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メルセデス・ベンツGLE 400eへ試乗 ラグジュアリーでタフ 少しお高めの新プラグインHV

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メルセデス・ベンツGLE 400eへ試乗 ラグジュアリーでタフ 少しお高めの新プラグインHV

MLクラスから特徴を受け継ぐスタイリング

メルセデス・ベンツGLEには、フェイスリフト後でも不思議な安心感が漂う。どこか、見慣れているからかもしれない。

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この祖先といえるのが、1997年に登場したメルセデス・ベンツMLクラスだった。登場から時間の過ぎていた、Gクラスの後継モデルとして開発された、ラダーフレームへボディが載った堅牢なSUVだった。

2005年に2代目へ交代。巨大なSUV、GLクラスと共有するモノコック構造を採用し、操縦性を高め、BMW X5やポルシェ・カイエンとの戦いに備えた。3代目のモデル中頃から、GLEへ改名。EクラスのSUV版として、現在の人気へ結びつく地位を築いた。

振り返ってみると、MLクラスから数えて25年以上が経過している。マッシブなフロントノーズに、太く傾いたリアピラー、サイドウインドウと繋がったように見えるリアウインドウなど、スタイリングの特徴はしっかり受け継いでいる。ふくよかな美しさも。

若干心を乱すのが、フェイスリフトと同時に導入された、400eの価格だろう。これは、現在の英国へ導入されるGLEとしては唯一のプラグイン・ハイブリッドで、8万8000ポンド(約1639万円)からに設定された。

今回試乗したAMGライン・プレミアムプラスでは、9万2755ポンド(約1725万円)へ上昇。最大牽引重量を2.7tから3.5tまで高めるオプションを追加すると、9万5000ポンド(約1767万円)を超えてしまう。

ライバル以上に広い車内 穏やかな乗り心地

ボンネット内のエンジンが、コンベンショナルな2.0L 4気筒ターボだという事実が、余計に高く感じさせることは否めない。例えば主なライバル、X5 xドライブ50eには直列6気筒エンジンが搭載され、お値段はだいぶ安い。操縦性も良く、加速もより鋭い。

ポルシェのカイエン E-ハイブリッドなら、さらにお手頃。走りも一層良い。

GLE 400eの強みは、ライバル以上に広い荷室と、リアシート側のゆとり。しかも、駆動用バッテリーとモーターの力だけで、最大104kmも走ることができる。

電費効率が高いとはいえないかもしれない。それでも充電量が不足するまで、バッテリーEVのように心地良く運転できる。急速充電能力も最高60kWまでと、クラスをリードする性能を備える。

英国の一般道を走らせてみると、全体的な質感は素晴らしい。英国仕様ではエアサスペンションが標準で、X5では得られない、路面から浮いたような穏やかな乗り心地を実現している。

ただし、試乗車は22インチ・ホイールを履いており、荒れた路面では多少の音振でその事実を伝えてくる。パタパタと。高速道路では、風切り音が驚くほど小さい。ちなみに、ステアリングコラムから、僅かにきしみ音が聞こえることがあった。

車内のデジタル技術は先進的。フロントシートは肉厚で、可動域が広く、座り心地は心地良い。2645kgの車重と4924mmの全長を気にしなくなるほど、運転しやすい。

ラグジュアリーでタフな、実用性の高いSUV

パワートレインは、特別な印象を生まないものの、目立った不満があるわけではない。2.0L 4気筒ターボは252psを発揮し、9速ATと一体になった駆動用モーターが136psを加勢。トルクにはゆとりがあり、発進時や追い越し時の加速には軽快感がある。

それでも、パワートレインへ全力を求めても、余裕を感じるほどではない。10万ポンド(約1860万円)に迫る高級SUVとして、4気筒エンジンとキャビンとの隔離性も、文句なしとはいえないだろう。

ブレーキペダルの制御には、若干の違和感がある。摩擦ブレーキの制動力が欲しいと強めに踏んでも、弱めの回生ブレーキが維持される瞬間が感取された。

市街地を穏やかに運転している限り、気にならないレベルではある。だが、高速走行時のとっさの場面で、反応へ僅かな遅れを感じてしまう可能性はあるだろう。

確かに、若干気になる部分はあるものの、GLE 400eは穏やかに移動できる好ましいSUVだ。フェイスリフト後も、ラグジュアリーでタフな、実用性の高いメルセデス・ベンツだといえる。お値段がもう少し優しい設定なら、なお素晴らしいのだが。

メルセデス・ベンツGLE 400e 4マティック AMGライン・プレミアムプラス(英国仕様)のスペック

英国価格:9万2755ポンド(約1725万円)
全長:4924mm
全幅:1947mm
全高:1797mm
最高速度:209km/h
0-100km/h加速:6.1秒
燃費:90.9-100.0km/L
CO2排出量:19-25g/km
車両重量:2645kg
パワートレイン:直列4気筒1999cc ターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:380ps/5800rpm(システム総合)
最大トルク:61.1kg-m/2000-3200rpm(システム総合)
ギアボックス:9速オートマティック(四輪駆動)

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みんなのコメント

5件
  • ***************
    少しお高め?
    ぼったくりの間違いでは・・・
  • c_o********
    さらにアラバマ産
    166(はリヤセクションの精度不良でリコール
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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