現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 本当に「パジェロミニ」復活? 軽SUVはイケイケ三菱から発売される? 噂の真相はいかに

ここから本文です

本当に「パジェロミニ」復活? 軽SUVはイケイケ三菱から発売される? 噂の真相はいかに

掲載 更新 29
本当に「パジェロミニ」復活? 軽SUVはイケイケ三菱から発売される? 噂の真相はいかに

■パジェロミニ復活は?

 最近聞かれる「パジェロミニ復活」の噂。
 
 昨今の業績も上々な三菱ですが、果たして本当にパジェロミニは復活するのでしょうか。

【画像】これが「パジェロミニ」 期待の「次期型」の画像を見る

 1990年中期に登場して大ヒットした三菱の軽SUVが、最近になって劇的復活するのではないかという噂が巷に流れています。

 その名は三菱「パジェロミニ」。超大ヒットクロカン4WD「パジェロ」の弟分として1994年に登場した同モデルです。

 発売から5年で39万6459台という販売台数を達成し、トールワゴンが主流になるまで、軽自動車市場を席巻しました。

 パジェロミニがパジェロと違っていたのは、そのボディ構造。

 パジェロがクロカン4WDでスタンダードなラダーフレーム構造を採用していたのに対して、パジェロミニはモノコック構造を採用していました。

 と言っても、鋼板をラダーフレームのような形状にプレス加工し、これをモノコックボディのフロアに溶接するビルトインフレーム方式となっています。

 これは660ccという小排気量エンジンでも軽快な走りを実現できるだけでなく、当時機運が高まっていた低燃費性能の向上に寄与しました。

 また四駆ブーム末期には、オフロードは走らないがタフな雰囲気だけ欲しいというユーザーが増加し、本格派よりも「ライトクロカン(SUVの源流)」の人気が高まっていたのです。

 トヨタ「RAV4」やホンダ「CR-V」の初代モデルが登場したのも、ちょうどこの頃でした。

 パジェロミニの登場により、スズキ「ジムニー」1択だった市場は劇変します。

 2代目のモデル末期だったジムニーは新鮮味がなくなっている時期で、ユーザーはネームバリュー十分なパジェロの名を冠する軽のライトクロカンに飛び付いたわけです。

 しかも、駆動方式もパートタイム4WDだけでなく、燃費を抑えることができるFRを設定。

 日常的にクルマを使用する軽自動車ユーザー、そして非降雪地のユーザーに、この点も評価されました。

 1998年には2代目が登場。2代目パジェロ後期型モデルに似せた外観を採用し、同時に低燃費、安全性を大幅に向上させました。

 当初は初代同様に人気のモデルでしたが、2000年代初頭に2度に渡って発覚したリコール隠し問題によって、ユーザーの三菱車離れが起こります。

 これが影響して、パジェロミニも最盛期の1/10まで販売台数が落ち込み、ついに2012年6月に生産を終了しました。

 しかし、ユーザーのパジェロミニへの評価は今でも高く、中古車市場でも高値を維持。

 またここ10年間、定期的に復活の噂が何度か出るなど、その人気ぶりには変わらないものがあります。

 特にここ数年は三菱車復活の声が多く、「アウトランダーPHEV」や「デリカミニ」など、ヒットが続いています。

 さらに、久しく日本での販売がなかった「パジェロスポーツ」の次期モデル(日本ではパジェロSで発売か?)が導入される可能性が高まっており、なおさらパジェロミニ復活の期待が高まっているようです。

