合わず全て滅ぼされました。（こういう政策をヘーキで取るところが、フランスが『民主主義陣営の中の社会主義国』などと言われる所以でもあります。）

以来、フランスのメーカーには販売価格の上限みたいな『見えない壁』が存在している様で、自動車市場の上限を狙ったクルマを『あえて開発しない』姿勢が続ています。（戦後も1970年代に入ると、さすがに政府高官や来賓用に『大型高級フランス車』が無いのは対外的にどうなんだ？という話になり、政府はシトロエンに高級リムジン開発の打診をしましたが、シトロエン側は『採算に合わない』と拒否、なんてこともありました。かつて全世界にその名を轟かせていた『フランス製超高級車』のメーカーをアッサリ倒産に追い込んだ政府を、生き残った自動車メーカーは信頼していない様にも見えます。）

>ブガッティは超高級ブランドでは？と思ってしまいました。
>今もフランスで作ってるかどうかは別にして。

現在のブガッティ社は、アルティオーリというイタリアの実業家が商標を買って始めた『新興』メーカーが発祥で、元のブガッティとは何の関係もありません、どころか最初はフランス車ですらありませんでした。（フェラーリやマセラティの本社があるモデナで設立され、いわゆるイタ車でした。）

その後アルティオーリはGMの経営不振に乗じてロータスを買収するなど手を広げて経営破綻し（アレッサンドロ・デ・トマソを見る様です。こういう『のぼせ上がった』実業家が、イタリア人には多い様な気がします）、それをVWが買収して、フェルディナンド・ピエヒ（当時のVW-アウディグループの総帥で、自動車産業の名門ポルシェ家の4代目に当る人物）の意向で『最初の』ブガッティ発祥の地、フランス・アルザス地方に本社を移して工場を建て、今日に至ります。
故に『産地』としてはフランス車に戻りましたが、実態はドイツ人が経営する自動車メーカーがフランス国内に工場を建てた、ぐらいの感じです。現代のミニを、英国人は英車と認識していますが（製造は英国の旧オースチン/モーリス工場で行われています）、世界的には『BMWのミニ≒ドイツ車』と認識しているのと似た様なものです。

Answer 2

今の仏国は、昔の日本すきすたすうてき
排気量2.4L超の税金が、
まるで、禁制品の様に高額。

事実上、仏国最後の高級車は、
ファセル・ベガ。
(のHK-500)

Answer 3

シトロエン、プジョー、ルノーの3社がメジャーですが
ブガッティはスポーツカーメーカーですから、高級車とはちょっと違うと思います。

簡単にイメージするなら、レクサスやインフィニティとはまったく方向性の違う会社ということです。

Answer 4

ブガッティはあくまでスポ車の部類の上級ブランド(高級スポーツ)だから、別枠と考えたのでは？