目標はいかに純正風に見せるか、大技連発のスラムド軽ワゴン
2023年8月13日(日)に千葉県の幕張メッセで開催された「A-MESSE TOKYO」は、国内トップクラスのカスタムカー、ショーカーが集まるイベント。スタンス系から大がかりなボディモディファイ系、そしてラグジュアリー系など、あらゆるカスタム車両が2000台以上集まった。今回は一見すると純正風のボディだが、細部を見れば見るほど、そして話を聞けば聞くほど、あらゆる部分に手が入りオーナーの愛情を感じる手数満載のダイハツ「タントカスタム」を紹介しよう。
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シンプルなエアロを加工して自然なラインを目指す
タントカスタムは軽自動車に軽スーパーハイトワゴンというジャンルを確立したダイハツ「タント」の派生モデルで、初代モデルは2005年に登場する。標準のタントに対して精悍なフロントマスクと大型のエアロバンパーを装着しているのが特徴で、車内の広さから人気を博したモデルだ。
オーナーの“あむたん”さんは、そんなスクエアなタントカスタムを大胆にスラムドしている。前後バンパーは社外エアロを加工して装着しており、リアはマフラーの出口に合わせて形状を加工。フロントは後述するインタークーラー装着のために加工をしている。
これらバンパーのチョイスや加工もできるだけ純正風に見えるよう工夫されているのだ。ちなみにボディカラーも純正風だがオリジナルの白いボディに対してポルシェのプラチナシルバーをチョイス。じつはカスタムペイントなのだ。
駆動系や足まわりにも隙なく手が入る
エンジンまわりは「シルビア」用の社外インタークーラーをフロントバンパー内に設置すべく、社外のフロントバンパーを加工。さらにパイピングも全て金属製でワンオフ製作している。
標準装着サイズは14インチまたは15インチとなる足まわりは、17インチのGARBINOのG-TUNE FORGED NR-X2という3ピースのスポークホイールを装着したうえで、ワンオフの車高調を装着してスラムドしている。なにより大きなキャンバーをつけたりツライチセットアップにするのではなく、控えめなキャンバー角でフェンダー内側に収めているのも、シンプルに見える大きなポイント。
ちなみに余計なスペースがない軽自動車でこのセットアップを実現するのは、大型セダンやスポーツカーのスラムドよりもハードルが高いのはいうまでもないだろう。さらにホイールの大径化に合わせてブレーキもENDLESSで特注の大型ローター&キャリパーを製作。目立たない部分にも抜かりなく手が入れられている。
全体のカラーコーデはポルシェをオマージュ
“あむたん”さんのタントカスタムはインテリアも抜かりなし。シートは前述のポルシェのボディカラーに合わせて、明るいタンレザーで張り替えている。これはシルバー外装のポルシェの内装色をオマージュしている。ドアパネルやダッシュもタンとブラックの2トーンでコーディネイト。カーペットもタンで統一することで車内は明るい雰囲気だ。
もともとスペーシーなセンターメーターデザインのタントカスタムだけに、内装をカスタムしたことで高級感も生まれている。
ここまでリストアップしたとおり、とにかく外装、内装はもちろん、足まわりやエンジンルームまであらゆる箇所に手が入っているのが判っていただけただろうか。それでいてコテコテのカスタムになっていないのは、ひとえに“あむたん”さんのセンスのなせる技なのだ。
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みんなのコメント
そんな改造費掛けるなら普通に中古911 買えるとは思うけど
俺の目が悪いのだろうか。