その形状を見て、用途を想像するだけでなんとなく楽しげに感じる……それが“スズキ登録車ワールド”。豊富な軽自動車のラインナップに注目しがちなスズキだが、軽以外の四輪車も注目に値する魅力的なクルマが多い。スズキの歴代登録車を厳選してご紹介!!
※本稿は2023年4月のものです
文/永田恵一、写真/ベストカー編集部、スズキ
初出:『ベストカー』2023年5月26日号
スプラッシュは欧州仕立ての本格派だった!! 良品廉価で個性タップリなスズキの歴代登録車たち
■スズキは登録車も名作揃い
フロンテ800(1965年) スズキ初の小型大衆車。空力性能を追求したスタイリッシュな2ドアセダンで、日本初の曲面ガラスを採用。800cc、3気筒2サイクルエンジンを搭載した前輪駆動車であった
スズキといえば軽のイメージが強いが、1965年投入の初の小型車「フロンテ800」で登録車市場に挑んだ。同車は不発に終わり、しばらくは軽に注力していたが、その間に技術を磨き1983年の初代「カルタス」へと繋げ、登録車市場に返り咲く。
歴代のスズキ登録車に共通する魅力は、強い個性と高い機能性だろう。ジムニーのノウハウを活かしたお洒落なライトクロカン「エスクード」は、その代表格だ。
またワゴンRの魅力を受け継ぐ小型車「ワゴンRワイド」は、人気小型ワゴン「ソリオ」へと発展。目立たぬ存在だが初のミッドサイズセダン「キザシ」は、スズキが持つ技術力の高さを証明した存在といえよう。
■1980年~90年代は個性派揃い!!
●DOHC初搭載のハードタッチ・スポーツハッチ/カルタス1300GT-i(1986年)
スズキ カルタス1300GT-i(1986年)
舘ひろしのCMで有名な初代カルタスに、国産1.3Lモデル初のDOHCエンジンを搭載したスポーツハッチ。エアロパーツやスポーツシート、スポーツサスなどの専用装備が与えられた痛快モデル。
●お洒落なライトクロカンとして大ヒット/エスクード(初代/1988年)
スズキ エスクード(初代/1988年)
街乗りを意識したライトクロカンの先駆者。ラダーフレームとパートタイム4WDを備える本格派でありながら、デザインのよさと乗用車性能も意識した作りが好評となり大ヒット!
●視線釘付け! 超個性派クロカンクーペ/X-90(1995年)
スズキ X-90(1995年)
これはインパクト大! 初代エスクードと基本を共有するスペシャルティクロカン。ワンタッチで着脱可能なガラスルーフのTバールーフと2シーターキャビンを備える超個性的な3ボックスボディが特徴。
■2000年代以降も唯一無二のモデルばかり
●ミニバンとハッチバックを融合した意欲作/エリオ(2001年)
スズキ エリオ(2001年)
カルタスの跡を受け継ぎ、ミニバン風のテイストも感じる小型5ドアハッチバック。新開発のプラットフォームと1500ccエンジンを採用した意欲作。リアが個性的で手頃な価格もウリ!
●デザインbyイタルデザイン。クロスオーバーHB/SX4(初代/2006年)
スズキ SX4(初代/2006年)
当時、珍しい小型クロスオーバーハッチバックとして誕生。FIATと共同開発の世界戦略車だが、スズキが設計と生産を担っている。WRカーベースを前提し、ボディ構造の強化も図っていた。
●欧州生まれのミニマム背高クロスオーバーハッチ/スプラッシュ(2008年)
スズキ スプラッシュ(2008年)。ハンガリーで生産され、オペルにOEM展開もしていた
小型の世界戦略車。2代目スイフトをベースに、ひと回り小さなトールボディに仕上げた、唯一無二の個性派。欧州を主力に開発され、走りのよさにも定評がある。日本向けも欧州で生産されたモデル。
■スズキの登録車が魅力的な理由
ジムニーシエラ(2018年) 軽クロカンのジムニーをベースに、ワイドトレッド化。より迫力あるスタイルに仕上がっている。エンジンもより力強い1.5L、直4へと換装し、走破性向上。人気もナットク!
小型クロカンとして大ヒット中の「ジムニーシエラ」や、お手頃スポーツカーとして人気が続く「スイフトスポーツ」などに代表されるように、ここ数年誕生したスズキの登録車たちも魅力に溢れている。
その誕生の土台となっているのが、スズキの「やるなら世界一を目指す」という企業風土。スズキの登録車は世界戦略車が中心。その市場にはこだわりを持つユーザーが多い欧州も含まれるため、品質や機能だけでなく、走りにも妥協はない。
世界で認められるために、決して値段相応ではなく、価格以上の魅力を追求して開発されている。そのチャレンジ精神が、世界で戦える高コスパの登録車を生み出すのである。
それがスズキ登録車に熱いファンが多い理由なのだ。
■現行車も魅力満載
●可愛くもタフなミニSUV/イグニス(2016年)
スズキ イグニス(2016年)
取り回しに優れる新ジャンルのクロスオーバーとして登場。デザインの随所に、往年の名車のディテールを採り入れることでスズキらしさを表現している。
●お手軽本格スポーツ/スイフトスポーツ(2017年)
スズキ スイフトスポーツ(2017年)
国産エントリースポーツとして、人気再上昇中! スイフトをベースに各部を強化。140ps/23.4kgmの1.4Lターボを搭載し、刺激的なホットハッチに仕上げている。コスパもバツグン!
●高い走破性を受け継ぐSUV/エスクード(2015年)
スズキ エスクード(2015年)
この現行型からフレーム構造のFRからモノコックボディのFFベースに。結果、大幅な軽量化と乗用車性能が向上。最新仕様は1.5Lハイブリッドの4WDだ。
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みんなのコメント
万能車。現代のミニ。高速が大得意、140km/h巡航楽。
シート素晴らしい。唯一、リアサスが安っぽい。