 最近になってインターネット上に掲載された予想CGを目にする機会が多くなっていますが、果たして本当に復活するのでしょうか。

 三菱の開発スタッフにそれとなくあたってみましたが、その反応からすると直近での復活の可能性は低いようです。

 というのも、三菱は現状で軽自動車市場に「デリカミニ」「ekクロス」という2つのモデルを投入しており、これらはどちらもタフ系ワゴン。

 ここにさらにパジェロミニを投入しても、共倒れになってしまうという思惑があるようです。

 しかも本家「パジェロ」が日本にない状態ではその知名度は低く、若年層の中にはパジェロを覚えていない、知らないというユーザーもいることでしょう。

 パジェロミニの復活の可能性がゼロではないにせよ、もしあるとすればパジェロの日本復活の方が先になるのではないでしょうか。

 ちなみに次期パジェロスポーツは、すでに高評価のピックアップトラック「トライトン」とシャシーやメカニズムを共有する可能性が大で、マスクデザインもトライトンのダイナミックシールド顔が採用されればヒットする可能性は大です。

 現在、国内のクロカン4WD市場は好調でありながら、トヨタ「ランドクルーザー」シリーズの納期が長くなっていることもあり、欲しくても変えない状態。

 軽自動車市場でもジムニーで同様のことが起きています。

 ここにパジェロを投入すれば、市場に起爆剤になることは間違いないでしょう。

 こうした先鞭をつけた上で、パジェロミニを発売すれば、かつてのパジェロ王国復興も夢ではないかもしれません。

 まだ夢物語の段階と言えるパジェロミニ発売ですが、最近の三菱車の完成度の高さから考えると、ぜひ復活させてもらいたいものです。

こんな記事も読まれています

三菱「新型パジェロ」!? 登場“2026年”か!? 復活待望の「本格SUV」はタフ顔&高級感アゲアゲに? 大胆デザインの予想CG登場
三菱「新型パジェロ」!? 登場“2026年”か!? 復活待望の「本格SUV」はタフ顔&高級感アゲアゲに? 大胆デザインの予想CG登場
くるまのニュース
日産「新型マーチ」まもなく登場!? “丸目”ライトが超オシャレ! 日本市場“復活”期待の「新型コンパクト」どんなクルマになる?
日産「新型マーチ」まもなく登場!? “丸目”ライトが超オシャレ! 日本市場“復活”期待の「新型コンパクト」どんなクルマになる?
くるまのニュース
スバルが新型「レガシィ“セダン”」発表! “精悍顔”が超カッコイイ「スポーティセダン」日本導入は? 米で発表もなぜ日本では「セダン」ないのか
スバルが新型「レガシィ“セダン”」発表! “精悍顔”が超カッコイイ「スポーティセダン」日本導入は? 米で発表もなぜ日本では「セダン」ないのか
くるまのニュース
「瞬殺でした」トヨタの“超本格・最大級”「新型SUV」すでに完売!? 大変貌「角張りシェイプ」で原点回帰の新型「ランクル250」が人気すぎた
「瞬殺でした」トヨタの“超本格・最大級”「新型SUV」すでに完売!? 大変貌「角張りシェイプ」で原点回帰の新型「ランクル250」が人気すぎた
くるまのニュース
780万円超えも!? トヨタ新型「カクカクSUV」発売! 待望の「ランクル250」はどんなクルマ? 徹底解説
780万円超えも!? トヨタ新型「カクカクSUV」発売! 待望の「ランクル250」はどんなクルマ? 徹底解説
くるまのニュース
トヨタ「プリウス」なぜ人気復活? 飽和状態のハイブリッド市場で“先駆者”が再び注目を集めるワケ
トヨタ「プリウス」なぜ人気復活? 飽和状態のハイブリッド市場で“先駆者”が再び注目を集めるワケ
くるまのニュース
全長3.7m!トヨタ「シエンタ」よりも小さい「7人乗りミニバン」が最高に使える! 取り回し最強の「ミニマム3列モデル」に絶賛の熱い声!
全長3.7m!トヨタ「シエンタ」よりも小さい「7人乗りミニバン」が最高に使える! 取り回し最強の「ミニマム3列モデル」に絶賛の熱い声!
くるまのニュース
ホンダの「V8スポーツカー」!? 500馬力超えの「FRマシン」! “NSX後継機”目された「HSV-010」とは
ホンダの「V8スポーツカー」!? 500馬力超えの「FRマシン」! “NSX後継機”目された「HSV-010」とは
