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丸目の「ジムニー顔」初採用? ますます気になる新型スペーシア「パパボクキッチン」は本当に新型スペーシアギアなのか!?

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丸目の「ジムニー顔」初採用? ますます気になる新型スペーシア「パパボクキッチン」は本当に新型スペーシアギアなのか!?

 スズキが東京オートサロン2024で出展した新型スペーシアパパボクキッチン。果たしてホントに新型スペーシアギアとなるのかどうか、会場で詳細を取材した筆者がレポートする。

文/小沢コージ、写真/ベストカーWeb編集部、小沢コージ

丸目の「ジムニー顔」初採用? ますます気になる新型スペーシア「パパボクキッチン」は本当に新型スペーシアギアなのか!?

■これは間違いなく新型ギアだ!

東京オートサロンに出展されたスペーシアパパボクキッチンを担当したスズキの松原デザイナー

「これって新型スペーシアギアですよね?」とそうオートサロンで次期型ギアと目されるスペーシアパパボクキッチンを担当したスズキ四輪デザイン部の松原七月沙デザイナーを直撃した時だ。

 しかし、彼女は苦笑いしながら、「今回はあくまでもスペーシアのアウトドアコンセプトを作成しただけなのでちょっとお答えできません」とねばる。

 だが、同行した現役カーデザイナーはこう教えてくれた。

「これは間違いなく次世代スペーシアギアですよ。でなければフォグランプベゼルに超音波センサーが備わっているわけがない。そもそもワンオフショーモデルはこんなにクォリティが高くないし、センサーだっていらない。このパーツは量産用の型から抜いたモノで、だから超音波センサーが“付いちゃって”るんです」

 さらに決定的なのはバンパー下の「牽引フックカバー」で、まさしく量産パーツじゃなければ付いているわけがない。

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■ワンオフデコレーションと市販時との違いとは?

スペーシアパパボクキッチンのフォグランプベゼル。この部分はこのままで新型スペーシアギアとして採用されるだろう

 その視点で見るとパパボクのワンオフデコレーションと、今後スペーシアギアとなる部分のパーツ造形が見えてくる。

 まず、前述のバンバー両サイドのフォグランプベゼルはこのままギアになる。そこに挟まれたハニカム模様の黒色ロアグリルもそうで、上部2カ所に超音波センサーが付いている。また、両者が付いているフロントバンパー全体もまずギア専用でフォグライト部分がエラのように大きくエグられている。

 その上のこれまた逆台形センサーカバーが付いたグリル下のハニカムパネルもこのまま新型ギアになるだろう。

■明らかにジムニーに寄せてきた丸目の新5本スロットグリル!

スペーシアパパボクキッチンではジムニーのようなワイルドな風貌の丸目LEDヘッドライトを採用している

 何より最大の焦点は、今回パパボクで新たに採用したダークブラウンサテン塗装のワイルドな縦5本スロットグリルと同サテンカラーが施された丸目二灯ヘッドライト。

 これはズバリ、ジムニーライクな新ワイルドテイストだが、これまた量産型パーツとしか思えない樹脂クォリティで、しかも丸目LEDヘッドライトとライトカウルは旧型ギアに似通っている。旧型はライト外側に溝が2本彫られていたが、今回はコの字型に深く掘られている。造形的に絶妙に進化したと解釈できる。

 一方、サイドの基本造形は標準とほぼ変わらないが下にこれまたサテン塗装が施された樹脂ガーニッシュが付き、これまた色はともかくギアにも付くだろう。

 ただし、外付けドアヒンジは手間を考えてもショーモデル専用で、さらに読めないのは松原デザイナーが「マットの黒板塗装」と言ったサイド下のプロテクター風グレー処理。表面がザラ付いた汚れに強そうな塗装でアウトドアっぽい。だが、原価が結構高そうなので次期型に採用されるかは読めない。

 とはいえ、黒板塗装は造形的にはスペーシア標準と変わらないリアバンパーにも全面的に施されている。新型スペーシアギアで強敵N-BOXにないワイルドさをアピールするならこの黒板塗装を量産ギアのサイドとリアに適用してくるかもしれない。そうなると新型ギアはツートーンカラーを超えた贅沢な3トーンカラーボディとなるのだ。

 また、侮れないのがルーフレールで一瞬旧型流用パーツかと思いきや前後両端にちゃんと造形が施された新作。こちらも量産クォリティなので新型ギアに採用されるだろう。

■インテリアでは色使いやマテリアル感を市販車に盛り込むかがキモに

スペーシアパパボクキッチンのインテリアは凝りまくったアウトドアキャンプ仕様となっていた

 一方、気になるのがインテリアで、パパボクキッチンは凝りに凝りまくったアウトドアキャンプ仕様でウッド調キッチンやパネルなどはほぼ量産化されないはず。ラゲッジのウッド調引き出しや造作物もギアには付かないだろう。

 だが、スペーシア標準仕様を進化させたインパネ、特に色使いやマテリアル感は新型ギアに盛り込んでくる可能性大。例えば、ブラック樹脂にオレンジとカーキ色を組み合わせた3トーンインパネは標準がカフェラテ&コーヒー色、スペーシアカスタムがワインレッド&ピアノブラックを盛り込んでいるので充分あり得る。

 そのうえでパパボクは助手席前やドアヒジ掛け下にイエロー樹脂を使っていたが、ここまで凝るかどうかはちと読めない。おそらくそこまではやってこないのでは。

 ただし、撥水加工は謳ってなかったが、カーキ色ファブリックにオレンジ合皮を組み合わせたコンビシートは新型ギアに入れてくるかもしれない。コイツはオレンジステッチやオレンジタグも施され、かなりオシャレ。これまた新型ギアの武器になるはずだ。

■どこまで「パパボク」のアウトドアテイストを入れてくるか?

前後ともにツートンシートを採用していたスペーシアパパボクキッチン。市販モデルにも盛り込んでくる可能性はありそうだ

 一応チェックしたところ、後席軽初のオットマン機能たるマルチユースフラップは新型ギアにも適用。ただし、リアにはオレンジステッチが施されていたがファブリックカラーがブラックだったので前後シート色が異なっている。

 一瞬、ここまで凝るか? と思ったが、それは最新マテリアルとカラーコーディネートに凝っている新型スペーシア。前後のツートンシートは新型ギアに盛り込んでくるかもしれない。

 あとは新色のアウトドアベージュと樹脂パーツに使ったダークブラウンサテン塗装だが、松原デザイナー曰く、「メタリックベージュの商品化は難しくない」そうで、さらにブラウンサテンカラーを随所に盛り込むと、グレーパーツで勝負してきた旧型ギアとの差別化も図れる。ぜひ盛り込んでほしいものだ。

 新型ギアの「丸目ジムニー顔化」は間違いない。あとはパパボクアウトドアテイストをどこまで量産モデルにも入れてくるか? それが最大のキモになってくるはずだ。

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