2022年4月にハイブリッドシステムを搭載し復活を果たしたとスズキ エスクードと、2021年9月7日に一部仕様変更を果たした同イグニス。いいクルマながらスイフトやジムニーなどの売れ筋モデルの影に隠れてしまうのか、売れ行きはどうもパッとしない。「こうすればもっと売れるんじゃないないか!?」的施策を提言したい!
※本稿は2022年12月のものです
文/渡辺陽一郎、ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年1月10日号
スズキの意欲作なのに……どうした!? いまいちパッとしないエスクード&イグニスに喝を入れる
■マニアックな商品性だけに素のグレードもほしい スズキ エスクード(2022年10月販売台数:66台)
2022年4月にハイブリッドを搭載して復活したスズキ エスクードだが、販売は今ひとつ伸びていないようで……。価格は297万円
●こんないいところがある!
ハンガリーにあるスズキの工場で生産される輸入車だ。そのために実用性を重視している。水平基調のボディは視界が優れ、リアゲートも角度を比較的立てたから、背の高い荷物を積みやすい。後席の足元空間はあまり広くないが、大人4名の乗車が可能で、ラゲッジの広さには余裕がある。
現行型は直列4気筒1.5Lエンジンに、コンパクトなモーターを組み合わせた。ATは1組のクラッチを使う6速のオートギヤシフトで、変速時にはモーターの駆動力を高め、滑らかに繋げる制御も行う。ATとしてはマニュアル感覚が強く、アクセル操作による速度調節もしやすい。運転が楽しく感じる。
スポーティなデザインのインパネ
●ここを鍛え直したい!
クルマ好きのドライバーが運転すると、車両の姿勢を作りやすい足まわり、コントロール性の優れたATの制御などに面白さを見出すだろう。
ただし奥が深く、最初は「このクルマの一体どこがいいんだ?」と思った。特にオートギヤシフトは、洗練されてきたものの、「これなら5速MTが使いやすい」と感じるユーザーも多い。
一般ウケしない個性派向けの商品だから、ジムニーXGのようなスチールホイールなどを装着するツール感覚の素朴なグレードがあるといい。
ディーラーオプションの外装パーツも充実させたい。選ぶ時から楽しめる雰囲気が欲しい。
●鍛え直し策もういっちょ!
ハイブリッド感ゼロの黒バンパー+背面タイヤ仕様をノマドのサブネーム付きで限定販売。
■ボーイズレーサー仕様を作っても似合うはず! スズキ イグニス(2022年10月販売台数:159台)
スズキ イグニス。流行りのクロスオーバースタイルでありながら売れゆきはパッとしないイグニス。内外装のデザインもカッコイイが、どこを鍛え直すといい?
●こんないいところがある!
スズキのホームページで見るとわかるとおり、イグニスは後ろ姿がカッコイイ。外観は下側が広がった台形で、フェンダーも大きく張り出す。ラリーカーのような雰囲気を感じる。日本車というより、欧州製の安価なコンパクトカーを思わせて、以前のスプラッシュに似たところもある。
足まわりは硬めの設定で、少し高い速度域を重視して開発された。このあたりも欧州車風だ。車両重量は2WDなら900kg以下で、操舵感が機敏だからよく曲がる。
ボディが軽いために峠道でも軽快感が伴い、仮に挙動が乱れても収まるのが早い。中高年齢層の皆さんが運転すると、剛性が低くてもボディが軽く、安定して軽快に走った昭和のコンパクトカーを思い出すかもしれない。
2021年9月の改良で、2グレードにアンダーカバー風バンパーなどを採用。価格は161万1500円~。イグニスは後ろ姿もカッコいい
●ここを鍛え直したい!
最低地上高を180mmに設定してSUV風に仕上げたから、これからユーザー層を拡大するなら、140mm前後に抑えてエアロパーツを加えたスイフトスポーツ風のグレードが欲しい。タイヤは扁平率を50%とした17インチで、可能であれば5速MTを採用して、ボーイズレーサー風に仕上げる。
スズキにとって小型車のイグニスは、軽自動車を補佐する役割であまり力を入れていないが、手を掛ける価値のある優れた素性を備えたコンパクトカーだ。
●鍛え直し策もういっちょ!
車高を下げるのとは逆に、さらなる車高上げで、よりタフ感をアップさせる手もあり!
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みんなのコメント
イグニスは上のスイフトか下の軽でいいかな、と思えちゃうし。
大きなお世話。