2019年5月よりデリバリーの始まるホンダNSX 2019年モデルの詳細が発表された。価格据え置きながらタイヤやサスペンションをバージョンアップ、あわせて可変ダンパーやV6ツインターボと3つの電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムの駆動制御などをブラッシュアップするといったのがメカニズム的トピックス。また、初代NSXでも途中追加され、印象深いオレンジ色が現代的な解釈により「サーマルオレンジ・パール」として生まれ変わり、新色として追加されたのもニュースだ。
しかし、メディア向けの2019年モデルNSXの発表イベントにおいて、もっとも気になったのは開発責任者がアメリカ人のテッド・クラウス氏から、水上 聡 氏に変わり、日米にあった開発拠点も日本に集約されたという部分だった。現在、NSXはアメリカで生産されているが、その開発においてもアメリカ主導で行なわれたという経緯がある。エンジニアリングの部分では日本の研究所が主体だったと聞くが、それでも最後の仕上げはアメリカで行なっていたというイメージだった。販売の半分を占めるというメインターゲットであるアメリカ市場にアジャストするという点では、非常に有効な開発手法だった面もあるだろうが、マイナーチェンジ(イヤーモデルの開発)においてブラッシュアップしていく段階では開発を一か所にまとめていくほうが合理的なのは言うまでもない。
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2019年モデルにおいては、コンチネンタルと共同でタイヤを進化させ、それに合わせてサスペンションをバージョンアップ、パワートレインなどの制御を最適化しているというが、水口氏によれば「個々の変化は大きくありませんが、全体としては大きな進化を感じていただけるはずです」と言う。さらに進化した走りを象徴する言葉として『きれいな軌跡』という表現を水口氏は使う。駆動力やシャシー性能など電子制御による味付けの自由度が高いNSXだけに、こうした共通イメージで磨き上げていくことが「人間中心のスーパースポーツ」として煮詰めていくにはキーになったはずだ。
まさに熟成を進めたというわけだ。そこには、水口氏がビークルダイナミクス畑の出身というのも効いているだろう。53歳にして初めての開発責任者を務めるという水口氏だが、近年のキャリアとしてはビークルダイナミクス部門のマネージャーやダイナミック性能統括責任者(マイスター)といったポジションで活躍してきたという。そうした知見が、今回のマイナーチェンジには活かされているはずだ。人材、開発拠点とも、まさに「適材適所」で熟成が進んだNSXの走りを早く味わってみたい。
文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト
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