現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なんと65年間作られたクルマも! フルモデルチェンジせずに生産され続けた超ご長寿モデル5選

ここから本文です

なんと65年間作られたクルマも! フルモデルチェンジせずに生産され続けた超ご長寿モデル5選

掲載 更新 5
なんと65年間作られたクルマも! フルモデルチェンジせずに生産され続けた超ご長寿モデル5選

 成熟期を迎えモデルチェンジのサイクルは伸びている

 国産車では、長い間4年に一度のフルモデルチェンジというのが定番だったが、技術革新も一段落し、良くいえば成熟期、悪くいえば頭打ち気味になり、モデルチェンジのサイクルは徐々に伸びる傾向にある。そうしたなかで、流行り廃りを乗り越えて、10年、20年とモデルチェンジなしで、生産され続けたご長寿モデルを振り返ってみよう。

トヨタはご長寿大国だった! 同じ名前で作り続けているロングセラー国産車ランキング

 1)フォルクスワーゲン・タイプ1

 ロングセラーといえば、真っ先に思い浮かぶのが、フォルクスワーゲン・タイプ1。いわゆる「カブトムシ」(ビートル)だ。ポルシェの創業者で偉大なエンジニアだった、フェルディナント・ポルシェが設計した歴史的な名車で、1938年に生産がはじまり、2003年まで65年間も作られ続けた。累計生産台数「2152万9464台」。四輪自動車としては最多レコードで、おそらくこのクルマの記録を破るクルマは出てこないだろう。後継車といえる三代目の「ザ ・ビートル」は、今年限りで生産終了。2011年の登場だったので、8年間の現役だった。

 2)ラーダ・ニーヴァ

 ビートルに次ぐ長寿モデルといえば、ロシアの自動車メーカー、アフトヴァース社が製造する「ラーダ ニーヴァ」だろう。ラーダ ニーヴァの登場は、1977年。42年間モデルチェンジなしの現役モデル。モノコックボディのSUVで、「ロシアのジムニー」といった存在だ。ボディサイズも、ちょうどジムニーシエラとほぼ同サイズ。本国では、約70万円~という価格の安さも人気の秘密。日本にも1980年代から輸入があり、国内でも稀に見かけることがある。

 ちなみに去年フルモデルチェンジをして、いまだにたくさんのバックオーダーを抱えているスズキ・ジムニーもモデルチェンジの少ないクルマとして有名。先代、JB23型は1998年 ~2018年と20年間生産されていた。

 3)トヨタ・センチュリー

 国産車で長寿モデルといえば、トヨタのセンチュリー。先の天皇陛下の祝賀御列の儀で話題になったセンチュリーは、2018年に登場した3代目センチュリーがベースだが、初代は1967年~1997年まで、30年間、トヨタのプレステージサルーンとして君臨。「伝統的な日本の美」というのを特徴にしていた。

 2代目センチュリーも、1997年 ~ 2017年と20年の歴史があった。国産の市販乗用車として、唯一のV型12気筒エンジン(5リッター280馬力)を搭載したクルマがこの2代目センチュリーだった。

 マニアに愛されたからこそ長寿のクルマもある

 4)三菱デボネア

 高級車の長寿モデルでは、三菱の初代デボネアも印象深い。国産車の技術進歩が凄まじく、4年でフルモデルチェンジが当たり前、ひとつ前のモデルが本当に古臭く見えるほど、日進月歩が続いた1964~1986年の22年間、フルモデルチェンジなしで乗り切った一台。

 モデル末期の頃は、月販販売台数が一桁続きで、自動車雑誌の巻末の販売台数リストを見て、「うぉ~、先月はデモネアが4台も売れた~」と毎月チェックするという楽しみ方があったほど。三菱グループのお偉いさんが乗るクルマという使命があったからこそ生き延びた!? 当時は、生きた化石「シーラカンス」というのがあだ名だった。

 5)日産GT-R

 スポーツカーでいえば、日産GT-R(R35)。第三世代のGT-Rとして、2007年にデビューし、イヤーモデル(YM)として年次改良を加えながら、12年間もスポーツカーの世界で一線級のパフォーマンスをキープしているのは立派。日産車全体のモデルチェンジが滞っているとはいえ、この先GT-Rがどうなっていくのかは、気になるところ。ハイブリッド化なども含め、何とか生き延びる方向で次期GT-Rを登場させてほしいものだ。

 その他

 かつてのクロカン4WDの代名詞「ジープ」もロングセラー。日本では三菱が1953年から2001年まで製造販売していた。(アメリカ・ウイリス社のジープのノックダウン生産からはじまり、のちにライセンス生産へ。生産台数は20万2765台)

 また、TSレースなどでも活躍した名車B110サニーをベースにした、日産のサニートラック(2代目)も1971~1994年、23年間生産され、愛され続けた一台。サニトラは、FRで軽量、レトロな感じで人気があり、純正部品のカンガルーウォッシャータンクは、他のクルマのチューニング、カスタムにもよく流用された。

 今年生産中止になってしまった、三菱の4代目パジェロも、2006年の登場だったので、モデルライフは13年。同じ2006年生まれで同級生だったトヨタの3代目エスティマも、今年一緒に生産中止……。三菱ではデリカD:5も、2007年のデビューなのでけっこう長生き。そういえば、今年「50周年記念車」を発売した、日産のフェアレディZ(Z34)も、2008年の登場で、歴史あるクルマになってきた。

