好きと言うだけでは買えなくなってしまっているクラシックカー
ここ数年、クラシックカーの相場が高騰している。昔から人気の高かったモデルを中心に値上がりしている傾向にあったが最近は、どのモデルも「え?」と思わせる価格帯が増えてきている。2016年9月7日にロンドンで行われる車種を見てみると、フェラーリF40が1億1074万300円の予測落札価格となっている。
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クラシックカーの価格の基準となるのがアメリカのメジャーオークションであるRM AUCTION(Sotheby`s サザビーズ)である。ここ数年で価格の高騰が進んだ理由として投資の目的があげられる。決して、クラシックカーファンが急に増えたということは考えがたい。
9月7日に行われるロンドンオークションには面白いクルマが出展されている。なかでも、有名な車種の予想落札価格をお届けしたい。
●ポルシェ911カレラRS2.7
70年代のスーパーカーブーム時に話題となった「サーキットの狼」。その、主人公のライバルが乗っていたポルシェ911カレラRS2.7は、45238万8500万から5528万7650万円の予測落札価格。2015年に1億円の値が付くほどポルシェの人気は衰えない。
●フェラーリF40
続いては、わずか約5600キロしか走行していない、バブル期には1億円を越えたフェラーリF40。創立者エンツォ・フェラーリが亡くなってしまい、最後のフェラーリとも言われるほどの人気を見せた。予想落札価格は、1億1634万1215円から1億1074万300円となっている。
●ランチア ストラトス
カウンタックに続く、スーパーカー世代に欠かせない存在なのがランチア・ストラトス。スーパーカーというよりは、ラリーカーといったほうがピンとくる方も多いだろう。出展されるストラトスは、2オーナーで7万キロを走行しており、ノーマルを維持しているという。落札価格は、3935万3000円から4545万9500円となっている。
●アウディ スポーツ クワトロ
グループB時代のラリーマシン、アウディ・スポーツ・クワトロはレースレギュレーションをクリアするために200台しか生産されていない。出展されるスポーツ・クワトロは5人のオーナーが乗り継いだにもかかわらず、わずか3万2672kmしか走っていない。落札価格は3935万3000円から4342万4000円と、最近納相場価格となっている。
もはや好きと言うだけでは買えなくなってしまっているクラシックカー。歴史ある自動車は、投資対象などどんどん高騰する一方である反面、価値のあるクルマこそ適正な価格で市場に出まわって欲しいと思う。
Photo by RMサザビース
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