現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 英国試乗 アウディTT ロードスター リラックスできるオープンカー

ここから本文です

英国試乗 アウディTT ロードスター リラックスできるオープンカー

掲載 更新
英国試乗 アウディTT ロードスター リラックスできるオープンカー

もくじ

どんなクルマ?
ー 外観はほぼ変更なし エンジンは3種類

『アウディTTロードスター』すべての画像をみる

どんな感じ?
ー ドライバー中心のコクピット
ー なかなかのエンジン音

「買い」か?
ー 走りの魅力は薄いが、リラックスできる

スペック
ー アウディTT ロードスター45 TFSI Sライン・クワトロのスペック

どんなクルマ?

外観はほぼ変更なし エンジンは3種類

従来から人気だったスポーツクーペのソフトトップバージョンがこのTT ロードスターだ。2019年のマイナーチェンジではわずかなデザイン変更といくつかの装備のアップグレード、エンジンラインナップの大幅な簡略化が行われた。

ディーゼルはラインナップから消滅し、従来の1.8ℓガソリンエンジンも新しい2.0ℓ4気筒へと置き換わった。チューニングは3種類で、195psの40 TFSIと今回試乗した245psの45 TFSI、305psのTTSとなっている。

マニュアルも用意されるが、前輪駆動との組み合わせに限られる。試乗車は四輪駆動のクアトロシステムと新しい7速デュアルクラッチが組み合わされていた。サスペンションは依然と同様で、前マクファーソンストラット、後フォーリンクだ。

クーペモデルとの決定的な違いは、電動ルーフとリアシートの有無で、そのほかの変更点はクーペと同様だ。蜂の巣のような形状のフロントグリルや大型のエアインテークが採用され、シャープなフロントデザインになっている。Sラインにはフロントリップスポイラーや新デザインのディフューザーが標準で備わる。

ロードスターは1455kgと、クーペモデルよりも90kgも重い。そのため、0-100km/h加速はクーペの5.2秒から5.5秒へと若干控えめになっている。しかしこの重量増も、ボタンひとつでいつでもオープンにできることの代償と思えば安いものだ。

どんな感じ?

ドライバー中心のコクピット

キャビンのデザインは通常のアウディと共通しており、エアコンはエアベントと統合されている。また、試乗したSラインではスポーツシートに変更されている。

アウディのバーチャルコクピットは相変わらず魅力のひとつで、ドライバー中心のコクピットという印象が少々強くなっている。フルデジタルの計器類はこれまで同様カスタマイズ可能で、大型のダイヤルとステアリング上のボタン類もすぐに使いこなせるようになる。

アンドロイド・オートやアップル・カープレイも快適に使用できる。オプションのテクノロジーパックにはナビゲーションシステムやオンラインサービスのアウディ・コネクト、スマートフォンのワイヤレス充電器が含まれ、選択する価値は十分ある。

トランクスペースはクーペモデルには及ばないものの、Z4やSLCよりも広い。ルーフの状態は容量には関係しないのもライバルと異なる点だ。

オープン化に際してボディが強化され、コーナーでも緩さは感じない。これに素晴らしいグリップ力が組み合わさることで、驚くようなスピードでコーナーを駆け抜ける俊敏なスポーツカーに仕上がっている。非常に軽いが精密さを感じさせるステアリングも俊敏さを感じさせる理由のひとつだ。

なかなかのエンジン音

車速に応じてステアリングのギア比が変わるプログレッシブステアリングは、狭い駐車スペースにクルマを停めるときなど、日常生活で便利な機能だ。しかし、このような機能は後輪駆動車なら当然のことで、多くの読者にとって関心は薄いだろう。

一方で、4気筒ターボは鋭く回転し、加速力を楽しむことができるが、今日ではこれよりも速いホットハッチなどいくらでもある。回転数を問わずレスポンスは良く、ラグもほとんどない。フラット6ほど良い音を奏でるわけではないが、ルーフを畳めば存在感のあるエンジン音を楽しむことができる。

改良された7速ギアボックスは従来の6速のものよりもレスポンスが良くなった。特にマニュアルモードが好感触だったが、オートマティックモードでもギクシャクするような場面は皆無だった。さらに、パドルが若干大きくなったことでシフトが容易になった。

ルーフを閉じてウインドウを上げると、風切り音は気にならなくなる。10秒で開閉することができ、50km/hまでならいつでも操作が可能だ。 吸音素材が使用されているため、街の喧噪の中を走っても快適だ。ロードノイズは高速道路を走るとやや気になる。

「買い」か?

