トヨタ アリスト 「アリスト３年経ちました」のユーザーレビュー

アリスト３年経ちました

2021.12.24

総評

何と言っても、３リットル直６NAエンジンのシルキーなエンジンフィーリング、これに尽きます。

満足している点

〇もはや現行国産セダンでは得られなくなった希少な直６エンジンの上品かつシルキーな吹け上がり
〇オリジナリティと存在感が共存する外観
〇この時代のトヨタ高級セダン（アリスト、アルテッツァ、プログレ）に共通する低重心かつ剛性高い足回り
〇NAでも高速道路の第2車線100km/hからの一踏みで爆発力ある加速（アクセル踏み込んだ瞬間、後輪が腰を落とし、一気にトルクが爆発する感じが最高です。）

不満な点

〇なんとか誤魔化してはいますが、ダッシュボードが浮いてしまって、内側の黄色いウレタンが見えてしまうこと
〇運転席から降りて後部座席の荷物を取り出そうとするとき、後部座席のドアロックがかかったままになっているので、毎回、運転席側に一旦戻り、いちいち全席ドアロック解除のボタンを押さなければならないこと
〇トランクにダンパーがついていないので、勝手に閉まってしまう。これが頭にぶつかることが多々あり、結構痛い。上り勾配で駐車中にトランクを開けると100％の割合で頭にぶつかる。
〇本革シートは表皮のクオリティは非常に高いのですが、中身が柔らかすぎるのが難点で、長時間座ていると、腰にきます。

デザイン

5

今となってはデザインの古臭さは否めません。それでも存在感は十分です。全体的なデザインとしては、いわゆる楕円形をモチーフとしたサイドビューには美しさがありますし、今やLEDを基調とした細いヘッドランプとは画一する大きなヘッドランプ４灯と艶消しブラックのフロントグリルによって構成されるフロントビューはむしろ独創的ともいえる美しさがあります。リアデザインも４灯のランプを配し、純正のリアウイングもその機能もさることながら、ラグジュアリースポーツセダンとしての主張を謳っていると思います。

走行性能

5

３リットルNAエンジンですので、ターボ車ほどの爆発力は望めませんが、その分、シルキーな吹け上がりは、回転数が上昇していっても損なわれることはありません。アクセルの踏み込みに対するレスポンスはやや重たい感じがします。しかし、そういった部分も「ゆったり走りなさい。必要なときはパワー出してあげますよ。」と車が言っているような感じがするときもあります。
こういう車に乗っていると、急いで走ることがバカバカしく感じることがあります。静かな車内でJBLスピーカーが奏でる音楽を楽しみながら、余裕をもってゆったりと走るのがこの車でのドライブだと思います。

乗り心地

4

同時期のクラウンとは全く別物の足回りで、フニャフニャ感は皆無で、低重心のドッシリとした走りが楽しめます。ただし、ギャップによる車体の横揺れ挙動変化は大きいと感じます。この辺は改善の余地があると思いますが、まだまだ純正の足回りにヘタリがきていないので、しばらくはこのままで。

積載性

5

トランクは奥行きもあり、不足を感じたことはありません。

燃費

3

燃費は良いことに越したことはありませんが、この車に乗るということは、燃費は無視できるということだと思います。そういう大人が乗る車です。

価格

-

多分、生涯所有し続ける車になると思いますので、気にしたことはありません。

故障経験

故障はこれまでのところありません。