「日本人が全員知っている」と思っていた単語も今や…
コンビニでタバコを買おうとして、若いアルバイトの店員へ「マイセン」と言っても、通じなかった……そんな「ジェネレーションギャップ」なエピソードが、話題となっています。ちなみにマイセンはマイルドセブン(現・メビウス)の略称です。
時代ごとに自然発生的に一般へ広がった「略称・通称」は、世代を経るにつれ「隠語」として”ツウどうし”の仲間意識ツールへ変質、さいごは「死語」となります。
それはどんな事柄でも同じで、自動車ジャンルでもやはり、「日本国民1億人が全員知ってて当たり前」と信じて疑わなかった単語が、実はすでに死語となりつつある事実に、打ちのめされそうになることがあります。
●エンブレ
「エンジンブレーキ」の略で、吹かしていないエンジンの回転摩擦が、車軸の回転を止めようとする力となり、クルマを減速させる現象です。
通常はペダルを踏むことによるブレーキで、車輪とともに回転するディスクローターなどにブレーキパッドなどを押し付けて減速しますが、これだと自転車のブレーキと同じく、過剰な発熱とともにブレーキ性能を劣化させる危険性もあります。
エンジンブレーキをよく効かせたい場合は、速度に合ったギアより1段ほど低いギアへ切り替えることで、車軸の回転エネルギーがエンジン側へ負担されます。「ブオオオン!」とエンジンの回転数があがりますが、大きな減速性能を発揮します。特に下り坂では、フットブレーキを踏み込むだけでなく、エンジンブレーキで車速を抑えるというのが鉄則でした。
しかし時代はATやCVTといった変速機の進化、ギアの自動化、電子制御化が進みます。さらにハイブリッド車やEVでは、エンジンブレーキによる車軸の回転エネルギーを充電に活用するなど、MT車では意識されていたギアはほとんど「人の手を離れた」存在になりました。
それとともに、「エンジンブレーキ」という概念をわざわざ念頭に置く機会も少なくなり、ましてや「エンブレ」という略称も、次第に廃れつつあります。
●ミッション
マニュアル(MT)車は正式には「マニュアルトランスミッション(手動変速機)車」であり、それを略した「ミッション」という単語も汎用的に使われてきました。
しかし現在は、そもそもマニュアル車自体、一般大衆のあいだでは絶滅しつつあります。それとともに、「ミッション」という単語も、「なんですかそれ?任務?」と聞き返されてしまうことになるかもしれません。
「知ってて当たり前」と思っていたこの単語も…
●シガーライター
クルマの貴重な電力供給源である「アクセサリーソケット」。別売りのUSBソケットを挿し込んで、スマホの充電などに役立ちます。近年ではUSBポートが主流となっていますが、依然としてアクセサリーソケットは標準装備として一般的です。
ところでこのソケットはかつて「シガーソケット」という名称が一般的でした。さらにこのソケットには、標準装備で「シガーライター」が刺さっていたのです。
これは、ソケットから給電されたライターの先端が赤く発熱し、タバコに点火する役割でした。社会の変化とともにタバコを吸う人口が減少し、ライターは抜きっぱなしにされもっぱら「スマホ充電用」になり、ソケットの名前もいつしか変わってしまいました。
●シャコタン
「車高短」が由来で、文字どおり車高を極限まで下げた改造車のこと。理由は千差万別ですが、突き詰めると「そうするとカッコいいから」に落ち着くようです。
暴走族の文化とともに花開きましたが、当然、違法改造。現在は法改正などにより「地上から90mm」が最低ラインとして、車高下げが認められています。もちろん、段差や勾配変化部を通過するときにフロアをこする危険性は高くなりますが、「カッコよさ」の追求には背に腹は変えられないというわけです。
現在は、遵法意識の高まりや価値観の変化とともに、徐々に死語になりつつあります。昔の人気漫画やドラマなど、「不良のアイコン」として目にすることは多いかもしれません。
●ジープ
かつて、「ゴツイ見た目で荒地に強い4WD」なクルマを、とりあえず「ジープ」と呼んでいた時代がありました。
もちろん由来はアメリカのジープ社の4WDですが、見た目のインパクトと、それまで日本に無かったジャンルであったことから、ジープは「そういった種類のクルマ」の総称に使われるようになりました。
トヨタ「ランドクルーザー」や日産「サファリ」などがそのカテゴリの代表で、今なら、スズキ「ジムニー」や三菱「パジェロ」もジープにあたるのかもしれません。
しかし現在は「SUV」という汎用語が普及し、少し上の世代でも「クロカン(クロスカントリー)」や「四駆」。もはや「黒のジープ」のような表現をしても、若者には文字通り「ジープブランドの自動車」と受け取られるだけでしょう。
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略すならオートマとマニュアルでしょう