現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【中古ミニバンテスト】ベストセラーワゴンVW T6のライバル シトロエン&フォード&メルセデス&ルノー製ワゴンをテスト&レポート

ここから本文です

【中古ミニバンテスト】ベストセラーワゴンVW T6のライバル シトロエン&フォード&メルセデス&ルノー製ワゴンをテスト&レポート

掲載 更新 1
【中古ミニバンテスト】ベストセラーワゴンVW T6のライバル シトロエン&フォード&メルセデス&ルノー製ワゴンをテスト&レポート

フォルクスワーゲン T6のライバルの中古車テスト。中古VW T6の価格を見て、多くのバイヤーがうろたえる。だが幸いなことに、興味深いライバルがいる。我々はその中から4台を紹介する。

「VWバス」のいくつかのバリエーションにとって、減価償却は外国語のようだ。特に「カリフォルニア」と呼ばれるキャンピングカー仕様は、中古車市場で年式に関係なく、プレミア価格で取引されるという事態だ。

「ポルシェ マカン」がポルシェのBEV第2弾だ!612馬力の新型E-SUV 最終プロトのインプレッション

特に「VW T6」は、7人乗りやバンであっても、高値で取引される中古車のひとつである。一部のギアボックス(DSG)やエンジン(204馬力のツインターボディーゼル)は故障が多いとされている。しかも、「フォード トルネオ カスタム」のような競合車は、同じように多機能なインテリアを提供するだけでなく、より快適なトルコン式オートマチックもオプションで用意している。さあ、他の池で釣りをしよう!

シトロエン スペースツアラー: フレンチチャーミングなブリ

フランスメーカーのバンの歴史は、有名なモデルで飾られている。特に人気が高いのは1948年から1981年にかけて製造された「Hバン(Type H=ティープ アッシュ)」で、配達用バン、消防車、そして古いところでは、ハンサムなマイクロフードトラックとして、現代でも鑑賞することができる。この現代版「Hバン」の「スペースツアラー」も魅力に欠けることはない。このバンはトヨタとの協力で誕生し、現在ではフィアット、オペル、プジョー、トヨタとして生産ラインから転げ落ちている。

特にビジネスラウンジバージョンは、最大7人が乗れる広々としたスペースと収納を備える。シンプルな運転特性、安定したブレーキ、快適なスプリングのシャシーは完璧にマッチしている。比較的軽量で取り外し可能なシートも大きな特徴だ。大型ディーゼルエンジンはパワフルかつ経済的で、燃費はリッターあたり約12.5kmと経済的だ。3種類の長さ(4.60、4.95、5.30メートル)に加え、2020年からは電動バージョンも用意された。136馬力の電動モデル(50kWhと75kWhのバッテリー、航続距離175~275km)は3万ユーロ(約480万円)から、ディーゼルは2万5,000ユーロ(約400万円)弱から。

弱点: スペースツアラーの素材と仕上がりの品質は、オーナーから特によく批判される。ボディパーツの取り付けが不正確だったり、隙間が曲がっていたり、内装のプラスチックが安っぽかったりすることがオーナーから嫌われている。電動で開閉するスライドドアのメカニズムもチェックする必要がある。例えば、電動操作中にドアが動かなくなり、完全に閉まらなくなることがある。さらに、多くのオーナーが走行中にガタつく音に不満を漏らしている。グリスアップやワイヤーハーネスの絶縁処理で改善することができる。

アイシン製の気持ちよくシフトするオートマチックトランスミッションは頑丈だが、BlueHDiエンジンのコモンレールシステムの高圧ポンプは故障することが知られている。さらにエンジンにはタイミングベルトがあり、エンジンによって異なるが、12万5,000kmから20万kmの間(遅くとも10年後)には交換しなければならない。

フォード トルネオ カスタム: 大家族に十分な広さ

最大9人乗りの「トルネオ カスタム」は、大家族の強い味方だ。最大9人乗りのこのクルマなら、誰も留守番をする必要はない。それでも足りない場合は、全長4.97メートルのL1バージョンに加え、L2バージョン(5.34メートル)も用意されている。リアアクスルにはオプションでエアスプリングが用意され、積載時の車体の水平を保つ。しかし、「トルネオ」のハンドリングは、どちらかといえばトラック的であることを隠しきれない。とはいえ、サスペンションの快適性はミニバンとしては許容範囲だ。

2020年からはプラグインハイブリッド(1.0リッター3気筒ガソリンエンジン、13.6 kWhバッテリー、システム出力126馬力)も登場したが、注文する顧客はほとんどおらず、中古車市場でも希少価値が高い。「トルネオ カスタム」には全輪駆動バージョンはない。スペース、多彩なインテリアの組み合わせ、高トルクのディーゼルを除けば、その価格が「トルネオ」を物語っている。2018年のマイナーチェンジ前の古いモデルなら、2万ユーロ(約320万円)以下で購入できる。

