スポーティな走りが光る「ネオ・スポーツ・カフェ」シリーズの中堅モデル、CB250Rが使い勝手を一層向上させてモデルチェンジ。足回りの変更で足つき性を向上、ABSも標準装備として扱いやすさを充実。早速その効果のほどを試乗チェックしていきます!
ストリートバイクとしての魅力に一段と磨きをかけた
気軽に乗れるストリートスポーツとして18年4月に登場したCB250Rが、発売から1年というタイミングで初のマイナーチェンジを受けた。
ライバル対決! スズキ KATANA / カワサキ Z900RS / ホンダ CB1100RS を乗り比べ!
新色追加やフロントフォークアウターチューブのカラー変更のほか、足着き性の向上も謳われているが、シート高は従来型の800mmから795mmへと5mm低くなっただけ。
わざわざアピールするほどのことか? と思いながらチェックしてみた。
しかし、跨がってシートに体重を乗せた瞬間に「なるほど」と納得した。
前後サスペンション、特にリアの沈み込み量が大きくなり、結果として足着き性が良くなっている。
カタログのシート高は空車時の計測だが、実際にライダーが乗ると15mm以上低い感触。
これはフロントのスプリングとリアショックユニット自体を変更したことで実現している。
前後サスペンションの仕様変更に伴い、ハンドリングも変わっている。
従来モデルはリアサスが突っ張る感じで走行中の車体姿勢がやや前下がり。
ダイレクト感のあるハンドリングと一次旋回の鋭さが小気味よかったが、神経質な印象を受けるライダーもいたはず。
対して新型は車体姿勢がほぼ水平になって前輪荷重が少し減り、全体的に穏やかな反応になった。
引き換えに高い速度域、深いバンク角でギャップを通過するような状況ではストロークを使い切ってしまう。
少し荒っぽく言うと、高荷重域でのスポーツ性を削ってストリートユースでの扱いやすさ、快適性に振り分けたセッティング。
CB250Rのユーザーは若いエントリーライダー中心なので、このセッティングのほうが適していると思う。
スポーツライディングを追求するならCBR250RRがある。
エンジン特性は低中回転域での扱いやすさを優先した設定。
ゼロ発進がしやすく、6速・3000回転(約50km/h)からタタタッと加速する粘り強さも備えている。
反応がいいのは7000~1万回転で、キレのいいクラッチ、小気味よく決まるシフトと併せてパワーバンドを保つ楽しさもある。
100km/h時は約6300回転だから、120km/h制限の高速道路でも不足なし。
7000回転あたりから振動が増えてくるので、快適速度は60~110km/hあたりだ。
ギアポジションインジケーターとハザードこそないが、ハンドル切れ角も大きく、ミラーの後方視認性も抜群。
ストリートバイクとしての完成度は一層高まった。
SPECIFICATION
全長×全幅×全高2020×805×1045mm
ホイールベース/車両重量1355mm/144kg
最低地上高/シート高147mm/795mm
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
排気量/ボア×ストローク/圧縮比/249cc/176×55mm/0.7
最高出力27PS/9000rpm
最大トルク2.3kg-m/8000rpm
燃料供給方式/燃料タンク容量PGM-FI/10L
キャスター角/トレール量24°44′/93mm
変速機形式6速リターン
ブレーキ形式 前・後φ296mmディスク・φ220mmディスク
タイヤサイズ 前・後110/70R17・150/60R17
ステラの「私も乗ってみました」
足つき性の向上はハッキリわかります。
地面に接地している足の裏の面積が大きくなって、より踏ん張れるようになったので、これならストップ&ゴーの多い街乗りでも不安はありません。
シートは前後にちょっと余裕があって自由度も高いので、街からツーリングまで、どんなシーンでも楽しんで走ることができます。
リアサスが以前よりソフトになったそうですが、タンデムをする際はもう少し固めでもいいかもしれません。
足つき向上で安心感UP!
2019 MODEL
新型CB250Rはサスペンションセッティングの変更とステップ形状の変更などで足つき性を向上。
2018 MODEL
写真のように、身長163cmの女性がまたがると、新型はかかとは若干浮くものの、土踏まずの手前くらいまでは接地するので、安定してバイクを支えられる。
RIDING POSITION
身長:163cm 体重:43kg
高めのハンドルで上体はごく軽い前傾。
個人的にはハンドルの絞り角がもう少し内側に向けば長時間ライディングも楽だと感じる。
足着き性は文句なく、車重も軽いので身長150cm台のライダーでも不安は感じないだろう。
DETAILS
印象的なデザインのLEDヘッドライトはCB-Rシリーズのスタイリングを象徴するアイテム。
上がロー、下がハイの2段式だ。
ダンパー室内のオイルとガスが混ざることを防止する、分離加圧式リアサスペンションを採用。
今回のMCでややソフトな仕様となった。
CBR250R系の水冷単気筒エンジンは27PSを発揮。
扱いやすい特性と軽量な車体との相乗効果で爽快な走りを実現している。
コンパクトだが優れた視認性と機能性を兼ね備えたメーター。
中央に速度計、その周囲では回転計、燃料計を表示する。
[ アルバムはオリジナルサイトでご覧ください ]
PHOTO:森 浩輔 TEXT:太田安治、木川田ステラ、本誌編集部
公式サイト
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