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SUBARUサンバーを快走仕様!「ワイパーモーター不動からの復活」3

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SUBARUサンバーを快走仕様!「ワイパーモーター不動からの復活」3

車のメンテナンス [2024.04.30 UP]


SUBARUサンバーを快走仕様!「ワイパーモーター不動からの復活」3

SUBARUサンバーを快走仕様!「ワイパーモーター不動からの復活」5

これまでにも少し触れたことがあるが、どんどん作動が遅くなるワイパーモーターがついに停止。ワイパーアームを立てて無負荷にすれば動くものの、ガラスは拭いてくれない。車検もこのままでは危ういので、もう新品は出ないワイパーモーター を分解して自力リビルドを敢行。TV系よりも元々作動が遅いので、完成してみても「あーこんなものなのかー」なのだが、ちゃんと雨の中視界が確保できたのは嬉しいぞ。

■ Photo&Text Masahiro Kan 

SUBARU サンバー 2007年式LE-TV1

SUBARU サンバー 1995年式V-KV3

モーターは起動時に大きな電流が流れる!まずはその仕組みのおさらいから
 引き抜いたローターの整流子部分をよく観察すると、キレイにブラシが当たっているようで、全体にはカーボン色になっている。

 しかし、いくつか回転時にできた傷があり、カーボンではなく銅の金属面にスジ状の傷があったり、金属面が露出している部分が発見できた。

 この程度ならモーターとして支障はないはずだが、傷をなるべく消して、整流子面を平滑にしておくことで通電効果を高めることにした。

 モーターの回転する仕組みは外側にN極とS極の永久磁石があり、ローター側の鉄芯に巻かれたコイルにブラシから直流を通電すると、磁力が発生する。その磁力が外側の永久磁石と引き・反発して回転力が生まれるのだ。

 整流子にはいくつものコイルが巻かれて、次々と磁力を発生するので、回転が続くことになる。

 この初めの通電時が回転起動になるため、DCモーターはゼロ回転で最大トルクになる。

 つまり通電した瞬間に大きな電力を必要とするわけなのだ。要するに起動時が肝心ということ。

 大電流が流れる部分の接触抵抗を減らすのがモーターにとって最良の環境になるわけだ。

整流子はよく観察すると周方向にキズがあり、一部はかなり深い傷(一番左側の銅が露出している部分)どこまで研磨できるか……。


プレートが邪魔になるので、軸センターナットを外すがハンドツールだとやりにくい。プレート固定ネジ3本も取り外す。

アームを外す前に、位置決めのために軸とアームにマーキングポンチを打っておくと組み立て時に迷わなくて済むだろう。

アームは圧入されている状態なので、ナットを外し他だけではダメで、裏側から軽く叩いて徐々にアームを動かして抜く。

プレートまわりを取り去るとモーターのメンテがラクに。スイッチ側のグリス交換なら、軸センターのロックワッシャも外す。

これは中古の方のブラシ周りだが、損傷もなくキレイに整流子に当たっているのがわかる。偏摩耗もなく長さも十分にある。

取り外した方のブラシは欠けた部分があったので、強制的にヤスリで整形して整流子のアタリ面を確保するところまで追い込んだ。

どちらのブラシも同じだが、ひとつだけバネの当たる部分がフラットではない形状をしていた。何かここに秘密があるのだろうか。

ブラシホルダー内部もかなりブラシのカーボン粉で汚れて堆積していたので、綿棒などを使って、無水エタノールで洗浄しておく。

リード線を引き出してみるとブラシの接続はカシメ。ネジ固定ではないことから、ブラシ単体での交換は考えていないだろうと判断。
[pit_call name=故障・修理 slug=repair]

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