こんな記事も読まれています

ポルシェ911をレストモッド…シンガーがコーンズ・グループと日本における代理店契約を発表
ポルシェ911をレストモッド…シンガーがコーンズ・グループと日本における代理店契約を発表
レスポンス
マフラー出口の本数やデザインに意味はあるのか? なつかしの「竹ヤリ」から最新トレンドまでを元チューニング雑誌編集者が解説します
マフラー出口の本数やデザインに意味はあるのか? なつかしの「竹ヤリ」から最新トレンドまでを元チューニング雑誌編集者が解説します
Auto Messe Web
“分離・合体”できる次世代モビリティ!? 電動3輪モビリティプラットフォーム「ラプター」が一般公開。年内に市販化?
“分離・合体”できる次世代モビリティ!? 電動3輪モビリティプラットフォーム「ラプター」が一般公開。年内に市販化?
くるくら
データシステム、レクサスLBX用「TV-KIT」シリーズを発売開始
データシステム、レクサスLBX用「TV-KIT」シリーズを発売開始
月刊自家用車WEB
アストンマーティンのアップデートは失敗じゃない! クラック代表「みんな結論を出すのが早すぎる」
アストンマーティンのアップデートは失敗じゃない! クラック代表「みんな結論を出すのが早すぎる」
motorsport.com 日本版
現行ベントレー・コンチネンタルGTの日本限定モデル「コンチネンタルGTアズール ラスト・オブ・ライン コレクション」が登場
現行ベントレー・コンチネンタルGTの日本限定モデル「コンチネンタルGTアズール ラスト・オブ・ライン コレクション」が登場
カー・アンド・ドライバー
次期型はポルシェの兄弟車に!? VW『シロッコ』、電動スポーツカーとして復活か
次期型はポルシェの兄弟車に!? VW『シロッコ』、電動スポーツカーとして復活か
レスポンス
壊れて当然のノリだけど現代のクルマにはない楽しさがある! 沼る可能性しかないハチマルイタフラ車
壊れて当然のノリだけど現代のクルマにはない楽しさがある! 沼る可能性しかないハチマルイタフラ車
WEB CARTOP
WRCラリー・イタリア・サルディニアのエントリーリストが公開。勝田がマニュファクチャラー出走に復帰
WRCラリー・イタリア・サルディニアのエントリーリストが公開。勝田がマニュファクチャラー出走に復帰
AUTOSPORT web
「違反じゃないんだからいいだろ」って非常識! まわりの迷惑を顧みない「自己中運転」5選
「違反じゃないんだからいいだろ」って非常識! まわりの迷惑を顧みない「自己中運転」5選
WEB CARTOP
F1、雨用ホイールカバー導入を断念。テスト実施も水しぶき低減の効果はわずか「我々は振り出しに戻った」
F1、雨用ホイールカバー導入を断念。テスト実施も水しぶき低減の効果はわずか「我々は振り出しに戻った」
motorsport.com 日本版
日産新型「商用バン」登場! “次期型エルグランド”風マスクがカッコイイ! 斬新グリル&ライトの新型「インタースター」約600万円から 仏で発売
日産新型「商用バン」登場! “次期型エルグランド”風マスクがカッコイイ! 斬新グリル&ライトの新型「インタースター」約600万円から 仏で発売
くるまのニュース
ポルシェ「911GT3 RS」よりも速い!? テスラ新型「モデル3パフォーマンス」の販売店の反響は?
ポルシェ「911GT3 RS」よりも速い!? テスラ新型「モデル3パフォーマンス」の販売店の反響は?
VAGUE
日産の人気SUV「エクストレイル」&「キックス」がマイナーチェンジを実施! スペシャルモデルの90周年記念車も設定
日産の人気SUV「エクストレイル」&「キックス」がマイナーチェンジを実施! スペシャルモデルの90周年記念車も設定
WEB CARTOP
“300”との差別化を明確に。“250”は扱いやすく生活に必要なランクル/トヨタ・ランドクルーザー“250”試乗
“300”との差別化を明確に。“250”は扱いやすく生活に必要なランクル/トヨタ・ランドクルーザー“250”試乗
AUTOSPORT web
スバルの「小さなヤツ」登場! “軽ボディ”に“直4スーチャー”の超ド級マシン! 「ヴィヴィオ」が借りられる
スバルの「小さなヤツ」登場! “軽ボディ”に“直4スーチャー”の超ド級マシン! 「ヴィヴィオ」が借りられる
くるまのニュース
〈人テク展2024横浜〉住友電工、自動運転可能な電動小型モビリティを初公開
〈人テク展2024横浜〉住友電工、自動運転可能な電動小型モビリティを初公開
日刊自動車新聞
メルセデス、チグハグな開発方針から脱却? 次のアップデートに自信「”魔法”はないと受け入れた」
メルセデス、チグハグな開発方針から脱却? 次のアップデートに自信「”魔法”はないと受け入れた」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

5件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.0397.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.8345.0万円

中古車を検索
ザ・ビートル (ハッチバック)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.0397.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.8345.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村