走りの魅力は薄いが、リラックスできる

TTの唯一無二なデザインに惹かれ、走りの点で最も魅力的なコンバーチブルでないことが気にならないなら、間違いなく買いだろう。

TT ロードスターは充実した装備と頼りになるパワーを持ちながら、主要なライバルよりも安くで手に入る。BMW Z4は動力性能に優れ、後輪駆動の走りを楽しむことができるが、数千ポンド(数十万円)は高い。ポルシェ718 ボクスターを買うなら、さらに1万ポンド(141万円)が必要だ。

十分なパワーを持ちながら、リラックスして意のままに操ることができるクルマがお望みなら、TT ロードスターは合理的な選択だ。

アウディTT ロードスター45 TFSI Sライン・クワトロのスペック

■価格 4万355ポンド(571万円)
■全長×全幅×全高 ー
■最高速度 249km/h
■0-100km/h加速 5.5秒
■燃費 14.3-14.6km/ℓ
■CO2排出量 164g/km
■乾燥重量 1455kg
■パワートレイン 直列4気筒1984ccターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 245ps/5400rpm
■最大トルク 32.8kg-m/1600-4300rpm
■ギアボックス 7速DCT

こんな記事も読まれています

5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車公開!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルとは
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車公開!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルとは
くるまのニュース
【バイクにとってはマジで危険!】「動物飛び出し注意」の標識は想像以上にバリエーション豊富
【バイクにとってはマジで危険!】「動物飛び出し注意」の標識は想像以上にバリエーション豊富
WEBヤングマシン
世界最古のバイクの公道レース「マン島TTレース」が今年も開催 2024年5月27日から
世界最古のバイクの公道レース「マン島TTレース」が今年も開催 2024年5月27日から
バイクのニュース
新型EVミニバンは航続337km、フォード『Eトランジット・カスタム』新型…欧州発売
新型EVミニバンは航続337km、フォード『Eトランジット・カスタム』新型…欧州発売
レスポンス
コネクテッドサービスと安全装備が充実しても補助金使えば200万円から! 一部改良で「ekクロス EV」はさらに人気街道まっしぐら
コネクテッドサービスと安全装備が充実しても補助金使えば200万円から! 一部改良で「ekクロス EV」はさらに人気街道まっしぐら
WEB CARTOP
セナカラーでモナコ戦うマクラーレン、あえて”パパイヤカラー”残した理由を明かす
セナカラーでモナコ戦うマクラーレン、あえて”パパイヤカラー”残した理由を明かす
motorsport.com 日本版
自工会、取引適正化の自主行動計画に「コスト上昇分を全額転嫁」を明記
自工会、取引適正化の自主行動計画に「コスト上昇分を全額転嫁」を明記
日刊自動車新聞
アリデヴェルチ、V10!4台のランボルギーニ ウラカン(STO、ステラート、スパイダー、テクニカ)との最後の旅
アリデヴェルチ、V10!4台のランボルギーニ ウラカン(STO、ステラート、スパイダー、テクニカ)との最後の旅
AutoBild Japan
[ハーレー試乗インプレ] 2024 ロードグライド:過去最大の開発費を投入。ブランドを代表する新モデルがお値段据え置き!?
[ハーレー試乗インプレ] 2024 ロードグライド:過去最大の開発費を投入。ブランドを代表する新モデルがお値段据え置き!?
WEBヤングマシン
東名~下田直結「伊豆縦貫道」全通へ”最後の難所”進行中!?「天城峠道路」事業化で「クネクネ峠越え」ついに解消近し
東名~下田直結「伊豆縦貫道」全通へ”最後の難所”進行中!?「天城峠道路」事業化で「クネクネ峠越え」ついに解消近し
くるまのニュース
【人とくるまのテクノロジー展 2024】今と未来の技術トレンドをチェック…来場者数2割増でスタート
【人とくるまのテクノロジー展 2024】今と未来の技術トレンドをチェック…来場者数2割増でスタート
レスポンス
第4世代はついにハイブリッドを採用!? ベントレー新型「コンチネンタルGT」まもなく世界初公開
第4世代はついにハイブリッドを採用!? ベントレー新型「コンチネンタルGT」まもなく世界初公開
VAGUE
1年中高温多湿で道路が冠水するような大雨も降る! クルマに過酷なタイなのに美しい旧車だらけなワケ
1年中高温多湿で道路が冠水するような大雨も降る! クルマに過酷なタイなのに美しい旧車だらけなワケ
WEB CARTOP
マツダから新しい「CX-5」登場! ミドルSUVがついに全面刷新!? どんなカタチで導入される? 自社ハイブリッド搭載に期待へ
マツダから新しい「CX-5」登場! ミドルSUVがついに全面刷新!? どんなカタチで導入される? 自社ハイブリッド搭載に期待へ
くるまのニュース
ホンダ「フュージョン」ベースのコンプリートマシン コンプリート車両「ベスグライド」の礎を築いたモデルとは?
ホンダ「フュージョン」ベースのコンプリートマシン コンプリート車両「ベスグライド」の礎を築いたモデルとは?
バイクのニュース
見落としがちなシート掃除! 知られざるシートクリーニングの重要性~Weeklyメンテナンス~
見落としがちなシート掃除! 知られざるシートクリーニングの重要性~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
スバル フォレスター【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
スバル フォレスター【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】国際派11代目ホンダ・アコードは最新技術を積極投入。スポーティセダンを名乗るに十分な気持ちのいい走りの持ち主である
【最新モデル試乗】国際派11代目ホンダ・アコードは最新技術を積極投入。スポーティセダンを名乗るに十分な気持ちのいい走りの持ち主である
カー・アンド・ドライバー

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

626.0729.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.0629.0万円

中古車を検索
TT ロードスターの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

626.0729.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.0629.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村