弱点: ヘビー(最大2.7トンの乾燥重量)であるため、とりわけ制動力が平均以下となり、燃料消費量が増加する。前オーナーは定期的な防錆チェックを行うべきである。ホイールアーチ、シル、アンダーボディなどにその可能性がある。また、エンジンからのオイル漏れが原因でオイルロスが発生することも多いので、若いモデルであっても下回りの点検をお勧めする。特に古いモデルでは、センサーの故障でエンジンがストライキを起こし、緊急走行プログラムに入ることがある。価格の安さを考えれば、内張りの簡素なプラスチックは許せる。ただし、テールゲート付近で水漏れが発生するのは困る。

メルセデスVクラス(447): このスリーポインテッドスターバンにも値段はある

「Vクラス」が納得できるようになったのは、3代目といえる。まだその2つの先代(モデルシリーズ638と639)をリストラしていない人には申し訳ないが、低品質のミニバンであったことを覚えている。「Vクラス」の大幅に改善された品質は、「V 220 d」が1等級で完了したAUTO BILDの10万km耐久テストでも証明された。このバンは、優れた長距離快適性、十分なスペース、適度な燃費、アダプティブLEDヘッドライトなどの実用性の高さを印象づけた。

一方、騒音レベルはマイナス要因だった。気になる音については、スライドドアのガタガタ音、テールゲートのカタカタ音、断熱性の低いディーゼル(OM 651)などが批判された。また、後部座席がかさばり、重くて取り外しが難しいだけでなく、移動も難しいという不満も多かった。

高貴なスターバンを選ぶ人は、高いお金を払わなければならない。それもそのはずで、どうしても高性能バージョンを選びたがるからだ。「250 d」に次いで、200馬力を大きく超える「300 d(最高時速220km)」が2番目に人気のあるエンジンバリエーションだ。25,000ユーロ(約400万円)なら走行距離は20万km以上、30,000ユーロ(約480万円)からは15万kmまでのオファーを見つけることができる。中古車のもう一方の端には、VIPラウンジにアップグレードされたバージョンがあり、15万ユーロ(約2,400万円)以上(!)で探すことができる。

弱点: 多くの「Vクラス」オーナーを悩ませるガラガラ音やパチパチ音、電動テールゲートやスライドドアの故障。回転式プッシュボタンと静電容量式タッチディスプレイを備えたリモコンは、電子的な脱落が多いことでも知られている。ディーゼルエンジンでは、OM 651と後継のOM 654(2019年~)の両方が冷却水漏れで知られている。2021年には、この件でOM 654のリコールがあった。

ルノー トラフィック コンビ(3代目): 手頃な価格で堅牢な巨人

「ルノー トラフィック コンビ」は、大きなバンは欲しいが、予算が大きくない場合に最適なソリューションかもしれない。スペースは、ロングバージョン(5.48m)ほどはないが、5mのショートバージョンでさえ、お買い得だ。しかし、全長5mのショートバージョンでも、たいていの輸送業務は簡単にこなすことができる。箱型の「ルノー トラフィック」は、競合他車に比べると商用車であることを隠すのが難しいが、この広々とした巨体は快適なサスペンションを持ち、交通渋滞でも比較的リラックスできる。

しかし、この頑丈な巨体は、よりパワフルなユニットを搭載しても、ややパワー不足に感じられることがある。2019年末までは、最大出力145馬力、わずか1.6リットルの4気筒ディーゼルが使われていた。2019年以降、ルノーはオプションでデュアルクラッチギアボックスと組み合わせられる2リッターディーゼルを採用した(170馬力バージョンでは標準)。それ以前はマニュアルトランスミッションのみだった。しかし、トラフィックはゆったりとした変速の6速EDCでもスポーティではない。良いニュースは、5年落ちの「トラフィック」に豊富なオプション装備をつけたモデルが3万ユーロ(約480万円)以下から買えることだ。走行距離15万kmまでのよりシンプルなバージョンは2万ユーロ(約320万円)以下で買うことができるだろう。

弱点:1.6リッターディーゼルはオイル漏れがないかチェックする必要がある。2016年には、排気ガス再循環ラインがもろすぎるという理由でリコールがあった。トランスミッションのトラブルも増えている。ギアの噛み合わせが難しい(特に寒冷時)、負荷変動時のジャークや振動、オーバーホールが必要なメインベアリングの損傷など多岐にわたった。さらに、トラフィックの一般的な電気系統と空調システムは、やや故障しやすいようだ。オーナーからの故障報告は非常に多い。

