現在はオールラウンダーミニバンと称するデリカD:5のみとなってしまった三菱の3列シートミニバンだが、過去には大ヒットを記録したモデルも存在していた。その筆頭と言えるのが1997年に登場したシャリオグランディスである。今回はそんな名車を皆さんにご紹介しよう。
文/小鮒康一、写真/MITSUBISHI
かなり売れたシャリオグランディス! オデッセイにイプサムもいたけど……なんで超絶ヒットになった!?
■元祖ミニバンとも言われるシャリオの系譜を受け継ぐモデル
シャリオグランディスの2列目シートは3人掛けと2人掛けの2種をラインアップ。多彩なシートアレンジも魅力だ
シャリオグランディスの前身とも言えるシャリオは1983年に登場し、フロントにエンジンを搭載する2ボックスボディに3列シートを備えるという、現代のミニバンのコンポーネントをいち早く導入した元祖ミニバンだった。
そこから2代目シャリオを経て、実質的な3代目モデルとして1997年10月に登場したのがシャリオグランディスであり、5ナンバーサイズだった先代までから一転、余裕ある3ナンバーサイズのボディを採用して先行するオデッセイを追従したのである。
搭載されるエンジンも、2.3Lを搭載するオデッセイよりもわずかに大きな2.4Lエンジンとし、シフトも先進的なMTモード付のインパネシフトとするなど、後発の理を十分に発揮。
また先代でも好評だったシートアレンジは継続となり、3列目はチップアップやタンブルはもちろん取り外しも可能で、2列目シートは3人掛けのベンチシートのほか、キャプテンシートタイプも新設定し、ロングスライドやチップアップも可能となっていた。
エクステリアデザインも当時の三菱車に共通するメカメカしい押し出しの強いデザインが、同時期のパジェロやランエボに通ずる力強さを感じさせ、三菱らしいフルタイム4WDが設定されていたこともアクティブなユーザーに支持されることになった。
さらに価格も最もベーシックなグレードでは200万円を切る低価格ということも相まって、登場翌年の1998年には月販1万台を超える大ヒットモデルとなったのである。
■販売台数は急降下……テコ入れも虚しくライバルモデルが台頭へ
しかし、1999年10月にオデッセイがフルモデルチェンジを果たすとシャリオグランディスの快進撃にも陰りが見え始め、同年12月にはV6 3Lエンジンを搭載する上級仕様のロイヤル系を投入するも好転せず、2002年5月にはロイヤル系を廃止し、月販目標も900台と大幅減少。
結局2003年5月にシャリオの名前を外したグランディスに後を託し、シャリオグランディスは姿を消すこととなってしまったのだった。
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