現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 32歳、35年落ちコルベットを買う──Vol.10 “主治医”、見つかる!

ここから本文です

32歳、35年落ちコルベットを買う──Vol.10 “主治医”、見つかる!

掲載 45
32歳、35年落ちコルベットを買う──Vol.10 “主治医”、見つかる!

29歳で、中古のフェラーリを購入したGQ JAPANライフスタイル・エディターのイナガキが、ひょんなことから35年落ちのシボレー「コルベット」を増車した! 第10回は、CHEVROLET FAN DAY 2022に参加したお話。

個性あふれるコルベット集結!

ルノーは自然と共生する──カングーファーム収穫祭リポート

5月28日、富士スピードウェイ(静岡県)にて「CHEVROLET FAN DAY 2022」が開催された。シボレーオーナーを中心としたファンイベントで、2018年にスタートした。コロナ禍により、しばらくのお休み期間を経て、3年ぶり3回目の開催となった。

コルベット・オーナーとしては参加しないという選択肢はない! というわけで、わがコルベットを富士スピードウェイまで走らせた。

会場に着くと、参加車両の大半がコルベットだったのには驚いた。次いで「カマロ」が多く、かつて日本でもヒットした「ブレイザー」や「アストロ」などはごくわずかしかない。

しかもコルベットの大半はC6、C7、C8(現行)といった21世紀以降に登場したモデル。わがC4型のように2000年以前のモデルはあまり見かけなかった。フェラーリのイベントで、古いモデルを何台も見かけるのとは様相が異なる。“イタ車”と“アメ車”では、オーナーズ・イベントでも趣が違うのが興味深い。

会場では歴代コルベットが展示されたほか、プロドライバーによるサーキットタクシー、参加車両を対象としたコンクールデレガンス、パレードラン、キッズ向けゲームコーナーなど、多彩なプログラムが用意された。

なかでもコンクールデレガンスで1位に選ばれたのが、最新のC8をカスタマイズしたモデルだったのは印象的だった。来場者の投票によって選ばれるのだが、僕はてっきり、古くて、かつオリジナルを維持しているモデルが選ばれるとばかり思い込んでいた。が、蓋をあけたら最新、かつ手がくわえられている車両だったから驚いた。どうやらコルベットは、カッコよくカスタマイズすることで評価が高まるようだ。

会場の参加車両でも、カスタマイズを施している車両が多かった。足まわりや排気系、上級者になるとドアをディヘドラル・タイプに換装していたからびっくり! コルベット独特の世界観を垣間見た。

「32歳、35年落ちコルベットを買う」を、もっと読む。

32歳、35年落ちコルベットを買う──Vol.9 旧車にディスプレイ・オーディオという選択29歳で、中古のフェラーリを購入したGQ JAPANライフスタイル・エディターのイナガキが、ひょんなことから35年落ちのシボレー「コルベット」を増車した! 第9回は、新しいディスプレイ・オーディオ装着に関するお話。32歳、35年落ちコルベットを買う──Vol.8 旧車とオーディオ29歳で、中古のフェラーリを購入したGQ JAPANライフスタイル・エディターのイナガキが、ひょんなことから35年落ちのシボレー「コルベット」を増車した! 第8回は、新しいオーディオ選びに関するお話。32歳、35年落ちコルベットを買う──Vol.7 旧車のタイヤ選び29歳で、中古のフェラーリを購入したGQ JAPANライフスタイル・エディターのイナガキが、ひょんなことから35年落ちのシボレー「コルベット」を増車した! 第7回は、新しいタイヤに関するお話し。主治医、見つかる!

コルベットを購入して初のイベントだったため、知り合いはゼロ。それに、到着したときは周囲にC4オーナーもいなかった。

が、会場をグルっとまわると、わがコルベットの斜め後ろに、おなじボディカラーをまとったC4コルベットが停まっているではないか! しかも、所轄地域は違うものの2桁ナンバーだ。

思い切って声をかけてみたところ、数十年、乗り続けているというから凄い。アメリカからの並行輸入車両ということでボクのヤナセ物とは、ドアミラーなどの形状が違っていて興味が掻き立てられる。

訊くと、いろいろなトラブルを乗り越えて維持してきたという。ならば、と、思い、消えない警告灯について相談したところ「自己診断してみましょうか」と、診断用の導線を貸してくださった。C4型コルベットにそんな機能があるなんて今まで知らなかったし、わざわざ導線を車載しているあたり、ベテラン・オーナーだ。

