現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 90年代のホンダ「HR-V」は早すぎる登場だった!? 令和の今ならクロスオーバーSUVの旗手として爆売れしたかもしれません

ここから本文です

90年代のホンダ「HR-V」は早すぎる登場だった!? 令和の今ならクロスオーバーSUVの旗手として爆売れしたかもしれません

掲載 4
90年代のホンダ「HR-V」は早すぎる登場だった!? 令和の今ならクロスオーバーSUVの旗手として爆売れしたかもしれません

登場するタイミングがもう少し遅ければ名車になっていた?

1998年に登場したホンダ「HR-V」は、5ナンバーサイズに収まるコンパクトなボディが売りのクロスオーバー車です。エンジンは1.6Lを搭載し、ホンダマルチマチックSのほかに5速MTを設定するなど魅力的なモデルとなっていました。

どうしてホンダは1代限りのクルマを連発する? 「エレメント」「S−MX」など時代を先取りしすぎた車たち

3ドアのほかに5ドアのモデルも設定されていた

ホンダのクロスオーバーSUVと言えば、「ヴェゼル」に「ZR-V」、そして先日販売がスタートしたばかりの「WR-V」など人気のモデルが揃っており、クロスオーバーSUV人気の現在にマッチしたラインアップとなっている。現在のクロスオーバーSUVにはRV派生のものと乗用車派生のものが存在しているが、ホンダの乗用車派生のクロスオーバーSUVの先駆者とも言えるのが1998年に登場した「HR-V」である。

前年の東京モーターショーに出展された「J-WJ」の市販版となるHR-Vは、「オデッセイ」や「ステップワゴン」「CR-V」といったヒット作を生み出したクリエイティブ・ムーバーの派生版となるJ(ジョイフル)ムーバーの第2弾(第1弾は「キャパ」)としてリリース。

当時はまだクロスオーバーSUVという言葉が生まれる前であったため、「ワゴンでもクロカンでもない、アーバンクールなハイライダー」として登場したHR-Vは、キャパと同じく「ロゴ」のプラットフォームを使用。そしてテーマが示す通り、ワゴンでもクロカンでもない3ドアボディと大径タイヤ、190mmという高い最低地上高を持った今までにないモデルに仕上がっていた。

足まわりもエントリーモデルの2WD車はロゴと同じフロントストラット、リア車軸式という形状を採用していたが、4WDモデルはリアをホンダ得意のド・ディオン式とし、エンジンもロゴより二回り大きな1.6Lエンジンが採用されている。このエンジンはSOHCのD16A型と呼ばれるものだったが、通常モデルが105psのところ、最上級グレードにはVTEC付の125ps仕様がマルチマチックSと呼ばれるCVTとの組み合わせで搭載されていた。

そして1999年7月には使い勝手に優れる5ドアモデルを追加。これはただ単に3ドアを5ドア化したものではなく、ホイールベースが延長されるなどしっかり作り込んだものとなっている。

ホンダにはCR-Vも存在していたものの、乗用車感覚で乗ることができるクロスオーバーモデルは存在しなかったため、HR-Vは隠れた長寿モデルとなり、2003年10月には3ドアモデルがラインアップから落とされるなどモデルラインアップを縮小しながらも、2005年末ごろまで生産が続けられた。

結局HR-Vの直接的な後継車種は登場しなかったが、HR-Vの名前は2013年に登場した初代ヴェゼルの輸出仕様名として復活しているほか、現在は2代目ヴェゼルのブラジル仕様や、ZR-Vの北米仕様の車名としても使われている。

クロスオーバーSUVブームどころか、クロスオーバーSUVという言葉が生まれる前に登場しただけに大ヒット作とまではいかなかったHR-Vではあるが、そのコンセプトは間違いなく現代のクロスオーバーSUVに通じるものがあった。当時ですらロングセラーモデルになったポテンシャルを考えると、登場するタイミングがもう少し遅ければ稀代の大ヒットモデルになっていた可能性も多いにある1台と言えるだろう。