くるまのニュース
「マジでカッコいい!」トヨタの大型SUV「新型フォーランナー」に高評価の声! 超タフな「次期型ハイラックスサーフ」のデザインに寄せられた反響とは
「マジでカッコいい!」トヨタの大型SUV「新型フォーランナー」に高評価の声! 超タフな「次期型ハイラックスサーフ」のデザインに寄せられた反響とは
くるまのニュース
日産ではない日産車? 本格4WD「謎のSUV」発表!新型「パラディン」って? 手掛ける鄭州日産、中国で誕生
日産ではない日産車? 本格4WD「謎のSUV」発表!新型「パラディン」って? 手掛ける鄭州日産、中国で誕生
くるまのニュース
日産の「“次期型”スカイライン」どうなる!? 超美麗な“新型スポーティセダン”「V Qe」は何を示すのか
日産の「“次期型”スカイライン」どうなる!? 超美麗な“新型スポーティセダン”「V Qe」は何を示すのか
くるまのニュース
日産「最後のGT-R」発売へ “R35型” 17年の歴史に幕… 再び消える「GT-R」はまだ「新車購入」できるのか
日産「最後のGT-R」発売へ “R35型” 17年の歴史に幕… 再び消える「GT-R」はまだ「新車購入」できるのか
くるまのニュース
「さすがにデカすぎるだろ…」→まさかのバカ売れ!? 新型ピックアップトラック絶好調 一体何がいいのか?三菱「トライトン」
「さすがにデカすぎるだろ…」→まさかのバカ売れ!? 新型ピックアップトラック絶好調 一体何がいいのか?三菱「トライトン」
乗りものニュース
トヨタ新型「カローラ“SUV”」実車公開! 鮮烈“赤内装”新採用! 斬新「豪華フェイス」はこれからの“トヨタ顔”? タイの最新カロクロから見えてくる事実とは
トヨタ新型「カローラ“SUV”」実車公開! 鮮烈“赤内装”新採用! 斬新「豪華フェイス」はこれからの“トヨタ顔”? タイの最新カロクロから見えてくる事実とは
くるまのニュース
トヨタ「新型ランドクルーザー250」発売! 15年越し「全面刷新」でめちゃ高性能化! 価格は1.5倍に… 従来の“プラド”から何が進化した?
トヨタ「新型ランドクルーザー250」発売! 15年越し「全面刷新」でめちゃ高性能化! 価格は1.5倍に… 従来の“プラド”から何が進化した?
くるまのニュース
日本で大人気の「軽自動車」なんで海外で売らないの? コンパクトで「燃費・性能」もバツグン! “高評価”でもメーカーが「輸出しない」理由とは
日本で大人気の「軽自動車」なんで海外で売らないの? コンパクトで「燃費・性能」もバツグン! “高評価”でもメーカーが「輸出しない」理由とは
くるまのニュース
日産が新型車「5車種」投入(日本市場へ2026年度まで)の中身全部予想と注文
日産が新型車「5車種」投入(日本市場へ2026年度まで)の中身全部予想と注文
ベストカーWeb
ボディカラーに「ベージュ」採用するクルマが増加中! 「アースカラー」ブームの現状は?
ボディカラーに「ベージュ」採用するクルマが増加中! 「アースカラー」ブームの現状は?
くるまのニュース

みんなのコメント

29件
  • jrf********
    三菱の記事だと必ず不祥事を何処かに折り込むが、もういいだろ?リコール隠しの最初はスバルだったが一切ださず、今のトヨタ系の不祥事はまるで無かったかのようになっているのはどういうことなのか?
  • kas********
    本家のパジェロがないのに、ミニと名乗られても。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

124.1169.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.8149.9万円

中古車を検索
パジェロミニの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

124.1169.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.8149.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村