早速、診断してみると、あるランプが数回点滅した。「おそらくO2センサーのエラーですね」とのこと。やはり、わがコルベットはトラブルを抱えているようだ。

すると、もう少し離れた場所に停められていた「ZR-1」のオーナーさんも、わがコルベットを診てくださった。エンジン・ルームからの異音が気になるらしい。どうやら、このまま乗り続けると重篤なトラブルが起こる可能性があるようだ。

ヤバイ! と、思ったものの、そのオーナーさんからは「アメ車だから大丈夫。直るから」と、力強い言葉を頂戴した。

とはいえ、どこへ修理にもっていけばいいのだろうか……“主治医”が不在であることを話すと「ここに入庫させれば間違いないよ。日本全国にあるC4コルベットの駆け込み寺になっているから」と、埼玉県戸田市にある「PACIFIC COAST HWY(パシフィックコーストハイウェイ)」を紹介してくれた。

「社長に連絡しておいてあげるから、早めに診てもらうといいよ」

今日会ったばかりの“はじめまして”の人にこれほど親切にされるとは感動しかない。CHEVROLET FAN DAY 2022に来て良かった……。

最後パレードランに参加し、富士スピードウェイの本コースを駆け抜けた。せいぜい40~50km/hぐらいしか出せないのでは? と、思っていたものの、実際は100km/h以上出せる場面もあり(メインストレート)爽快だった。

が、わがコルベットはこのとき、盛大にマフラーから白煙を噴いていたらしい。後日、参加者のひとりがYouTubeへアップした動画を視聴したところ、白煙を撒き散らしながら疾走する姿がしっかり映っていたのだ。後続車両の皆さま、気づかずにごめんなさい……。

素晴らしい出会いのあった帰路、「トラブルのリスクがあるから。あまりスピードは出さない方がいいかもね」とのアドバイス通り、のんびり東名高速道路を走っていたら、今度はデジタルメーターの照明が落ちた! 速度やエンジン回転数がわからなくなるトラブルに見舞われたのだ。もともと照度が一定しなかったため、気にはなっていたが、まさか完全に見えなくなってしまうとは……。

しかし、1~2分で照明は回復。何事もなかったかのように淡々と数字を表示していく。

今までの自分なら大いに焦るだろう。が、主治医を紹介された今となっては、心に余裕がうまれたせいか、それほど心配せずにいる。

わがコルベット・ライフ、ますます楽しくなりそうだ。

「29歳、フェラーリを買う」を、もっと読む。

29歳、フェラーリを買う──Vol.150 今までありがとうございました(最終回)『GQ JAPAN』の編集者・イナガキが2019年、中古のフェラーリ「360モデナ」を買ったことから始まった本連載は、今回が最終回。いままで本当にありがとうございました!I Bought A Secondhand Ferrari 360 Modena/ Installment One29歳、フェラーリを買う──Vol1. 運命の出会い熱狂的なフェラーリファンというわけではなく、スーパーカー好きでもない『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! はたして、勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 文・稲垣邦康(GQ)Ferrari 360 Modena Long-Term Test / Vol. 1229歳、フェラーリを買う──Vol.12 女優・夏樹陽子が語る! フェラーリの魅力とは?(前編)『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回は長年F355を所有する“フェラーリの先輩”、女優・夏樹陽子さんに話を聞いた。前編では所有車の維持などについて語る! 文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.) 撮影協力・GST『32歳、35年落ちコルベットを買う』過去記事

Vol.1 運命の出会い
Vol.2 最終的な購入金額
Vol.3 駐車場と自動車保険
Vol.4 ついに納車!
Vol.5 警告灯、点灯!
Vol.6 白煙とタイヤ問題
Vol.7 旧車のタイヤ選び
Vol.8 旧車とオーディオ

