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5台目の日産「レパード」は奇跡のナンバー!『あぶない刑事』出演俳優も驚愕した究極の劇中車仕様の作り方とは

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5台目の日産「レパード」は奇跡のナンバー!『あぶない刑事』出演俳優も驚愕した究極の劇中車仕様の作り方とは

最新映画の製作発表記者会見に登場したレパード

2023年11月1日、日産「レパード」(2代目)が注目を集めるきっかけとなった『あぶない刑事』の最新作、映画『帰ってきた あぶない刑事』の製作発表会見が実施されました。その3日後の11月4日に岡山県玉名市にある道の駅、みやま公園で「レパードオープンミーティング2023」が開催。まるで示し合わせたかのような奇跡的なタイミングで、俳優陣と共に会見場に登場したあの「レパード」がミーティングに参加していたのです! 残念ながらその参加車両は劇中車ではなく、ドラマのファンである市川剛是さんの個人所有車でしたが、市川さんの「レパード」&『あぶ刑事』愛をじっくりとご覧ください。

日産「レパード」といえば『あぶない刑事』! 「パトランプを常備」する全国から集まったファンの情熱に脱帽でした

2代目 レパードを5台乗り継いで辿りついた最終仕様

前期型を2台。後期型を2台。そして10年以上のブランクを経て、3年ほど前に再び前期を入手。つまり市川さんは、今までに合計5台の2代目「レパード」を所有したことになる。

「最初のきっかけは、もちろんドラマです。18歳で免許取得後に、親に内緒でローンを組み購入したのが1988年式、ゴールドボディのグランドセレクション。当時はすでに後期型が発売されていましたが、若造が無理して買うにはこれが限界でした(笑)。でも、劇中車は3000ccのアルティマで、私の愛車は2000cc。当時エンブレムを変更してグレード詐称していましたが、交差点で隣に“本物”に並ばれるとどうしても悔しくて。結果的に、1年だけ乗って今度は1986年式のアルティマに乗り換えたのです」

市川さんにとって2台目となった前期型は4年ほど所有したものの、ドラマの劇中車が後期型へと変わったことで後期型へと乗り替え。しかも、ぶつけられて全損事故という憂き目に遭うものの、自身に責任が無かったため保険で弁償され、再び後期型を入手。その後、10数年乗り継いだ後に、欧州車に興味を持ち始めたことで、そこで2代目「レパード」は手放していた。

死ぬ前にもう1度レパードに乗りたいと思った

MG「MGB」、アルファロメオ「スパイダー115」や「156」、マセラティ「ギブリ」(2代目)と欧州車の魅力にどっぷりと漬かる日々だった市川さん。あるとき「レパードオープンミーティング2023」の主催者である中島さんや他のレパード乗りのオーナーと出会ったことで、2代目「レパード」の魅力を改めて実感。その結果、「死ぬ前にもう1度乗りたい!」という思いが再燃し、自身5台目となる愛車探しの日々がスタートしたのだった。

「過去に劇中車仕様も作ったので、今回はあぶない刑事に捕らわれず、純粋にレパードを楽しむつもりで探していたのです。欲しかったのは、後期型で色はベージュの2トーン。実際に買いたいと思った個体に出会った時には、新しいオーナーさんが決まってしまいガッカリすることに。その後に知り合いから、3年ぐらい眠っている個体があるという情報を聞きつけたのです」

それが、今現在の愛車である。幸か不幸か、その個体は前期型でゴールド2トーンに塗られたアルティマ。ベースとしては劇中車仕様にもなりそうだが、大きな違いはこの車両はサンルーフ付きだったこと。

「劇中車はサンルーフが付いてないのです。だから、せっかく前期型のゴールドに出会えるのならば、サンルーフ無しが良かったんですが……。でも、その時点でそういうワガママを言えるような時代じゃなかったので、このタイミングを逃すわけにはいかないと決心しました」

ドラマを何度も見返して、再現度にこだわった

こうして手に入れた前期型アルティマのサンルーフ付きは、当時のオーナーさんの好みでホイールや様々な箇所にドレスアップが施されていた。しかし、市川さんの好みは綺麗な純正。幸運な事に純正ホイールも残っていたため、ホイールは純正に戻してもらい納車となった。そこから、愛車を綺麗に仕上げていくことを目標にカスタマイズに着手したのだった。

「内装は一部塗装が剥げていたり、決して美しい状態ではありませんでした。とにかく新車当時に近い状態まで仕上げたくて、磨いたり、内装を再塗装するなど、少しずつ綺麗なコンディションに仕立てていったのです」

ご自身も発言されていたが、当初は『あぶ刑事』仕様には興味がなかったはずだった。しかし、市川さんの心に火を点ける2つの偶然が、その後の運命を決めることになる。まずひとつめ。それは、内装が劇中車と同じだったこと。

「この個体の元色はパールです。それを前オーナーがゴールドの2トーンに塗り替えていました。パールとゴールドは、内装の組み合わせが同じで、あぶ刑事の港303号の内装なのです。しかも、前期の3000ccのアルティマは2000台ほどしか売れていないので、このブラウン内装はとても貴重なんですよ」

そして、もうひとつのきっかけが、希望ナンバーだった。

「劇中車のナンバーは“横浜 33 も 54-17”でした。私は元々が横浜在住なので、希望ナンバーにすることで劇中車に近い文字になるのは想像できました。ところが、偶然にも “も”が取れてしまったのです! 3桁部分だけは時代的にどうすることもできないのですが、こんな偶然ってないでしょう? こうなったら、劇中車仕様を目指すしかないですよね(笑)」

できる限り1986年式へと近づける仕様変更

なお、市川さんが目指す劇中車仕様というのは、パトランプや自動車電話、無線機を搭載して、マットやオーディオなどを再現することだけではない。自身の1987年式と劇中車の1986年式、同じ前期型レパードでも異なる部分を、できる限り1986年式へと近づける仕様変更も含まれている。

ドアのロック、ランバーサポートスイッチカバー、速度制限のチャイム、ドア内側の塗り分けライン、ナンバープレートの角度など、詳細解説は写真と共にお伝えするが、市川さん曰く「綺麗な1986年式化を目指した」結果、「帰ってきたあぶない刑事」の映画制作発表会に、出演俳優さんと共に愛車が並ぶという栄誉まで発展したのだった。

「この車両を目にした仲村トオルさんの発言が、私にとっては最高の褒め言葉でした。ここまでこだわって仕上げた甲斐がありましたね!」

なお、その褒め言葉とは、

「ここまで再現されると、感動を通り越して気持ち悪いです(笑)」

だったそうだ。

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