中古車テスト: VW T6のライバル4台が登場

Text: autobild.de

こんな記事も読まれています

環境未来都市のモビリティ…BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2024 開催中
環境未来都市のモビリティ…BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2024 開催中
レスポンス
自動車盗難件数ランキング【2024年発表】ワーストワンはアルファード!
自動車盗難件数ランキング【2024年発表】ワーストワンはアルファード!
くるくら
人気国産ミニバン激似!?  そっくり過ぎ! 全長5m級「超高級ミニバン」発売! ド迫力の“ギラギラ顔”&斬新ルームランプ! 豪華7人乗りのGAC「M8」クウェートで発売
人気国産ミニバン激似!? そっくり過ぎ! 全長5m級「超高級ミニバン」発売! ド迫力の“ギラギラ顔”&斬新ルームランプ! 豪華7人乗りのGAC「M8」クウェートで発売
くるまのニュース
良い感じのリビングが広がる車内! 住みたくなっちゃうトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
良い感じのリビングが広がる車内! 住みたくなっちゃうトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
まもなくマツダ「ロードスター」に“金色が映える”アニバーサリー仕様が登場へ! 開発責任者が語る“ロードスターの未来”にも注目です
まもなくマツダ「ロードスター」に“金色が映える”アニバーサリー仕様が登場へ! 開発責任者が語る“ロードスターの未来”にも注目です
VAGUE
[新型エルグランド]は衝撃の見た目で登場?! 日産が発表した次世代車両がヤバい
[新型エルグランド]は衝撃の見た目で登場?! 日産が発表した次世代車両がヤバい
ベストカーWeb
「ホンダE-クラッチ」素朴な疑問に一問一答「自動変速する? 坂道発進に役立つ? 6速で急停止したらどうなる?」
「ホンダE-クラッチ」素朴な疑問に一問一答「自動変速する? 坂道発進に役立つ? 6速で急停止したらどうなる?」
モーサイ
「ジョジョ✕Kawasaki」のコラボTシャツがカワサキプラザで発売!  
「ジョジョ✕Kawasaki」のコラボTシャツがカワサキプラザで発売!  
モーサイ
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #16 【シボレー K-5 ブレイザー】
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #16 【シボレー K-5 ブレイザー】
グーネット
バイクのサスペンション技術に期待!? ヤンマーの「サスペンションボート」は実用化するのか?
バイクのサスペンション技術に期待!? ヤンマーの「サスペンションボート」は実用化するのか?
バイクのニュース
史上最強664馬力! 電動化&全輪駆動で歴代最速を実現するシボレー「コルベット E-Ray」を発表
史上最強664馬力! 電動化&全輪駆動で歴代最速を実現するシボレー「コルベット E-Ray」を発表
Webモーターマガジン
トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキで発覚した認証不正問題は「国の基準」が厳しすぎるから起こったのか?
トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキで発覚した認証不正問題は「国の基準」が厳しすぎるから起こったのか?
ベストカーWeb
マッチも亜久里もチームを率いて参戦! なぜトムスは「EVカート」に本気なのか?
マッチも亜久里もチームを率いて参戦! なぜトムスは「EVカート」に本気なのか?
THE EV TIMES
バスが青信号の前でノロノロ運転して、わざと信号に引っ掛かります。客は急いでいるのに、怠慢運転じゃないですか? 絶対間に合いますよね?
バスが青信号の前でノロノロ運転して、わざと信号に引っ掛かります。客は急いでいるのに、怠慢運転じゃないですか? 絶対間に合いますよね?
くるまのニュース
BMW 1シリーズ 新型、スポーティ性を高めた4代目が登場…欧州発表
BMW 1シリーズ 新型、スポーティ性を高めた4代目が登場…欧州発表
レスポンス
【MEISTER.F】ヨドバシカメラ新宿西口本店にて電動モビリティ試乗体験会・販売会を6/8・9開催!
【MEISTER.F】ヨドバシカメラ新宿西口本店にて電動モビリティ試乗体験会・販売会を6/8・9開催!
バイクブロス
SAE自動車技術会 オンライン・フォーラム参加費無料 モータースポーツ技術と文化2024
SAE自動車技術会 オンライン・フォーラム参加費無料 モータースポーツ技術と文化2024
Auto Prove
【MotoGP】マルティン離脱のプラマック「シーズンに集中しベストを尽くし続ける」若獅子の巣立ちにはエール
【MotoGP】マルティン離脱のプラマック「シーズンに集中しベストを尽くし続ける」若獅子の巣立ちにはエール
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

155.3255.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.9179.0万円

中古車を検索
トルネオの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

155.3255.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.9179.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村