文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)、ゼネラルモーターズ・ジャパン

こんな記事も読まれています

もはや熟成の域だよレガシィアウトバック!! さすが4駆のスバル!! やっぱアウトドアにピッタリだった 
もはや熟成の域だよレガシィアウトバック!! さすが4駆のスバル!! やっぱアウトドアにピッタリだった 
ベストカーWeb
[ハイラックスサーフ]の後ろに注目!! 巨大リアウィングの機能がスゴかった
[ハイラックスサーフ]の後ろに注目!! 巨大リアウィングの機能がスゴかった
ベストカーWeb
トヨタ小林可夢偉が見据えるテール・トゥ・ウイン。「優勝以外リベンジとは言えない」と平川亮/ル・マン24時間
トヨタ小林可夢偉が見据えるテール・トゥ・ウイン。「優勝以外リベンジとは言えない」と平川亮/ル・マン24時間
AUTOSPORT web
LMP2新レギュレーション、3度目の導入延期。2027年末まで現行規定を維持へ
LMP2新レギュレーション、3度目の導入延期。2027年末まで現行規定を維持へ
AUTOSPORT web
2025年からのハイパーカー『最低2台義務』が正式発表。イモラはガレージ数を拡張へ
2025年からのハイパーカー『最低2台義務』が正式発表。イモラはガレージ数を拡張へ
AUTOSPORT web
マフラーを横から出しちゃダメだろ! クルマの「サイド排気」って車検に通るの?
マフラーを横から出しちゃダメだろ! クルマの「サイド排気」って車検に通るの?
ベストカーWeb
ル・マン24時間グランドマーシャルとTGR-E副会長で多忙な中嶋一貴。「しっかり役をこなしたい」
ル・マン24時間グランドマーシャルとTGR-E副会長で多忙な中嶋一貴。「しっかり役をこなしたい」
AUTOSPORT web
一体どこが抜け出すんだ!? 2024年ル・マン24時間は開始1時間を過ぎても依然接近戦……11番手発進トヨタ8号車もトップ争いに加わる
一体どこが抜け出すんだ!? 2024年ル・マン24時間は開始1時間を過ぎても依然接近戦……11番手発進トヨタ8号車もトップ争いに加わる
motorsport.com 日本版
ハイパーカーのホモロゲーションサイクルが2029年まで延長。水素クラス導入は2028年へ4度目の延期
ハイパーカーのホモロゲーションサイクルが2029年まで延長。水素クラス導入は2028年へ4度目の延期
AUTOSPORT web
アストンマーティン、2025年WECハイパーカー参戦を確認。2台のヴァルキリーAMR-LMHが登場へ
アストンマーティン、2025年WECハイパーカー参戦を確認。2台のヴァルキリーAMR-LMHが登場へ
AUTOSPORT web
築110年の駅舎には2つのミュージアム! バーストーの街はクルマ好きも鉄道好きも立ち寄る価値ありです【ルート66旅_56】
築110年の駅舎には2つのミュージアム! バーストーの街はクルマ好きも鉄道好きも立ち寄る価値ありです【ルート66旅_56】
Auto Messe Web
[セレナミニ]爆誕!? シエンタにフリードバカ売れなのに日産なぜ出さない!?
[セレナミニ]爆誕!? シエンタにフリードバカ売れなのに日産なぜ出さない!?
ベストカーWeb
2024年のル・マン24時間がスタート! フェラーリがすかさずワンツー奪取……トヨタ8号車6番手
2024年のル・マン24時間がスタート! フェラーリがすかさずワンツー奪取……トヨタ8号車6番手
motorsport.com 日本版
いよいよステーションワゴン登場! BMW i5 ツーリングへ試乗 万能道具感は先代を超えず?
いよいよステーションワゴン登場! BMW i5 ツーリングへ試乗 万能道具感は先代を超えず?
AUTOCAR JAPAN
富士6時間レースは9月に開催。WEC、ル・マンで全8戦の2025年レースカレンダーを発表
富士6時間レースは9月に開催。WEC、ル・マンで全8戦の2025年レースカレンダーを発表
AUTOSPORT web
ランボルギーニ史上初、ル・マン24時間レースのハイパーカークラスに参戦! SC63の2台体制で歴史的なデビューを飾ります
ランボルギーニ史上初、ル・マン24時間レースのハイパーカークラスに参戦! SC63の2台体制で歴史的なデビューを飾ります
Auto Messe Web
登録者数400万人超YouTuber、新車で買った「高級車」公開! ガラスルーフ×白内装の“近未来モデル”に「カッコイイ!」の声集まる
登録者数400万人超YouTuber、新車で買った「高級車」公開! ガラスルーフ×白内装の“近未来モデル”に「カッコイイ!」の声集まる
くるまのニュース
「高級小型スポーツ」がパワーアップ! 直6ターボで480馬力 新型BMW M2クーペ、8月生産開始
「高級小型スポーツ」がパワーアップ! 直6ターボで480馬力 新型BMW M2クーペ、8月生産開始
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

45件
  • 来週は熱波だそうです。
    コロナも過去最大限の感染となっています。
    体調管理に気をつけましょう。
  • 良かったじゃん

    で、主治医に言われんだよ、「よくこんなゴミ買ったね!」って
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

425.0429.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0448.0万円

中古車を検索
C4の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

425.0429.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0448.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村