限られたサイズと排気量という制約がありながらさまざまなボディタイプが存在する軽自動車。中でも軽トラックは日本独自の進化を果たした車両のひとつとなっている。そんな軽トラの新しい魅力を解説!!
文:小鮒康一/写真:ベストカー編集部
軽トラといえばやっぱ白よね!! でも黒にオレンジにカーキも!! なんで軽トラがこんなカラフルになったん!?
■近年ではホビーマシンとしても注目が高まっている軽トラック
メッキパーツとオレンジ色で遊び心が芽生える。
ひと昔前の軽トラックといえば、農作業や個人商店の配送車、そして軽貨物運送業の相棒など、ビジネスで使われることがほとんどで、
ボディカラーも屋号などを入れやすいソリッドのホワイトか、汚れの目立ちにくいポリバケツのようなブルー程度しか用意されていなかった。
しかし近年ではボディカラーの選択肢も増えてシルバーやブラックのほか、モデルによっては今流行のカーキやオレンジなども選べるようになっているのだ。
これはひとえにビジネスユースはもちろん、趣味の相棒やカスタマイズのベースとしても人気が高まり、一般ユーザーが軽トラックを購入するケースが増えてきているからに他ならないだろう。
■時代の先駆者はハイゼットだった!?!? いやいやキャリイも負けてないゾ!!
ダイハツのハイゼットには古くからキャビンの広い「ジャンボ」がラインナップしており、
スズキも2018年5月からよりキャビンを拡大した「スーパーキャリイ」をラインナップしている。
限られたボディサイズの中で最大限の荷台スペースを確保しようとしていた従来の軽トラックとは相反するキャラクターでありながら、高い人気を誇っているのだ。
となればボディカラーのバリエーションが増えるのも当然のことと言えるのだが、その先陣を切ったのは2014年9月に登場した10代目ハイゼットトラックだった。
■農業女子プロジェクトって知ってる!?!? ハイゼットは女性にも優しかった!!
当時、さまざまなパックオプションを設定していたハイゼットトラックだったが、「選べるカラーパック」として、スタンダードなホワイトのほか、7色のボディカラーを設定。
ただこれは一般ユーザーを意識したというよりは当時ダイハツが参画していた農林水産省の“農業女子プロジェクト”を意識したもので、
ほかにも女性に嬉しいUV&IRカットガラスやバニティミラー付サンバイザー、スーパークリーンエアフィルターなどをセットした。
「ビューティパック」や、「選べるカラーパック」と「ビューティパック」をセットにした「農業女子パック」を設定していたのだ。
このように当初のきっかけこそ違ったものの、一般ユーザーへの人気が拡大し、今では海の向こうのアメリカでも「Japanese mini track」として人気を博している。
軽トラックがカラフルになれば、街並みの彩りも華やかになるのは間違いないので、歓迎したいところである。
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オートサロンでスーパーキャリイのイエローを出してきたので今後期待したい。