これまでハイラックスの独壇場だった日本ピックアップトラック界隈に、2023年、三菱がトライトンで参入! にわかに活気づいてきた感があるが、実は過去にもピックアップトラック大豊作という時代があったのだ!
文:ベストカー本誌編集長・飯嶋 穣/写真:トヨタ、日産、三菱自動車、マツダ
ピックアップ全盛期は1997年に!? 4メーカーから選び放題ってマジか 君は知っているかピックアップ黄金の2年間を
■ピックアップ好きには辛抱たまらん1997~1998年
1997~1998年の「黄金時代」を担う一台、三菱2代目ストラーダ
その時代とはズバリ、1997~1998年。この2年間に何があったか。
トヨタからは6代目ハイラックスがデビューし、日産は10代目ダットサントラックを発売。三菱も2代目ストラーダを日本市場に登場させ、マツダは4代目プロシードの販売を続けていた。
そう、この時期は実に4メーカーから自分の好みに合うピックアップトラックが選べるという、ピックアップ好きには辛抱たまらん時代だったのだ。
ここまで読んで「待て待て。ピックアップトラックは長い歴史を持ってるものが多いから、それ以前にも多くのモデルが同時に存在した時代はあったろう」という意見を持つ方もおられるだろう。
そのとおりだ。確かに1997年以前もピックアップトラックは複数メーカーから販売されていた。
しかし、この時期に代替わりして登場した新型は、明らかにパーソナルユースを意識していた。令和の現代にも通用するコンセプトを備えていたと言ってもいい。
■充分普段使いで使えるじゃないか、ピックアップトラック!!
こいつが日産ダットサンピックアップ。タフななかにもカッチョよさが漂う
1997年、6代目となったハイラックスはパーソナルユースモデルに「スポーツピックアップ」という車名を与えた。日産も同様の仕様は、ダットサントラックではなく「ダットサンピックアップ」を名乗った。
三菱のストラーダは初代モデルも日本発売モデルはダブルキャブのみにするなど、当時のRVブームを強く意識しており、2代目も当然それを踏襲した。
マツダの4代目プロシードのみデビューが1985年と古く、グレードによっては全長が5mを超える大柄なボディということもあって、ややほかの3車とは趣を異にしていたが、いずれにせよこの時代のピックアップトラックは、充分普段使いもこなせる性能を持っていた。
それゆえに筆者はこの時代を「黄金時代」と呼ぶわけだ。
だが、市場の反応はメーカーが期待していたものとは違った。当時は確かにRVブームであったが、そのブームの中心は初代オデッセイが火を点けたミニバンへと移ってしまっていたのだ。
■この先は、日産フロンティア、マツダBT-50などの導入を待つ!
マツダ4代目プロシード。1997~1998年に先んじてデビューは1985年だ!
さらに厳しさを増す環境規制もあり、結果、ピックアップトラもックはその姿を消していく。1999年にはストラーダとプロシードの国内販売が終了。2002年にダットサンピックアップが、2004年にはハイラックスも国内販売が終了し、日本のピックアップトラック黄金時代は、意外なほど早く終焉を迎えてしまった。
令和の現代、ユーザーの「タフでラギッド」なものを好む風潮への回帰が見られるようになったことで、ハイラックスは復活し、トライトンも国内再導入が決定。
ここは一発、日産はフロンティアを、マツダはBT-50を日本に導入し、「ピックアップトラック黄金時代第2章」を始めてみてはどうだろうか。
無論、そこにホンダのリッジラインや、いすゞのD-MAXが加わっても何も問題はない。
というか、むしろワクワクする。ピックアップトラック、今度は日本に長く定着する存在になってほしいなぁと思う、今日この頃だ。
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