こんな記事も読まれています

なつかしキャッチコピー「未体験ゾーンへ」「街の遊撃手」は何のクルマ? 日本車が熱かったバブル時代は広告も個性的でした【カタログは語る】
なつかしキャッチコピー「未体験ゾーンへ」「街の遊撃手」は何のクルマ? 日本車が熱かったバブル時代は広告も個性的でした【カタログは語る】
Auto Messe Web
ホンダ新型「“ミニ”ステップワゴン」初公開!? 大人気「コンパクトミニバン」8年ぶり全面刷新! フリード&ステップワゴン“共通性”持った理由とは
ホンダ新型「“ミニ”ステップワゴン」初公開!? 大人気「コンパクトミニバン」8年ぶり全面刷新! フリード&ステップワゴン“共通性”持った理由とは
くるまのニュース
15年ぶりに「インテグラ」復活!? 「スポーティ“ハッチバック”」の実車展示に「好き」の声多し! 6速MTもある名車、米国登場の反響は?
15年ぶりに「インテグラ」復活!? 「スポーティ“ハッチバック”」の実車展示に「好き」の声多し! 6速MTもある名車、米国登場の反響は?
くるまのニュース
まさに日産「スカイラインGT-R」のワゴン版!「ステージア オーテックバージョン260RS」のエンジン載せ替えだけじゃないチューニングとは
まさに日産「スカイラインGT-R」のワゴン版!「ステージア オーテックバージョン260RS」のエンジン載せ替えだけじゃないチューニングとは
Auto Messe Web
スズキ新「ビート」発表! タフ感高めな「コンパクトSUV」! MT設定アリ&4.1m級ボディの「ビターラ」豪に登場
スズキ新「ビート」発表! タフ感高めな「コンパクトSUV」! MT設定アリ&4.1m級ボディの「ビターラ」豪に登場
くるまのニュース
6速MTのみ!? トヨタ新型「SUV“ミニバン”」発表! タフ顔が圧倒的な「イノーバクリスタ」上品仕様!「GX+」印でに登場に反響アリ
6速MTのみ!? トヨタ新型「SUV“ミニバン”」発表! タフ顔が圧倒的な「イノーバクリスタ」上品仕様!「GX+」印でに登場に反響アリ
くるまのニュース
日産が新型「ノート”クロスオーバーSUV”」初公開! 精悍デザインに顔面刷新! 大幅改良の「ノート オーテック クロスオーバー」通常モデルとの違いは?
日産が新型「ノート”クロスオーバーSUV”」初公開! 精悍デザインに顔面刷新! 大幅改良の「ノート オーテック クロスオーバー」通常モデルとの違いは?
くるまのニュース
ホンダ「新型スポーティコンパクト」登場へ まさかの「次期シティターボ」!? 丸目“旧車デザイン”で期待の「斬新モデル」 26年に投入なるか
ホンダ「新型スポーティコンパクト」登場へ まさかの「次期シティターボ」!? 丸目“旧車デザイン”で期待の「斬新モデル」 26年に投入なるか
くるまのニュース
そろそろ“フルモデルチェンジ”!? 17年モノ「ミニバン」に10年モノ「セダン」も!? ロングライフな「国産車」それぞれが愛される理由とは
そろそろ“フルモデルチェンジ”!? 17年モノ「ミニバン」に10年モノ「セダン」も!? ロングライフな「国産車」それぞれが愛される理由とは
くるまのニュース
アルト並の100万台前半スタート!! RAV4こそやっぱショートだろ!! 今再びの投入はどうだ!?!?
アルト並の100万台前半スタート!! RAV4こそやっぱショートだろ!! 今再びの投入はどうだ!?!?
ベストカーWeb
ホンダ新「フィット」登場!? 約215万円のスポーティモデル! 「なかなか格好いい!」反響多い「無限仕様」 中国が羨ましい…
ホンダ新「フィット」登場!? 約215万円のスポーティモデル! 「なかなか格好いい!」反響多い「無限仕様」 中国が羨ましい…
くるまのニュース
日産 新型「ノートSUV」世界初公開! 3年ぶり”顔面刷新”に反響大! タフ感増した新型「ノート“クロスオーバー”」発表
日産 新型「ノートSUV」世界初公開! 3年ぶり”顔面刷新”に反響大! タフ感増した新型「ノート“クロスオーバー”」発表
くるまのニュース
約300万円! 三菱「新型コンパクトSUVミニバン」実車登場! 全長4.5m以下ボディ&”高級感”内装の3列7人乗りモデル!? 「エクスパンダー」馬で展示
約300万円! 三菱「新型コンパクトSUVミニバン」実車登場! 全長4.5m以下ボディ&”高級感”内装の3列7人乗りモデル!? 「エクスパンダー」馬で展示
くるまのニュース
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】CX-7はクロスオーバーSUVの黎明期にマツダが作り上げたZoom-ZoomなSUV
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】CX-7はクロスオーバーSUVの黎明期にマツダが作り上げたZoom-ZoomなSUV
ベストカーWeb
トヨタ「レビン/トレノ」の熟成モデルといえば「AE111」でキマリ! ヘリカルLSDが搭載されたホットモデルでした
トヨタ「レビン/トレノ」の熟成モデルといえば「AE111」でキマリ! ヘリカルLSDが搭載されたホットモデルでした
Auto Messe Web
堂々たる体躯がユーザーを魅了! トヨタ三代目「ソアラ2.5GTツインターボL」とは
堂々たる体躯がユーザーを魅了! トヨタ三代目「ソアラ2.5GTツインターボL」とは
バイクのニュース
[新型CX-80]素直にカッコイイ!! でもCX-60にソックリだし…なんかモノ足りない気も一体なんだ!?!?
[新型CX-80]素直にカッコイイ!! でもCX-60にソックリだし…なんかモノ足りない気も一体なんだ!?!?
ベストカーWeb
スズキのゴツすぎ「超本格SUV」がカッコいい!「ジムニー」譲りの“悪路走破性”でアウトドアでも大活躍! 斬新モデル「X-HEAD」に期待大
スズキのゴツすぎ「超本格SUV」がカッコいい!「ジムニー」譲りの“悪路走破性”でアウトドアでも大活躍! 斬新モデル「X-HEAD」に期待大
くるまのニュース

みんなのコメント

4件
  • cxa********
    HR-Vを発表と同時に購入、そのまま15年乗り続けました。外装フルオプション、サンバーストイエローのカラーでもあったので、納車直後ジョギングの集団に一斉に振り向かれました。いい車でした。
  • マツダさん
    クロスロード「…」
    エレメント「…」
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

143.1192.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

46.0125.0万円

中古車を検索
HR-Vの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

143.1192.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

46.0125.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村