トヨタ ビスタ 「その素性の良さが、使い勝手、走行性能に如...」のユーザーレビュー

その素性の良さが、使い勝手、走行性能に如...

2003.7.21

総評

その素性の良さが、使い勝手、走行性能に如実に表れている車である。妻のゴルフ２を買い換えることが決まって何台もの車に試乗し、インターネットでいろいろ調べた結果、前から気に入っていたこのVISTAを廃盤直前で購入した。　数ヶ月待って、アベンシスを購入することも考えたが、車幅が1780ｍと大きく、その外観はパサート、Ａ４等のグラフィックを部分的に取り入れた“フェイク”デザインであるように私には見え、また英国製ということで製造品質が懸念されるのでやめにした。同じプラットフォームのアリオンにも乗ってみたが、フルフラット機能のために前席のシート長が極端に短かったり、スリークな外形を得るためにA、Ｃピラーを寝かせるなど、表面的な”からくり”やこれまた欧州車もどきの外観と引き換えに、快適性や使いやすさに関する基礎要件を満たしていないと感じた。正直、トヨタには６年前このＶＩＳＴＡで提案した次世代ＦＦセダン構想を発展させて次期ビスタを創造してほしかった。

満足している点

良好な見切り、豪華ではないが明るく未来的で開放的な内装デザイン、人間工学に基づいた使いやすい操作系、座り心地の良いシート等、間もなく生産中止を迎える発売開始6年目にして、そのパッケージングの秀逸さはまだ注目に値する。ボディー剛性、シャシー剛性、サスペンションの取付け剛性の高さに加えて、十分なサスペンションのストロークを有するため、足がしっかりと働き、乗り心地、操安性ともにすばらしい。1.8Lエンジンの１ZZ－FEは後方排気、アルミブロック、ロングストローク等の騒音に関して不利な要素を含んでいるが、デビューしてから６年間に細かな改良が加えられたのか、3000RPM程度までは十分静か。このエンジンはWISH、プレミオ／アリオン、OPA、アルデオ、RAV４、MR-S、セリカ、カルディナなどにも使用されているが、ロングストロークと高い圧縮比の利を活かして、低回転からリニアにトルクが立ち上がる非常に使いやすいトルク特性を持ち、また極めて軽量である（私にとって、D４エンジンは、比較的複雑なメカによる耐久性についての懸念、プラス５０KG程度のフロント重量増、環境性能において不利なリーンバーン等、今後１０年使用する愛車のエンジンとしてはネガティブな要素が多い）　そして、私が一番気に入っているのが、これら様々な機能、性能要件を高レベルで満たしつつ描かれたすばらしく知的でセンスの良いボディーデザインである（後期型に追加されたメッキ外装パーツは何とも言いがたいが、、）。昨今のトヨタ車群とことなり、誰の物まねでもないチャレンジングなオリジナルである点は特に評価できる。

不満な点

いくらモデル末期とはいえ、自社のラインアップの中で標準化されているブレーキアシストやEBDつきABSは絶対に装備させるべき。外観の変更など小手先の改良はいらない。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験