なぜロールスロイスはBMW、ベントレーはVWなのでしょうか？

Answer 1

ややこしいのでざっくり。

まずロールス・ロイスがベントレーのブランドを持っていました。
R&Rは航空機エンジンも作っていましたがエンジン開発に失敗して破綻して国営化されます。
のちに自動車部門がヴィッカースに売却され子会社となります。
航空機エンジン部門も民営化されます。
ここでR&Rが自動車と航空機エンジンの会社に分かれます。

ヴィッカースがR&R(自動車)をVWに売却するのですが、ここで問題が生じます。
R&Rのブランド・商標はロールス・ロイス(航空機エンジン)が持っており、R&R(航空機エンジン)はブランドをBMWに売却します。
R&R(自動車)を買ったのにVWはR&Rのブランドを使えなくなりました…でもベントレーはVWが使えます(他にもR&R車に特徴的な天使のマスコットや縦格子グリルなどの意匠はVWが使える)。
という状態になりました。

ブランドをどちらが使うかでVWとBMWで揉めて調整期間もあったりしたので、R&R(自動車)がVW傘下になってから数年間はVWがR&Rのブランドを使用しています。
その後、BMWとVWとR&R(航空機エンジン)が話し合って、色々と権利の調整をして現在に至ります。

ざっくりでもこんな感じでややこしいのですが、実際にはもっとややこしいです…

混乱の原因は、BMWがR&R(自動車と飛行機エンジンの両方の会社)と提携していてBMWがR&R(自動車)を買収する予定が、VWが横からしゃしゃりでて高値を払ってかっさらってます。
それに腹をたてたR&R(航空機エンジン)がブランドだけをBMWに安く売り、高値で買ったVWに恥をかかせたとか当時は言われていたかな…
結果的にVWがイギリスの工場とベントレー(当時はR&Rのおまけでしかないブランド)を無駄に高値で掴んでるんですよね。

Answer 2

ロールス・ロイスがもともとBMWと合弁事業を行なっていたため、合併時のトラブルに対する妥協案としてそうなりました