シトロエンSMは。 ヘンタイの人の乗る車だったのですか…？

Answer 1

いい意味でね。
車仙人と言われるある意味では車好きが最後にたどり着く理想郷ですよ。

質問者からのお礼コメント

望むのが無理な状態なのは重々承知ですが状態の良い車で、（ここが非常に重要です）一度はオーナーになりたい自動車ですよね。

コマーシャルの小道具（大道具？）でアランドロンも乗ってましたよね。
カッコ良かった。

Answer 2

まずSMは、SAMajesté(フランス語で女王陛下の略)の意味です。この自動車が生まれた背景ですが、ドゴールの「フランスの栄光」政策があります。

戦後、戦勝国にはなったものの、インドシナ戦争に敗れ仏領インドシナを失います。続いて第二次中東戦争に敗れ、スエズ運河を失う。アルジェリア独立戦争に手を焼いたコティ大統領は、ドゴール退役将軍に政界復帰を要請。ドゴール退役将軍は憲法を起草し、1959年、第五共和政がスタートしました。

打ちひしがれたフランスを、再び昔に戻そうと「フランスの栄光」政策を推進。ミラージュⅢ戦闘機、ミラージュⅣ爆撃機、シュド・カラヴェル旅客機で航空機の分野は戦前の勢いを取り戻しました。

船舶では1961年、世界最大の客船フランス号が就航。鉄道も世界最速の電気機関車登場。ところが自動車の分野では、戦後大排気量車に高額課税を課したことから、高級車が滅亡。ブガッティもイスパノ・スイザも、ドライエも業務転換して自動車から撤退しました。

当時のシトロエン社長、ピエール・ベルコー氏はドゴール大統領と親密で、大統領は高級車の開発を要請し、社長は受諾しました。当初、後輪駆動車で開発する予定だったようです。

しかし2CVやDS19など一連の前輪駆動車を開発してきたアンドレ・ルフェーブル氏らが、前輪駆動での開発を主張。開発部門では、油圧システム専門家のポール・マージェ氏らを中心に、速度によって操舵力が可変され、しかも復元力も可変されるシステム「ディラヴィ」を1962年、開発しました。

エンジンは自社内で3リッターV8エンジンを開発したものの、これでは17CVとなり高額課税されることから、2.7リッター(15CV)で収まるDOHC高出力エンジンがつくれるイタリアのマセラティを買収することになり、そこで製造することとしました。

西欧だけでは販売台数を確保できず、大赤字になってしまうことから、アメリカ・カナダに輸出することで採算を取ることになり、1970年秋より販売開始。しかしアメリカ・カナダでは安全基準強化のため、5マイル・バンパー採用が決まり、シトロエンは1973年秋を持って北米での販売を停止しました。

シトロエンはロータリーエンジンへの多額の投資がたたり、1974年4月に倒産。当時のシラク首相が主導して、シトロエンを引き受けてくれるメーカーを1974年6月、プジョーに決定。そのプジョーがSM製造終了を決定しました。

エンジン未搭載の車体は500台ありましたが、プジョーはこれを潰せと命令。これによりシトロエンSMは製造終了しました。その同時期、豪華客船フランス号も運行経費が確保できなくなり、係船となり売却されました。

以上の内容は、ニュージーランド、オーストラリアの愛好家から聴きました。英国、豪州、NZなど英語圏の諸国はシトロエンの熱心な愛好家が多く、当方も愛好家であることから、いろいろ教えてもらいました。

Answer 3

そうだね。 不調になったエンジンも縄で牽引されるとご機嫌になるらしいよ。

Answer 4

スズキ「DR-Z400SM」は？